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令和5年度第1回堺市緑の政策審議会会議録

更新日:2023年12月13日

日時

令和5年11月8日(水曜)午前10時00分

場所

堺市役所本館12階第一委員会室

出席委員(10人)

会長

今西純一

副会長

武田重昭

委員

中川澄、札場泰司、広田新一、岸本啓司、宮前久数、大町啓之、奥村仁美、岩藤邦生

案件

令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について

開会(午前10時00分)

事務局

 定刻となりましたので、ただ今より令和5年度第1回堺市緑の政策審議会を開会致します。本日は、お忙しい中、ご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
 私は、当審議会の事務局を務めさせていただきます、公園緑地整備課の岡本でございます。よろしくお願いいたします。今回の審議会は、前回の審議会より2人の委員が改選となりましたので、ご紹介させていただきます。
 堺市議会議員  札場 泰司委員でございます。

札場委員

 よろしくお願いします。

事務局 

 堺市議会議員  広田 新一委員でございます。

広田委員

 よろしくお願いします。

事務局

 また、本日、花田委員、岡崎委員、弘原海わだづみ委員、田中委員におかれましては、所用のため欠席とのご連絡をいただいております。委員の紹介は、以上でございます。
本日は委員総数14名の半数以上の出席となりますので、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第4条第2項に基づき本日の会議は成立することをご報告致します。また、同規則第6条の規定に基づき本会議は公開しております。
現在、1名の方が傍聴に来られておりますことをご報告いたします。
 傍聴されている方につきましては、お配りしております「堺市緑の政策審議会の傍聴に関する要綱」及び「堺市緑の政策審議会の傍聴について」に規定しております事項を遵守していただきますようお願いいたします。会議内容につきましては、録音の上、議事録を作成させていただきますので、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
 次に本日の資料についてご確認をさせていただきます。
議事次第、委員名簿、A3ヨコの資料で、資料1(令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況)、A4タテの資料で、資料2(堺市緑の基本計画における)以上となっております。
 当日資料として、緑の基本計画の冊子をご用意しております。緑の基本計画冊子については、会議用となっておりますので、会議終了後はお持ち帰りにならないよう、机の上に置いておいてくださいますようお願いいたします。
手元の資料で過不足等ございませんでしょうか。
 会議の進行中、委員の皆様において、ご意見のある方につきましては、挙手いただき、お手元のマイクで、ご発言いただきますようお願いいたします。
それでは、次第に沿って会議を進めさせていただきます。まず、公園緑地部長の室谷より開会のあいさつを申し上げます。

事務局

 ただいま紹介にあずかりました、公園緑地部長の室谷でございます。
 本日は、お忙しい中、「令和5年度第1回堺市緑の政策審議会」にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、平素は本市政に格別のご理解とご協力を賜り、この場をお借りしまして、厚くお礼申し上げます。
 さて、本市の公園緑地行政の基軸となる「堺市緑の基本計画」は、本市における今後の緑の保全・創出・育成に関する施策をより総合的かつ計画的に推進することを目的として昨年度、本審議会に諮問し、ご意見を賜りながら改定を行いました。その計画において、基本方針や緑の将来像を定め、基本方針ごとに目標設定をおこない、施策展開することとしております。その施策に関し、本日の審議会では、令和4年度、昨年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況についてご報告させていただき、進捗確認などを行いたいと思います。
 委員の皆様方におかれましては、それぞれのご専門の分野と幅広い見地から忌憚きたんのないご意見を賜りますようお願い申し上げます。簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願い申し上げます。

事務局 

 ありがとうございました。
 それでは、ここからの進行は、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第4条第1項により会長が議長となるとありますので、今西会長にお願いしたいと思います。今西会長よろしくお願いいたします。

