堺市緑の基本計画

本市では、市民とともに緑地の保全と緑化の推進に関する施策や取組を総合的に展開することを目的とした「堺市緑の基本計画」を2001年5月に策定し、2013年3月には、策定後の緑のあゆみを踏まえ、厳しい財政状況の下での事業の「選択と集中」など、緑の都市形成に求められる新たな視点を加え改定を行いました。
その後、国においては、民間活力を生かした緑・オープンスペースの整備・保全、地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進といった視点から都市緑地法等の改正や都市農業振興基本計画及び地球温暖化対策計画などを策定しました。本市では、都市公園を取り巻く環境変化に対応することから都市計画運用指針が改定されたことを受け、社会情勢の変化に対応した法制度の変更を踏まえ、2018年3月に堺市緑の基本計画の改定を行っています。
近年では、持続可能な開発目標（SDGs）が国連で採択され、脱炭素社会への移行が求められるなど、地球規模での環境保全の取組が強化されています。本市でも、「SDGs未来都市・堺」として、SDGsの理念に沿った基本的・統合的取組を推進し、経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出をめざしています。
また、社会インフラに対する投資額や維持管理費の経済性に関するコスト論、コンクリート構造物を「グレーインフラ」と称することに対し、都市のレジリエンスを強化する「グリーンインフラ」が着目されており、緑への期待は一層高まっています。
こうした社会情勢の変化や市を取り巻く環境の変化などを踏まえて、これらの変化に的確に対応し、緑に関わる課題解決に向けた都市形成の考え方や将来像を明らかにするため、堺市緑の基本計画の改定を行うことになりました。