バンパー衝撃によりフォグライトが外れて 車両出火-N BOX Custom(本田技研工業株式会社)-
更新日:2024年3月19日
令和5年中に堺市消防局管内において、本田技研工業株式会社が製造販売するN BOX Customが焼損する車両火災が2件発生しました。
調査した結果いずれの火災も、フロントバンパー(以下「バンパー」という。)にあるフォグライトのバルブ(電球)が、何らかの理由により外れたことにより、周囲の樹脂部品にバルブが接触したことで過熱され出火したものと判明しました。
同じ車種によるフォグライトが起因した出火事例は過去にも堺市消防局管内で発生しており、令和4年以前においても3件発生しています。類似火災防止のため、車両メーカーである本田技研工業株式会社が平成28年6月から下記サービスキャンペーンにより注意喚起をしているところですが、フォグライトに起因する火災はなくなっておらず、全国において令和元年から令和5年までの5年間に同種火災が18件(国土交通省ホームページ「自動車のリコール・不具合情報」より)発生しています。
車両メーカーである本田技研工業株式会社によりますと、バンパー下部が縁石等に乗り上げ、後退した際にバンパーが引っ掛り外れると、フォグライトの電気配線が引っ張られて、左フォグライトのバルブが固定部から緩み外れることがあるとのことでした。また、バンパーが外れる以外にも、規格の異なるバルブの使用、バルブ取り付け方法の誤り、バルブ固定部破損等によりバルブが外れるおそれがあり、上記のような不適切な状態に加えて障害物にぶつけたり、擦ったりすることでバンパーが変形してしまうことで同じようにバルブが外れてしまう可能性があるとのことです。
そのため、外観上車両の運行に問題がないように見えても、そのままの状態で使用を続けると、外れたバルブの熱により周辺の樹脂部品が発熱して発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
縁石等に乗り上げた等によりバンパーが外れたり、障害物にぶつけた等によりバンパーが変形した際には、必ず販売店に相談のうえ適切な点検修理を受けるようにしてください。また、バンパーが損傷した後、車を動かす場合は、火災発生防止のため必ずフォグライトをOFF(消灯)にしてください。
焼損車両
本田技研工業株式会社ホームページ「サービスキャンペーン情報」
対象車種は、本田技研工業株式会社製「N BOX Custom」など6車種となっていますので、詳しくは、下記URLをご確認ください。
N BOX Customなど6車種のサービスキャンペーン(外部リンク)
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