令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について

今西会長

 それでは、これより私が会議を進めさせていただきます。本日はよろしくお願いします。令和5年、本年の3月にお手元にあります「堺市緑の基本計画~未来を感じる緑の堺」ということで、新しい今後の堺市の緑の政策について、計画が定められました。
 今回の議題は、令和4年度における取組状況ということで、この計画が定められる前の年度の取組状況になりますが、この資料1の取組状況の報告書ですね、3月の基本計画策定に合わせて、新たに作られたものです。この基本計画の中で、特に大きな新しい点としては、施策の方向性が4つ新たに示されたということです。1つ目がSDGsの達成、Sustainable Development Goals持続可能な社会を実現していきましょう、ということ。2つ目はグリーンインフラの取り組み、これまでの道路や電話、ガス・水道、橋といった社会的な基盤施設の中で、グリーンなもの、自然環境を堺市の街の中にインフラとして取り入れていきましょう、ということ。3つ目は、気候変動対策や生物多様性の確保ということで、地球規模で大きな環境の変化があって、私たちの生活にも色々な不具合、不都合が出てきている。これに対して緑の面からも、改善を図っていくこと。4つ目が新しい生活様式への対応ということで、新型コロナウイルス感染症の拡大といったことを経験して、新たなまちづくり、ウォーカブルな空間の形成、都市公園のオープンスペースの活用を推進していく。このような4つの大きな方向性が示されました。こういったことは、これまでの事業を、これまで通り行っていては、なかなかこれらの課題解決には至らないと私は思っています。より積極的に、それぞれの取り組みの中でこういったことに工夫をしながら、課題解決のために少しでも工夫をしていくことが重要だと思います。そのような観点で、今日は色々ご議論を頂きたいと思っています。
 それではまず、「堺市緑の保全と創出に関する規則」第6条に基づきまして、会議を公開し、傍聴を認めたいと思います。
 それでは議事に参ります。本日の案件は、「令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について」の1件です。それでは、事務局から説明をよろしくお願いします。

