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災害・防災ボランティアを行う大学生にインタビュー

更新日:2024年3月26日

大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station災害チーム

被災地の復興支援や地域の防災啓発活動など災害・防災のボランティア活動に取り組む大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station災害チームの皆さんにお話を伺いました。

きっかけはさまざまでも想いは一つ

「南海トラフ巨大地震が近い将来高い確率で発生すると言われ、自分や家族が傷つかないように学びたくて」「報道される被災現場が実際どうなっているのか自分の目で確かめたかったので」と参加のきっかけはそれぞれ違いますが、災害による被害を少しでも抑えられるように、災害・防災に関するボランティア活動をチームで行っています。

できる時に・できることを・できる場所で

泥かきなどの被災地活動は、基本的に災害発生後に、現地で災害ボランティアが募集された時のみに行います。被災地活動がない平時は、地域の方向けに防災の啓発活動をしたり、学園祭で出店したり研修の受講をしたりしています。被災された方に寄り添う「復旧」、被災地をいつまでも忘れずに応援する「復興」、いずれ起こる災害に備える「防災」、災害発生時の行動を訓練する「準備」の一連の活動を「減災サイクル」と捉え、災害が発生した後から次の災害発生時までどのような時であっても、減災のために自分たちにできる事があるはずと考えて活動しています。

活動するほどにやりがいが拡大します

募金活動で触れ合う人のやさしさ、被災地支援の中で住民の方からかけていただく言葉、同じ志を持つ仲間と防災イベントの企画を考える楽しさ、企画したイベントに参加してもらった方の喜ぶ顔など、活動をとおして接するさまざまな人たちの反応がやりがいとなり、また次の活動への意欲へとつながっていきます。
2018年の西日本豪雨では、岡山県倉敷市の真備町という地域で活動しました。被災地での活動はどうしても一過性になりがちなのですが、さまざまなご縁があり、1年以上にわたって活動を続けることができました。現地の方から、「わざわざ大阪から、何度も通い続けてくれることがとても嬉しい」と言ってもらえたことが今も心に残っています。

能登半島地震について

今年の1月1日には、石川県能登半島で大きな地震が発生しました。この地震で亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。私たちは、まず大学内で募金活動を実施し、1月24日~2月16日までの間に517,264円の義援金が集まりました。現地でのボランティア活動の受け入れも徐々に広がってきていますので、今後調整を行い、ぜひとも現地に活動に向かいたいと考えています。

多くの学びを得られます

防災啓発の活動を行うためには、事前に啓発する内容についてしっかりと調べ、その知識をどのように伝えるのがよいかを考えることが必要です。そのため、日頃から防災や災害に関する情報収集を意識して行うようにしています。最近のマイブームは警視庁警備部災害対策課のXアカウント(@MPD_bousai)を見ることです。防災に関する情報だけではなく、気象に関する知識や日常生活に役立つライフハックまで様々な投稿がされていますので、みなさんもぜひ一度見ていただければと思います。こういった防災ボランティアに関わっていたからこそ得られた面白い学びがあることも私たちのモチベーションとなっています。

知識があれば行動が変わる

和歌山市での断水時(令和3年に水管橋が一部崩落し1週間にわたって市内の約4割に当たるおよそ6万戸が断水することがありました)、多くの人は市販のミネラルウォーターの確保に動きました。その一方で、応援が来ることを知っていた人はまずタンクを確保しました。給水車が来てからは、一度に水をたくさんストックできるタンクが大活躍しました。これはほんの一例ですが、知識があれば行動が変わります。災害時のことを知っておくこと、事前にイメージしてすぐに動けるようにしておくことが非常に重要です。

防災を意識するカギは実体験

防災に対する意識の持ちようは、災害に接する機会があったかどうかが大きく関係すると思います。地震で家が揺れたり、停電や断水、交通機関のマヒなどライフラインが止まったり、実際に身を持って体験すると危機感を持ちます。私は幼い頃、大阪市にある津波・高潮ステーションで見た災害時シミュレーション映像がきっかけで災害への恐怖を感じるようになりました。幼い頃は特に家庭の影響が大きいので、家庭内でお子さんが防災にふれるきっかけを作ることが大切です。まずは、体験などから災害への危機感をもち、防災の必要性を認識することが防災の第一歩だと考えています。

堺市立総合防災センターでもリアルな体験をとおして防災の大切さを実感!

日常に落とし込むのが継続のコツ

危機感は防災を意識するきっかけとして効果がありますが、一時的なものです。災害が長らく起こらずに危機感が薄れてしまうことは人間の心理として仕方がないですが、一度始めた防災行動をやめてしまっては、いつ起こるか分からない災害から身を守れません。滅多に起こらないものを四六時中考えておくことは難しいですよね。そこで、防災行動を継続させられるために必要なことは、防災を日常に落とし込むことだと考えています。

暮らしの中で楽しみながら備えよう

皆さんは非常食を食べたことはありますか?先日、研修で色々な非常食を食べ比べる機会がありました。お湯を入れるだけで温かいご飯が食べられるアルファ化米には、白米はもちろんのこと、炊き込みご飯やドライカレー、おかゆやおにぎりの形になるものまであります。その他にも、ふわふわのパンやくだもの味のゼリーなど、バリエーションも多彩で味もおいしく、手軽に食べられる非常食がたくさんあることを知りました。お気に入りのカフェを探すように、お気に入りの非常食探しとして、年に数回食べ比べの日を作るだけでも楽しみながら備えをすることができると感じました。こんなふうに暮らしの中で楽しみながら備えることが防災を日常に落とし込むことにつながるのだと思います。

備えは完璧じゃなくていい

防災は「できるところからできる範囲で」が大切です。7日分の食料は置く場所がなくても、3日分ならというふうに少しずつでも意識して行動していくことが大切です。また、「できていることに目を向ける」ことも大切です。できていないことがないようにという思考だと、忙しい中で備えを進めることは出来ません。少しでもできていればOK、ポジティブにとらえて次にできる備えに広げていきましょう。完璧な備えなんてないのですから。

元気な人が「助ける側」になれるよう

災害時には「自助(自分の身は自分で守ること)」や「共助(周りの人たちで助け合うこと)」が大切だと言われていますが、大学生などの若い人は、共助において「助ける側」になることが求められます。そのために、「助けられる側」にならないよう、自分の身は自分で守る備えをしておかなければなりません。けれども、一人暮らしをする多くの方は、非常用持ち出し袋の準備や食料品・生活必需品の備蓄もできていないのではないでしょうか。今では、簡単に災害に備えられる便利グッズやアイデアがたくさん紹介されています。地震や台風そのものを防ぐことはできませませんが、被害を少しでも軽減できるよう、防災に目を向けてもらえたら嬉しいです。

防災イベント協力依頼などは「V-station」災害チームへ

大阪公立大学ボランティア・市民活動センター「V-station」
〒599-8531 堺市中区学園町1番1号
☎072-254-7484 
FAX072-254-6442 
✉gr-gks-volunteer@omu.ac.jp
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