2019年 第23週(令和元年6月3日から令和元年6月9日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「手足口病 警報レベル超え続く」
2019年第23週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比20.8%増の366例の報告があった。報告の第1位は手足口病で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ7.05、4.53、3.11であった。
手足口病(警報レベル開始基準値:5、注意報レベル基準値なし)は34%増の134例の報告で、南区10.50、北・東・美原区/堺区6.33、中区6.00、西区5.75となり、すべての区で定点当たり報告数が警報レベル開始基準値5.00を超えている。大阪府内の定点あたり報告数も7.09となり、警報レベルを超えた。予防策としては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本であり、今後の発生動向に注意を要する。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は15%増の86例の報告で、堺区7.00、北・東・美原区5.17、南区5.00であった。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は 24%減の59例の報告で、中区6.50、北・東・美原区3.50、堺区2.67である。
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 13 | 0 | 1 | 2 | 3 | 19 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
咽頭結膜熱 | 4 | 6 | 3 | 0 | 1 | 14 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
31 | 21 | 12 | 2 | 20 | 86 | |||
感染性胃腸炎 | 21 | 8 | 10 | 13 | 7 | 59 | |||
水痘 | 1 | 2 | 3 | 3 | 0 | 9 | |||
手足口病 | 38 | 19 | 23 | 12 | 42 | 134 | |||
伝染性紅斑 | 5 | 1 | 3 | 4 | 7 | 20 | |||
突発性発しん | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |||
ヘルパンギーナ | 11 | 1 | 10 | 12 | 2 | 36 | |||
流行性耳下腺炎 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
合計 | 115 | 61 | 65 | 46 | 79 | 366 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))