事務局

 おはようございます。公園緑地整備課長の杉山と申します。それでは、令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況についてご報告させていただきます。着座にてご報告させて頂きます。
 資料1及び資料2をご確認ください。資料1につきましては、堺市緑の基本計画において、緑の将来像の実現や緑地の確保目標達成に向けた施策を推進するための各取組事業について、令和4年度から5年間で取り組む事業を取りまとめたシートです。この事業シートについては、令和5年3月の堺市緑の政策審議会において、報告した際に寄せられた意見を参考に修正を加えていますので、後程、事業進捗と併せてご説明いたします。その際、前方のスクリーンにご説明する内容を抜粋し、映していますのでそちらも併せてご覧ください
 はじめに、令和5年3月の堺市緑の政策審議会において、いただいた意見を参考に修正した内容をご説明します。
 1ページ目をご確認ください。左から3列目、「施策展開の方向性との関連」について、該当項目にチェックを入れるだけでなく、どのような効果がもたらされるのかなどを説明することで各事業担当者への意識付けになるとの意見をいただきましたので、該当箇所に施策を推進することでそれぞれどのようなことに貢献しているのかを追記しました。
 次に、中央列、「事業概要」について、事業目標を設定しました。目標設定がないものについては、定性的な目標であっても何か設定すべきであるとの意見をいただきましたので、すべての事業に目標設定を行いました。
 また、事業を進めていく中で事業進捗の遅れや事業計画に変更が生じた場合には、適宜、事業概要や事業目標を修正するものとします。
 最後に、右から1列目、「担当部署」について、すべての事業において区役所との連携が必要ではないか、との意見をいただきましたので、事業を行われる行政区を追記しました。
 ここからは、令和4年度における取組実績について、ご説明させていただきます。
 令和4年度は、従前の計画策定後に史跡の追加指定、世界遺産登録時の追加的勧告に対応するため、堺市百舌鳥古墳群等史跡保存整備委員会での審議を重ね百舌鳥古墳群の保存管理と活用の基本方針を示した新計画を策定いたしました。
 続いて、2ページ目、事業の上から4つ目に記載しています、施策ナンバー3において取り組む「ふれあいビーチにおける生物多様性モニタリング」につきましては、堺浜の北泊地において、水質改善や生物の生息場所を創出することを目的に造成された堺浜自然再生ふれあいビーチにおいて環境モニタリングを行うものです。
 令和4年度は、水質調査や生物調査を行い、調査結果から、スズキ、アイゴやモズクガニ等の生物が検出され、海域環境の改善に寄与していることが確認されました。
 続いて、3ページ目、事業の上から1つ目に記載しています、施策ナンバー4において取り組む「生物多様性ウェブサイト<堺いきもの情報館>の運用管理及び活用」につきましては、市内の生物の生息・生育情報の集約や生き物に関連するイベント情報の発信等、利用者の行動を促すために運用管理を行うものです。
 令和4年度は、「堺いきもの情報館」の利用者から市内の動植物の写真が1573件投稿されました。
 続いて、4ページ目、事業の上から2つ目に記載しています、施策ナンバー8において取り組む「都市計画公園整備プログラム(案)の策定とプログラムに基づく事業推進」につきましては、長期間、未着手区域が残る都市公園を対象に、整備の優先度を検討し、効果的かつ効率的に事業を進めるための「都市計画公園整備プログラム」を策定し、都市公園の整備を推進するものです。
 令和4年度は、対象公園の現地調査を実施し、利用状況や周辺環境を確認し実現性の精査を行いました。また、対象公園の整備優先度の検討方法について、庁内委員会を実施し、合意形成を図りました。
 続いて、5ページ目、事業の上から2つ目に記載しています、施策ナンバー9において取り組む「堺市パークマネジメント計画に基づく取組の推進」につきましては、都市公園の魅力を活かし、観光、スポーツや地域コミュニティの拠点とするため市民や地域団体等と連携しながら新たな公園利用を促進し、都市公園の賑わいを創出するものです。
 令和4年度は、愛護活動団体や周辺企業と連携し、愛護会活動数を新たに3公園増加することが出来ました。
 続いて、8ページ目、事業の上から1つ目に記載しています、施策ナンバー15において取り組む「合葬式墓地の整備」につきましては、近年の墓地ニーズに対応するため合葬式墓地を整備し、公営墓地を希望する新たな利用者を取り込むためのものです。
 令和4年度は、整備工事に向け計画地周辺の測量及び地質調査を行いました。また、整備工事にかかる基本・実施設計を実施しました。
 続いて、9ページ目、事業の上から3つ目に記載しています、施策ナンバー20において取り組む「ビッグバンと泉ヶ丘公園の一体活用」につきましては、ビッグバンと泉ヶ丘公園の強み等を一体的に活かすことで、泉ヶ丘エリアに「この基本計画の取り組みを進め、泉ヶ丘エリアに新たな価値を創造し、「子育て・子育ち、宇宙技術体験・発信、SDGs・歴史文化の教育の拠点」としてエリアを先導する役割を担うことで、子どもが未来への希望を抱かせる運営をめざすものです。
 令和4年度は、泉ヶ丘公園の基本設計やビッグバン指定管理者募集要項を作成しました。
 続いて、10ページ目、事業の上から2つ目に記載しています、施策ナンバー22において取り組む「街路樹の計画的な維持管理」につきましては、安全・安心な道路空間を維持するため、街路樹の維持管理計画を策定し、道路の通行環境の安全確保のため適切に街路樹の撤去・更新を行うものです。
 令和4年度は、街路樹の維持管理計画の策定に向け、緊急交通路等の幹線道路を中心に街路樹の現況調査を実施し、主に街路樹の大きさや街路樹の立木状況等の樹木の外形を把握しました。
 続いて、11ページ目、事業の上から4つ目に記載しています、施策ナンバー26において取り組む「自然ふれあいの森運営事業」につきましては、指定管理者制度を活用し、南部丘陵の緑地保全の拠点としての観点から豊かな自然環境に残された里山において「森の学校」をテーマに遊び・農・学習など、人と里山の関わり方を模索するイベントや講習会を通じ緑地保全の普及啓発を行うものです。
 令和4年度は、里山イベントや講習会を通じ普及啓発の結果、来園者数延べ29,413人、団体数(小学校)は28校を記録しました。
 また、指定管理者と地域の大学が連携し、大学生を主体とする里山保全の普及啓発プログラムを試行しました。
 続いて、12ページ目、事業の上から3つ目に記載しています、施策ナンバー30において取り組む「堺の森再生プロジェクトとプロモーション活動の実施」につきましては、緑地の維持管理、利用・活用の推進を図るため、南部丘陵において里山みどりの保全事業を実施するものです。
 令和4年度は、過去2年間中止となっていた「堺の森再生プロジェクト」を3年ぶりに再開しました。新型コロナウイルス対策をとりながら、規模を縮小しての開催となりましたが、参加した5団体と連携しながら、里山の保全活動や里山の環境に触れて親しむ体験プログラムなどを実施しました。
 また、南部丘陵の持つ緑地の価値や魅力、保全の必要性等を広く発信するために、ハーベストの丘に緑地保全木製看板を設置しました。
 続いて、13ページ目、事業の上から4つ目に記載しています、施策ナンバー34において取り組む「グリーンインフラの取組の推進」につきましては、グリーンインフラ官民連携プラットフォームでの会員活動を通じ、最新の知見や取組事例を整理し、都市公園の整備にグリーンインフラの実装をめざすものです。
 令和4年度は、講習会に参加しグリーンインフラに関する国の動向や考え方を整理しました。また、他都市での活用事例等について、情報収集しました。
 以上で、資料1の説明を終わります。
 また、本日ご欠席の委員からも本件につきまして、ご意見を頂戴しており、抜粋してご紹介します。
 花田委員からは、続いて、6ページ目、事業の上から1つ目に記載しています、施策ナンバー11において取り組む「公園緑地の再生と再編」につきまして、「病院は環境負荷が大きく、また、医学部がある大学はCO2排出量が多いため、周辺環境への配慮や対策が必要ではないか。CO2排出量が多いのは仕方がないことなので、何か堺市にとって、地域の生活環境にとってプラスになる取組を行っていただきたい。」という意見がございました。
 また、岡崎委員からは、続いて、3ページ目、事業の上から1つ目に記載しています、施策ナンバー4において取り組む「生物多様性ウェブサイト「堺いきもの情報館」の運用管理及び活用」につきまして、「希少な食虫植物等が発見されたという情報を見て捕りに行く人がいるため、生息場所の情報を出す際は、注意が必要。それによって生物がいなくなる場合もある。」という意見がございました。
 次いで資料2をご確認ください。
 資料2につきましては、堺市緑の基本計画の基本方針に紐づく緑の目標一覧となります。令和4年度は計画初年度のため、今回の審議会では計画策定時の数字を示すのみとなっています。 来年度以降、先ほどの事業シートと共に進捗報告していく予定です。
 案件の説明は以上となります。

