2.患者数
更新日:2012年12月19日
1)把握された患者数
対策本部によって構築されたデータベースにより把握された大腸菌O157の感染を受けたと推測される者は、医療機関に受診した患者12,680名、有症状者14,153名、検便陽性者2,764名であった(実人員16,111名)。
上記の「医療機関に受診した患者」「有症状者」「検便菌陽性者」の人数分布は、図2-1に示すとおりである。
図2-1 感染を受けたと推測される者の種類別人数
医療機関に受診した患者12,680名
有症状者 14,153名
検便菌陽性者 2,764名
- 症状不明の者の人数 1,152 名
- 有症状者のみの人数 2,967 名
- 検便菌陽性者のみ(無症状菌陽性者)の人数 392 名
- 患者かつ有症状者の人数 9,228 名
- 検便陽性者で症状不明の者の人数 414 名
- 有症状者かつ検便陽性者の人数 72 名
- 患者かつ有症状者かつ検便陽性者の人数 1,886 名
総数 16,111 名
2)大腸菌O157の罹患が確実であると判断された患者数
(1)患者の定義
学校給食による大腸菌O157の罹患が確実であると判断された患者とは、入院した全ての患者。多発校の学童、あるいは教職員、また多発校学童、あるいは教職員の家族で、腹痛、下痢、血便のうちいずれかの症状を有した者。
感染経路が明らかでない一般市民の患者で、大腸菌O157の患者に固有の症状として血便を有した者、あるいは腹痛、下痢を有した者で菌陽性であった者である。
多発校とは、各学校の学童患者数が、出席学童数の5%以上であった学校である。
堺市の区域別の多発校、非多発校の学校数は表2-1に示すとおりである。
区域 | 多発校 | 非多発校 | 総数 |
---|---|---|---|
堺 | 0 | 17 | 17 |
西 | 0 | 14 | 14 |
北 | 8 | 9 | 17 |
東 | 5 | 4 | 9 |
中 | 13 | 0 | 13 |
南 | 21 | 1 | 22 |
総数 | 47 | 45 | 92 |
※92校の内訳
小学校 90校
養護学校 2校(内分校1校)
(2)患者の内訳
学校給食による大腸菌O157の罹患が確実であると判断された患者の人数は、総数9,492名であった。
(表2-2、表2-3、表2-4、表2-5)
その内訳は以下のとおりである。
- 多発校学童・教職員 7,936名 (83.6%)
- 多発校学童・教職員の家族 1,180名 (12.4%)
- 一般市民 376名(4.0%)
なお、患者数については、9,492名以外に学童3名、教職員27名、一般市民1名の市外居住者が存在した。
これらを含めると、患者総数9,523名である。
上記のうち、菌陽性者は1,889名、入院患者は791名 (多発校学童・教職員668名、多発校学童・教職員の家族60名、一般市民63名) である。
また、入院患者のうち溶血性尿毒症症候群 (HUS) 発症者121名 (多発校学童106名 [死亡3名を含む] 、多発校学童家族8名、一般市民7名;完全型42名、不完全型79名) であった。
(表2-2、表2-3、表2-4、表2-5)
年齢区分 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乳児 | 幼児 | 学童 | 中学生 | 16から29歳 | 30から49歳 | 50歳以上 | 総数 | ||
学校区域 | 堺 | ||||||||
西 | |||||||||
北 | 1016 | 7 | 4 | 1027 | |||||
東 | 793 | 793 | |||||||
中 | 2175 | 10 | 4 | 2189 | |||||
南 | 3905 | 18 | 4 | 3927 | |||||
総数 | 7889 | 35 | 12 | 7936 |
年齢区分 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乳児 | 幼児 | 学童 | 中学生 | 16から29歳 | 30から49歳 | 50歳以上 | 総数 | ||
学校区域 | 堺 | ||||||||
西 | 1 | 1 | |||||||
北 | 4 | 60 | 7 | 19 | 6 | 52 | 1 | 149 | |
東 | 1 | 36 | 3 | 20 | 1 | 41 | 1 | 103 | |
中 | 13 | 154 | 4 | 43 | 9 | 136 | 5 | 364 | |
南 | 24 | 226 | 21 | 62 | 25 | 200 | 5 | 563 | |
