山口家住宅
更新日:2023年9月22日
指定区分
重要文化財
説明
現在の入口は敷地南側にありますが、建築当初は東側を表にして入口を設けていたことが、絵図や建物の痕跡からわかります。
内部には広い土間があり、土間に面して畳の部屋が一列に三室並び、畳の部屋の上に二階があります。土間には、梁(はり)と束・貫で構成する和小屋が組まれ、壮大な空間を作っています。
建物に残る痕跡や周辺の発掘調査などから、建立年代は江戸時代初期と考えられ、数少ない江戸初期の町家建築で、全国的にも貴重な建物です。
この場所は、元禄2年(1689年)に作られた「堺大絵図」では、山口家の屋号である「越前屋」を冠する「越前屋久右衛門」の名前が記されています。その後、安永4年(1775)と寛政12年(1800年)に増改築を行っています。
江戸時代には、「京の着倒れ、大坂の食い倒れ」と共に「堺の建て倒れ」と例えられたように堺衆は建物に贅(ぜい)を凝らしたと言われていますが、この建物はその名残りを示すもののひとつかもしれません。
山口家住宅外観
員数
一棟
所在地
堺市堺区錦之町東1丁2-31
地図情報は「堺市e-地図帳(外部リンク)」をご覧下さい。
構造
桁行13.8メートル 梁間9.4メートル 一重 一部二階
南面及び東面庇付 切妻造 妻入 本瓦葺
時代
江戸時代初期
指定年月日
昭和41年6月11日指定
歴史的風致形成建造物
令和5年4月1日、山口家住宅(文化財未指定の建物が対象)が歴史的風致形成建造物に指定されました。
このページの作成担当
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