今西会長

 ありがとうございました。
 ただいま、事務局から説明がありました、案件「令和4年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況」について、ご意見、ご質問がありましたら、挙手にてよろしくお願いします。

札場委員

 先ほどございました3ページの2番目の外来生物の啓発イベントの実施について、私も副業というか元々の仕事で、駐車場管理をさせて頂いています。
 そういったところで、外来の植物が最近多い、特にアメリカオニアザミです。ほんとうに触れるだけで棘が刺さって痛い。そういったものを近年、見受けることが多くなりました。こちらの堺生き物情報館の中にも記載はあるんですけれども、割とそういった情報を発信されているということが知られていない。この生き物情報館には、興味がある方は見に行くかもしれないですが、なかなか市民の方への広報が足りていないのではないかと、思っておりますので、できればそういったところで重点を置いていただければありがたいかなと思います。以上です。

今西会長

 ありがとうございます。アメリカオニアザミとか、もっと色んな動植物、人に危害を与える外国からやってきた、あるいは本来の自生地ではない所からやってきた生物、そういったものは早めに駆除、とってしまうということが非常に重要なので、是非、普及・啓発活動をして、駆除・保護の活動に繋げていってほしいと思いますが、何か事務局からございますでしょうか。

事務局

 公園緑地整備課の水野です。貴重なご意見有難うございます。
 先ほどの、堺生き物情報館につきましては、現在、環境部局でサイトの運営・管理をしております。なかなか、先ほどもご意見ありましたが、HPを見に行くなど、自発的に情報を得ようとしないとなかなか、周知というものが出来ていない状況なので、そちらの方を環境部局と連携しまして、広く周知できるようにやっていきたいと思っております。以上です。

今西会長

 そうですね。周知に加えて、積極的に防除するというところまで、もし可能であるならば、取り組んでいただけると、後々の費用もかからないことになりますので、早めに取り組んで頂きたいなと思いました。
 ありがとうございます。そのほか何かありますか。

大町委員

 大町です。8ページ目の合葬式墓地の件ですが、私は地域で墓地委員をしているのですが、今と違って墓仕舞いや閉鎖するといった方が増えているんですが、この合葬式墓地というのが、本当にニーズがあって、採算がとれるのかというのが心配なのですが、その辺りを聞きたいのですが。

事務局

 ありがとうございます。公園緑地整備課長、杉山です。合葬式墓地については10年以上前から、本市の議会等を通じまして、そういったニーズがあるから早く整備して欲しいといった、要望がありまして、今般、整備工事に取り組む所存です。それで、ニーズがあるのかということですけれども、縁起でもない話なのですが、今後の人口推計と死者数等について、これまで分析を重ねまして、プラス、市民の方にアンケートを取りまして、合葬式墓地に入りたい方がどれくらいの割合でいらっしゃるのかを計算いたしまして、それに見合うよう50年間分の人が入れる広さを確保しております。ですので、計算上はニーズがあるのではないかと考えております。

中川委員

 中川でございます。弁護士として、お寺の仕事がまあまあございまして、合葬式墓地の件について、堺市がお考えの合葬式墓地と先ほどの墓仕舞いの話で、私が思っている合葬式墓地のイメージと違っていれば教えてほしいのですが、私が認識しておりますのは、個別の何々家の墓というものを、お家を継ぐ方がいらっしゃらなくて、墓仕舞いする。仕舞ったものを合葬式墓地に持ち込むと言うのが最近のニーズではないか。それを受ける受け皿として合葬式墓地を作っていらっしゃると、そういったことでありますと、まさしく、これからの時代に即したものではないかと思いますが、そういう理解でよろしいでしょうか。