総数 | 42 | 476 | 36 | 144 | 41 | 429 | 12 | 1180 |
年齢区分 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乳児 | 幼児 | 学童 | 中学生 | 16から29歳 | 30から49歳 | 50歳以上 | 総数 | ||
学校区域 | 堺 | ||||||||
西 | 2 | 19 | 30 | 5 | 12 | 10 | 11 | 89 | |
北 | 3 | 15 | 17 | 3 | 8 | 7 | 8 | 61 | |
東 | 5 | 22 | 11 | 5 | 12 | 7 | 12 | 74 | |
中 | 1 | 6 | 7 | 3 | 7 | 8 | 3 | 35 | |
南 | 3 | 13 | 2 | 4 | 19 | 13 | 10 | 64 | |
総数 | 16 | 96 | 71 | 24 | 70 | 49 | 50 | 376 |
症状/菌 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
腹痛 | 下痢 | 血便 | O157陽性 | 総数 | ||
学校区域 | 堺 | 63 | 80 | 72 | 20 | 89 |
西 | 34 | 54 | 47 | 22 | 62 | |
北 | 1087 | 1162 | 461 | 279 | 1250 | |
東 | 819 | 874 | 341 | 206 | 931 | |
中 | 2261 | 2463 | 885 | 586 | 2606 | |
南 | 4022 | 4287 | 1660 | 776 | 4554 | |
総数 | 8286 | 8920 | 3466 | 1889 | 9492 |
堺市学童集団下痢症対策本部組織体系 | ||||
---|---|---|---|---|
本部長 | 副部長 | 本部員 | 所管部門 | チーフ |
市長 | 助役 | 総務部長 | 情報収集担当 | 地域医療課長・教育学務課長 |
衛生部長 | 報道担当 | 衛生部次長・教委総務部次長 | ||
(三者連絡調整会議) | ||||
(原因究明プロジェクトチーム) (国・府・市) | ||||
助役 | 市民部長 | 市民会議 | 自治振興課長 | |
民生総務部長 | 所管に係る部門に対する指導・啓発 | |||
商工部長 | ||||
水道局業務部長 | ||||
泉北保健所長 | 市民相談担当 | 泉北保健所長・教委総務課参事 | ||
教育長 | 学校教育部長 | 教育委員会に係る全体の調整 | 学校教育部次長 | |
施設部長 | ||||
(医療費・生活費対策プロジェクトチーム) | ||||
教育次長 | 教委総務部長 | 渉外担当 | 教委総務課長代理 | |
(人権問題対策プロジェクトチーム) 人権啓発局啓発部長 | ||||
環境保健局長 | 衛生部長 | 総括 | 衛生部長・教委総務部長 | |
連絡員 衛生部参事・環境衛生課長 | ||||
教委学校教育部次長・教委総務課長 | ||||
検査担当 | 衛生研究所長 | |||
環境事業部長 | 消毒防疫担当 | 環境衛生課主幹・教委施設課長 | ||
財務部長 | 庶務担当 | 環境保健総務課長 | ||
環境保全部長 | 公共用水域病原性大腸菌調査 | |||
堺病院長 | 堺病院理事 | 医療担当 | 中保健所長 | |
児童福祉部長 | 二次感染防止担当 | 鳳保健所長・地域保健課長 | ||
衛生部長 | (啓発班) | (地域保健課予防係長) | ||
消防警備部長 | 搬送担当 | 救急救助課長 | ||
(保健予防プロジェクトチーム) | ||||
(市立堺病院・大阪府保健所・大阪大学・本市保健所の各医師) |
問い合わせ先
調査に関すること
健康福祉局 健康部 保健所 食品衛生課
電話:072-222-9925 ファックス:072-222-1406
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館6階
感染に関すること
健康福祉局 健康部 保健所 感染症対策課
電話:072-222-9933 ファックス:072-222-9876
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館6階
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