E型肝炎ウイルスによる食中毒に注意しましょう
更新日:2024年7月22日
国内で生または加熱不十分な豚、イノシシ、シカなどの肉・内臓を原因としたE型肝炎ウイルスによる食中毒が発生しています。
野生鳥獣肉や食肉は中心部まで火が通るよう、十分に加熱して食べましょう。
E型肝炎とは
E型肝炎とは、E型肝炎ウイルスの感染によって起こる急性肝炎です。黄疸を伴う、悪心・腹痛などの消化器症状や、肝機能の低下などの症状がみられます。妊婦や高齢者では重症になりやすく、死に至る危険性もあります。
ウイルスは主に食品や水を介して経口感染しますが、ごく稀に、感染した人の血液を介して感染することもあります。
人以外には、飼養されている豚や、野生のイノシシやシカなどでも、E型肝炎ウイルスへの感染が確認されています。
野生鳥獣肉や食肉を生で食べることの危険性
豚レバーを含む豚肉や、イノシシ、シカの肉や内臓を生で食べると、E型肝炎ウイルスに感染するリスクがあります。
また、豚肉やレバーを生で食べると、サルモネラ、カンピロバクターなどの細菌による食中毒のリスクもあります。
なお、このような公衆衛生上のリスクの高いことから、生の豚肉や内臓を生食用として販売することは禁止されています。
イノシシやシカなどの野生鳥獣についても、E型肝炎の他、どのような細菌・寄生虫を保有しているかわかりません。生で食べることは大変危険です。
安全に野生鳥獣肉や食肉を食べるために
E型肝炎ウイルスや食中毒細菌、寄生虫など、肉に付着・保有している病原体は、十分な加熱調理により死滅します。
野生鳥獣肉や食肉は中心部まで火が通るよう、十分に加熱して食べましょう!
参考
[外部リンク]E型肝炎ウイルスの感染事例・E型肝炎Q&A(厚生労働省ホームページ)
[外部リンク]ジビエ(野生鳥獣の肉)の衛生管理(厚生労働省ホームページ)
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