事務局

 おっしゃる通りでございます。いわゆる個別の平面墓地を継ぐ方がいないということで、子孫に負担を与えないとの観点から墓仕舞いを行って、合葬式墓地に移設するという方もいらっしゃいます。はじめから平面墓地ではなく、合葬式墓地をご利用したいという方もいらっしゃいまして、その方たちが収納していただけるような、広さを加味しているということで、ニーズはあると考えています。

広田委員

 市会議員の広田です。墓仕舞い、大きい墓はいらないという方が増えてきている中で、私の会派も静岡に視察に行かせて頂き、色々な市民の方から大きな墓はいらないので、小さな形でお骨だけお預けする、そういう形のものを是非、堺市でやってほしいというお声を頂いた中で、我が会派で議論してきて、実現できるといったことですので、中川委員もおっしゃったとおり、ニーズもあろうかと思っております。

大町委員

 広さというのはどのように考えているのでしょうか。例えば平面で置くのか、お骨を立体的に置くのかどういう方向性でいくのでしょうか。

事務局

 地中にコンクリート製の箱のようなものを並べまして、埋める形になっており、表面上は何も見えなくなっています。ひとつの箱に、1600人分が収納できる形になっていまして、その箱を10基並べるという形で考えております。表面上はいわゆる墓石は無くて、慰霊碑という形で、球体を拝んでいただくというふうに考えおります。

大町委員

 はい、わかりました。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。

奥村委員

 奥村です。ご説明有難うございました。
 9ページのビッグバンと泉ヶ丘公園の一体活用についてですけれども、ビッグバンができた当初から周辺を何か活用できないかと私たちは考えきたように思います。裏の山のところも、まだまだ自然の森が残る地帯で、そこに入っていって冒険遊びのようなことをするのが、とても魅力的で、蛇が出たとか、何があったとかで、そういうことで子供たちとても学んで、多少の怪我も、容認する空間があったかと思います。たくさんのNPOや市民が関わっていて、危険なとこだけど、ここは子どもと作っていこうということで、続けていましたが、蛇が出たなどと騒ぎになり、足が遠ざかって、その後どうなったのかと気にはなっていました。こういう計画を進めるにあたって、市民の方と話し合いの場を設けてきたのか、今後、自然の森が残っている場所は綺麗に整備されていってしまうのか、子どもの冒険遊び場的なものなどがどのくらい保証されていくのか気になり、教えて頂けたらと思います。

事務局

 貴重なご意見ありがとうございます。ビッグバンと泉ヶ丘公園をどのような形で進めていくのかというところなんですけれども、資料にもありましたとおり、今まさにこれから整備を進めていくための設計を行っている段階です。その設計を行う中で、地元の自治連合会や地元の小学生の意見を聞く場を設けまして、それを踏まえて事業の方は進めております。今ご意見いただいた中にもありましたが、自然の森が豊かなところになっていまして、ちょっとバンというところが管理者で入って、自然に触れ合ったり、自然を活かした遊びというものをしたりしていただいているんですけれども、ワークショップを行う中でも、自然の中で遊びたいとか、そのようなご意見をたくさん頂いています。広く色んな方が遊べる広場を作る、一方では、自然を活かして、活かしたまま森の中で遊べるような、かつ、安全に遊んでいただけるような、森を残しつつ、新たな公園をつくるということで事業を進めております。以上です。

奥村委員

 ありがとうございます。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。

大町委員

 大町です。10ページの施策の骨子3-1のところで、街路樹の維持管理についてですが、堺市が管理している分を対象としていると思います。府道とか南区にいったら府営団地の中に道がたくさんあって、府や国が管理している街路樹との整合性というか、調整を図るような所はあるのか、それとも申し入れを堺市がしているのか、どのようになっているのでしょうか。

事務局

 実は私、昨年度まで北部地域整備事務所、いわゆる土木事務所に従事していました。今、大町委員の質問の中で、まず堺市は市道の管理、府道、併せて3桁国道、309号、310号のついても市で管理するということでございます。ですから、平たく言いますと、国道26号、これだけが国の管理になりますので、もし、そのあたり街路樹の問い合わせ等ありましたら、事務所の方から国道事務所に連絡し、対応していただくという形になろうかと思います。以上です。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。

