沢庵和尚像
更新日:2021年10月15日
指定区分
重要文化財
説明
沢庵(たくあん)(1573年~1645年)は、法名を宗彭(そうほう)といい江戸時代初期に活躍した臨済宗大徳寺派の高僧です。京都大徳寺、堺南宗寺などで修行、修学を積み重ね、慶長14年(1609)に大徳寺第153世住職になりました。紫衣(しえ)事件のさいには幕府の方針に反対の立場を取り、寛永6年(1629)には出羽国に配流されるなど反骨精神をみせました。その後ゆるされて江戸に入り、三代将軍家光の帰依を受けて東海寺(東京都品川区)の初代住職になり、正保2年(1645)になくなりました。この沢庵像は頂相(ちんぞう)といわれる禅僧の肖像画の典型で、画面上部に沢庵の手になる賛が書かれています。賛からこの肖像は沢庵が67才のものであること、祥雲寺の創建に関わった堺の豪商、谷正安(たにしょうあん)の依頼によって描かれたものであることがわかります。
本像には、作者を特定する落款(らっかん)印章などはありませんが、当初からのものとおもわれる黒漆箱の蓋裏に銀泥で「法橋(ほっきょう)徳応」と銘があることから、京都を中心に活動をしていた絵仏師との関係をうかがうことができます。
宗教法人 祥雲寺
特徴・大きさ
絹本著色 一幅 119.2センチメートル×52.1センチメートル
時代
江戸時代
指定年月日
明治41年4月23日
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