2019年 第21週(令和元年5月20日から令和元年5月26日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「手足口病 増加続く 警報レベル開始基準値へ」
2019年第21週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比33.3%増の304例の報告があった。報告の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ5.00、4.00、3.37であった。
手足口病(警報レベル開始基準値:5、注意報レベル基準値なし)は61%増の95例の報告で、中区8.50、北・東・美原区5.83、南区5.50である。堺市内では、定点当たり報告数が5.00となり、警報レベル開始基準値以上になった。大阪府内でも増加が続いており、大阪府内の定点あたり報告数は3.92である。今後の動向に注意を要する。予防策としては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本である。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は 33%増の76例の報告で、中区8.50、北・東・美原区4.67、堺区3.67であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は8%増の64例の報告で、堺区9.67、北・東・美原区3.00、西区2.25である。
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 9 | 1 | 2 | 1 | 5 | 18 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||
咽頭結膜熱 | 1 | 12 | 6 | 2 | 0 | 21 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
18 | 29 | 9 | 4 | 4 | 64 | |||
感染性胃腸炎 | 28 | 11 | 14 | 17 | 6 | 76 | |||
水痘 | 5 | 0 | 1 | 0 | 1 | 7 | |||
手足口病 | 35 | 10 | 11 | 17 | 22 | 95 | |||
伝染性紅斑 | 6 | 2 | 2 | 4 | 3 | 17 | |||
突発性発しん | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | |||
ヘルパンギーナ | 4 | 2 | 0 | 8 | 0 | 14 | |||
流行性耳下腺炎 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
流行性角結膜炎 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | |||
合計 | 103 | 67 | 43 | 54 | 37 | 304 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))