札場委員

 今の大町委員の街路樹の維持管理に合わせてですけれど、8ページの施策番号17番、市民交流広場の維持管理に合わせての話になろうかと思うのですが、特に市民交流広場の高木に鳥が群がって、そこでの鳥の糞の被害、これは市民交流広場だけに限らず、堺市内の割と多くの駅であったり、広場であったり、私達のところにも、苦情という形であがってくることが多いかと思います。出来ればこの維持管理の基本計画の中で、もちろんすべてが対象になるかとは思わないんですが、そういった鳥の害に関しての項目も入れて頂ければありがたいかなと思いますので、よろしくお願いします。

今西会長

 ご意見ありがとうございます。事務局から何かございますでしょうか。

事務局

 札場委員のお話のなかで、特に市役所の目の前の街路樹に大量の鳥がいるという中で、糞害が起きる、これは数十年来の我々の大きな課題で建設局土木部でずっと対応しております。鷹匠の方に声を掛けて、鷹を呼んで対応することや、古くは木槌で木を叩いて追い出すなど色んな方法をしております。先ほど申し上げた通り、去年、私は北部地域整備事務所で従事しており、各関係所長が集まって話し合う場がありました。その中でも管轄である西部地域整備事務所ではかなり鳥の生態に詳しく専門的な域まで達しております。ただ、根本的に解決する施策までたどり着かないという現状ではありますが、ただそれに挫けずに、継続して対応しているという現状でございますので、引き続き土木部とも情報を共有していきながら、対応を続けていただけるようにこちらからも声を掛けていきたいと思います。

札場委員

 ありがとうございます。今、市民交流広場前に植わっている高木については、まだまだ樹齢に関しては届かない所になるかとはおもいますが、将来的には更新といったときに、高木があるがために夏の暑い時期には木陰になるとか、そういったプラスの面、多々あるかと思いますが、今後そういったところに高木が果たして、どれだけ必要なのか。昨今、台風などの被害も考えていただいて、植生をどういったものにしていくべきなのかを基本計画の中に入れていただけたらと思います。以上です。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。

岸本委員

 自治連合会の岸本です。よろしくお願いします。樹木の保全という形で、ややこしい名前の虫が、侵食してほとんどの桜とかが食われているという中で、ネットを張るなどの対策しかしていないと。薬の散布もあるでしょうけれど、一度ああいう虫がついてしまえば、樹木は倒れるまでという形になるのかどうか、そのような状況で大和川に桜並木を整備するとなっているんですけれど、今、虫に食われている桜をどのように対応していくのか、中が空洞になるまでわからないのかというのがありますので、その辺の保全の仕方やこれからどのように増やしていくのかをお聞かせ願いたいと思います。

今西会長

 ありがとうございます。事務局から何かありますでしょうか。

事務局

 今、岸本委員がおっしゃったことはその通りだと思います。桜につきましては、クビアカツヤカミキリというものが本市に限らず、全国的に桜の中に卵を産んで、幼虫になって、木を食っていくということでございます。桜自体はかなり大木しているものでしたら、いきなりクビアカツヤカミキリの影響で倒木するところまでは、現状ではいかないまでも、放っておくと倒木にも繋がりかねません。
 先日も、我々、公園事務所の所長と集まりまして、そういった対策の話をしております。特に岸本委員もご存じのとおり、堺市では南区で特に緑道を含めて緑が多い、特に桜の対策は喫緊の問題と意識しております。対策としましては、退治するための薬剤散布もありますし、先ほどもありましたネットを巻くという一般的な対策で、幼虫を外に出さないということが基本となっております。先日の会議のなかでも、従前の対策に加え、幼虫を中に入れないといったことも含めて、ネットを巻くということも考えていくべきではないかと、現場サイドの方から意見がありまして、そういうことも含めて計画的に対策できるように進めていきたいと思います。それと合わせて、ナラ枯れという、アシナガキクイムシの対策についてきましても、かなり難しくはありますけれども、頭に入れながら出来る限りは対応・検討を進めていきたいと思います。

今西会長

 ありがとうございます。そのあたり、かなり費用等もかかるかと思いますが、計画的に取り組んでいただければと思います。他に何かありますでしょうか。

大町委員

 資料2の身近な公園や広場の充足度の目標値が平方メートル/人となっているのですが、実際、どれくらい公園が増えたのかを、備考でもいいので表していただけたらありがたいなと思うのですけれども。

今西会長

 事務局からはいかがでしょうか。

事務局 

 資料2の身近な公園や広場の充足度について、また他の項目の数値目標につきましても、ただ数値を出すだけではなく、どういう要素で数字が増えた、減ったというのを詳細に報告できるように、これから資料をまとめていきたいと思います。以上です。

