大麻に注意!
更新日:2025年6月17日
大麻の乱用者の増加
「令和6年における組織犯罪の情勢(警察庁発表)」によると、薬物事犯の中で、大麻事犯の検挙数は平成26年から増加傾向となっており、引き続き高い水準にあります。(令和6年の検挙件数7,649件、検挙人員6,078人)特に若年層による乱用が問題となっています。
※従来、大麻は「大麻取締法」で規制されていましたが、令和6年12月12日から「麻薬及び向精神薬取締法」における麻薬の一つとして取り扱われることになりました。大麻の所持、譲渡だけでなく、使用等も禁止されています。また、「大麻草の栽培の規制に関する法律」により、無免許での大麻の栽培は禁止されています。
大麻とはなに?
大麻草の葉を乾燥したものや、樹脂を固めたもので、「ハッパ」、「チョコ」、「グラス」、「クサ」、「野菜」などと呼ばれています(隠語と言います)。また、見た目では大麻とはわからない様々な形があり、注意が必要です。
大麻にはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という有害な成分が含まれており、法律で厳しく規制されています。
大麻の身体への影響
大麻については、「身体への悪影響がない」「依存性がない」などの誤った情報が流れています。しかし実際には、めまい、嘔吐、平衡感覚障害などの感覚の変調をきたす恐れがあり、長期使用では男性では精子異常、女性では月経異常・胎児への影響等が報告されています。また、精神への悪影響があり、大麻精神病(注釈1)や無動機症候群(注釈2)に襲われるようになります。
- (注釈1)幻覚や妄想、興奮状態などの精神異常
- (注釈2)物事に無関心になり、まるで人が変わったように見えたり、毎日ゴロゴロして何もやる気がない状態
薬物依存の悪循環
大麻を乱用し続けると何度でもくり返して使いたくなる「依存」を引き起こします。いったん依存になってしまうと、「快感を得るため」だけでなく、クスリが切れた時に感じるイライラや不安等から逃れるためにさらに大麻を使ってしまいます。一回だけと思って始めた人も、薬物の「依存性」と「耐性(注釈3)」によって使用する量がどんどん増えていき、どうしようもない悪循環に陥ります。そうなると自分の意志だけではやめることは出来なくなります。安易な気持ちで絶対に手を出してはいけません。
- (注釈3)使用をくり返しているうちに、それまでと同じ量では効かなくなる性質のこと。
薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」
大麻について正しい知識を身に着け、甘い誘いにはきっぱりと断る勇気を持ちましょう。また、自分自身や家族、友人を大切にする気持ちを持ちましょう。薬物乱用はたった一回でも「ダメ。ゼッタイ。」です。
大麻に関する情報
<出典> 厚生労働省、(公益財団法人)麻薬覚せい剤乱用防止センター、警察庁
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