夏本番前からの暑熱順化対策

暑熱順化とは、暑さに身体を徐々に慣れさせる過程をいいます。
暑い日が続けば身体は次第に暑さに慣れていきますが、ゴールデンウォーク後の暑くなりだした頃から急に暑くなった日など、身体が暑さに慣れていない6月頃に熱中症が増加します。
暑熱順化対策により身体の暑さへの耐性を高めることで熱中症リスクを減らすことができます。

暑熱順化のメリットは、暑さに慣れて体温調節がスムーズになる事です。具体的には、早く汗をかくことができて、身体の熱が逃げやすくなり体温の上昇を抑えることができます。

本格的な夏が来る前に、暑熱順化対策を始めることを推奨します。5月中旬～5月下旬が目安です。

個人差がありますが、一般的に2週間程度かかるとされています。

ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの軽い運動で汗をかきましょう。週5回程度、1日30分を目安に、無理のない範囲で行いましょう。

40℃のお湯で10分程度を目安に、湯船につかり、汗が少しにじむくらいまで入るのがポイントです。

喉が渇く前にこまめな水分補給を行い、多く汗をかいた場合は適度な塩分補給をしましょう。

暑熱順化は、無理なく、徐々に慣れていくことが大切です。無理な運動は避け、体調に合わせて運動量や時間を調節しましょう。

疲れたらすぐに休憩を取りましょう。

運動の際は、通気性の良い、薄手の衣装を選びましょう。

暑熱順化対策を行う環境は、直射日光が当たらない場所や、風通しの良い場所が望ましいです。