今西会長

 ありがとうございます。この上のヘクタール、緑地の確保目標のところも、どういった緑地のどういった種類の緑地で増加しているのか、あるいはどういった種類で、緑地が減少しているのかがわかるように、内訳があるといいのかなと思いました。
 そのほかにご意見ありますでしょうか。

武田副会長

 今回は令和4年度の取組の実績の資料ということで、新しい緑の基本計画が出来たのが令和5年の3月ですから、実質的には前計画の際に進捗していた取組の実績ということになるかと思いますので、現計画の実績として扱うにはやや違和感がありますが、一方できっちりと毎年度、進捗管理を行うという意味では、今回出していただいた資料はすごく重要かだと思います。そういう意味では、今年度は現計画0年度目というか、継続的に進捗管理をして、令和5年度以降どういった事業を行っていくかを検討していくために事業の進捗を確認いただいているものと理解しています。
 実際は来年度以降が現計画の初年度の取組になりますが、例えば5年目の見直し段階での、PDCAのAに向けて、こういう改善が考えられるのではないかという視点でお話しさせて頂ければと思います。今回お示ししていただいているように「計画を策定しました」や、「工事が完了しました」というアウトプットは、事業の進捗管理において、量的に把握する重要な指標になることは重々承知していますが、事業の進捗管理でより重要なのは、どういうふうな成果につながっているのか、何が課題であって、それをどういうふうに克服できるのかといったことを、管理することです。最後のアウトプットだけを評価しても、事業の管理としてはあまり意味がないと言いますか、むしろ計画の柔軟な変更だとか、改善というところに繋げるためにPDCAのサイクルを回すことが重要だと思いますので、そのあたりも是非、取組の確認の際に充実できればいいのではないかなと感じたました。
 取組実績の項目を今年度から様式を変えて頂いて、施策展開の方向性との関連を書いていただいたのは、すごくいいなと思います。特に四角囲いで、その中にそれぞれの項目について、こういうことに貢献していきますよということが文言で書かれていて、各事業がこの項目と照らすとどういう風な貢献をしているのかということをコメントとして付して頂けるといいと思います。実際に事業の現場ではそういうことを喧々諤々けんけんがくがくとやっていただいていると思うので、この審議会にどこまで示してもらうかは適切にご判断頂けたらいいと思うのですが、実質の進捗管理として大切なのは事業のプロセスで、その中でどういった評価ができる成果が得られているのか、どんな課題があって、どのように克服できるのか、できないのか、そのあたりを丁寧に見ていくということが、すごく重要なことだと思います。5年目・10年目に向けて、そういうデータも丁寧に集めておくことが、次期の計画の見直しですとか、新しい目標の設定にとってはすごく重要になってくるのではないかと感じます。
 それから、もう一点は、今回は初めて施策内容ごとに事業というものを示していただいたと思います。緑の基本計画には施策の中身は書いてあるのですが、事業の項目までは書かれていなかったと思います。それに対応する事業を具体的に計画に当て込んでいただいているので、すごくいいなと思っております。ざっと全体を拝見すると、施策ナンバーごとに、事業内容に強弱があると思います。
 例えば、8ページ目の施策17、都心エリアにおける緑の利活用という施策に対して、今のところMinaさかいの項目だけが事業としてあがっている訳ですが、それだけなのかという気もします。全体を見渡していただいて、事業展開としてもう少し充実した方がいいところは、どこなのかとか、事業のバランスですとか、力の入れ具合とかについても、少し総括をして頂くことも、毎年度振り返りの事業の進捗管理にとっては、重要なタイミングかなと、思いますので、そのあたりも是非、ご検討いただけたらと思いました。以上です。

今西会長

 ありがとうございました。今のご意見について、事務局から何かございますか。

事務局

 武田副会長の話のとおりだと思います。我々は各年度の取り組み実績を評価する際に、実施したことをアウトプットだけではなく、出来れば俯瞰的な所を意識してということは心がけてはいます。今回は0年度ということで、正直、1年、2年で成果を表現できるところまで至るかというのはありますし、個人的な意見ではありますが、単体の事業一つで成果が達成できるものではないところもあろうかと思いますので、ただ、先ほどおっしゃっていただいた、施策展開の方向性というところで、これが何に通じるかというところは、はっきり示しておりますので、これをやはり目標と掲げている中で、それぞれの取り組みが成果を上げていくというところ、成果があがった段階で、しっかりとご説明できるように心がけていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

