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百舌鳥古墳群の特徴

更新日:2019年12月17日

さまざまな古墳の数々

古墳時代、日本列島には20万基以上もの古墳が造られました。その中で最も大きな古墳が、百舌鳥古墳群にある仁徳天皇陵古墳です。墳丘の長さは486メートル、周囲の三重の濠を含む全長は840メートルもあり、墳墓としては世界最大級の大きさを誇ります。
このほかにも百舌鳥古墳群には、日本で3番目に大きい履中天皇陵古墳(墳丘長365メートル)、7番目に大きいニサンザイ古墳(墳丘長300メートル)など、日本有数の巨大前方後円墳が含まれています。
また、巨大古墳の周囲には、陪塚(ばいちょう)と呼ばれる中小の古墳が築かれるなど、さまざまな規模と形の古墳がみられ、古墳文化の特徴をよく表しています。

古代の国家形成の過程を物語る遺産

中国の歴史書「宋書」には、5世紀頃の倭(日本)に5代にわたって有力な王(「讃」・「珍」・「済」・「興」・「武」)が現れ、中国に貢物を献上したという記録があります。倭の王は、当時、日本各地の地方首長を束ねていた首長連合の盟主で、大きな権力を有していたと考えられています。百舌鳥古墳群は、古市古墳群(羽曳野市、藤井寺市)とともに、倭の五王に関わる遺産と考えられており、日本の古代の国家形成過程を物語る重要な遺産です。

東アジアとの交流を示す出土品

百舌鳥古墳群からは、さまざまな形をした埴輪のほか、金銅製の装身具、馬具、鉄製武器などの副葬品が出土しています。これらの出土品には朝鮮半島や中国、遠くはペルシャの影響などが見られ、当時の日本に東アジアとの活発な交流があったことを示しています。

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