武田副会長

 公園緑地部門の施策ではもちろん意思統一が図れていて、目標像も明確だと思うのですが、事業の中には他部局のものもたくさん入っていますので、他部局と連携しながら一つの目標に対して事業をやっていくなかで、こういった進捗管理の成果を使いながら、事業の連携を図っていただいて、複合的・総合的な評価、成果を上げていくことが大事だと思います。

事務局

 この件については、庁内委員会を持っておりますので、それも含めて、庁内連携をしっかり図って進めていきたいと思います。ありがとうございます。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。

岩藤委員

 岩藤です。緑の基本計画で色々出ていますが、それと並行して、これから新しくできる所と更新していくところがあるかと思います。
 僕は南区に住んでいるのですけれども、新しく何か作るとなった時、緑を植えるとなったときにランドマークになるような緑の場所、例えば今の時期であれば紅葉並木がいいのかどうかわからないですけど、地元の人間でも写真を撮りたくなるような場所、地元の人が自慢できる場所、緑をつくっていくということを、これからされていってもいいのかなと、特徴的な場所も作っていただきたいというふうに思っています。そういったスポットがあれば楽しいかなと思っています。以上です。

今西会長

 ありがとうございました。いまのご意見について、事務局から何かございますか。

事務局

 ご意見ありがとうございます。岩藤委員のお話、私も良く理解できていて、最近、淡路島など色々なところで表現が適切なのか分かりませんが、映えスポットというか、すごく素敵な景観を見せていただける場所が増えてきたなと思います。
 堺市も是非、そういった場所が欲しいなという気持ちはよくわかります。本市におきましては、花の名所というところで、浅香山のツツジ、白鷺公園や荒山公園の梅もございますけど、それも含めて、さらに拡充できないかなというようなお話かと思います。正直、我々も新しい都市計画公園を進めていく、日々の公園の維持管理でなかなか手一杯なところがございますけれど、ただ、やはりそういったところをより良くしていくいう事も念頭に入れながら、仕事を進めていくことも重要だと思います。
 限られた予算の中でも、そういうことも意識しながら業務に取り組んでいきたいと考えています。以上です。

岩藤委員

 よろしくお願いします。

今西会長

 ありがとうございます。そのほかにご意見ありますでしょうか。
 では、私の方から一点だけ。
 今回、資料1の取組の進捗状況を新たに作って頂いて、試行的に記入していただいた状況だと思います。4つ施策展開の方向性との関連というところで、大きな四角の囲みの中で、こういった関連の中で、事業を全体的には行っているんですよと書いていただいている部分については、分かり易くなったかなと思います。
 一方で、各取組の中で、どんな工夫がなされたかというところは、令和5年度から、是非、各方向性に対して、どんな工夫を行ったのか、書いていただけるといいのかなと思いました。各事業を行う中で、いろいろ工夫していくことはすごく重要だと思います。そういったことをやっていることで、市民に行政も頑張っていることを伝える場にも理解する場所にもなりますので、是非、各取組の中で、大きな4つの施策の方向性に対して、どんな工夫を行ったのか書いていただけないかなと思いました。
 何か事務局からありますか。

事務局

 公園緑地整備課の片山です。貴重なご意見ありがとうございます。
 施策展開の方向性との関連性のところにもどのように貢献しているかというところを書いていますが、取り組み実績の方でなかなか分かりにくい所もありますので、今ご意見頂いた各取組で、どのような工夫がなされているのかと合わせて、来年度、実績等を記入する際は、工夫していきたいと思います。以上です。

今西会長

 ありがとうございます。ほかに何かありますでしょうか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。以上で、本日の案件を終わります。それでは、進行を事務局にお返しします。

閉会

事務局

 委員の皆様方、本日は貴重なご意見どうもありがとうございました。本日いただいたご意見を踏まえ、堺市緑の基本計画の進捗管理を工夫するとともに、より良い公園緑地行政を進めてまいりたいと考えております。本日はどうもありがとうございました。
 本日は長時間にわたりまして、ご議論、誠にありがとうございました。本日いただきましたご意見につきましては、事務局の方で整理いたします。主な意見や会議録につきましては別途お送りさせていただきますので、お手数ですがご確認の程よろしくお願いいたします。
 また、会議冒頭でもお伝えしましたが、緑の基本計画冊子につきましては、会議用となっておりますので、会議終了後はお持ち帰りにならないよう、机の上に置いておいてくださいますようお願いいたします。
 それでは、これをもちまして、令和5年度第1回堺市緑の政策審議会を終了いたします。
 本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

閉会 (午前11時00分)

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