このページの先頭です

本文ここから

富士高周波工業株式会社

更新日:2024年1月31日

概要

第二創業による、一歩先を行くものづくり

富士高周波工業は、製造業の工程の一つである”焼入れ”という、金属の熱処理で様々な部品を製作する企業です。先代が取り入れた技術、高周波焼入れを主力としています。
2008年、新たな事業を始めるため、情報収集を行っているときにレーザ焼入れと出会い、現社長の後藤氏が第二創業として、事業化に踏み切りました。
レーザ焼入れはこれまでの焼入れ技術と比べ、焼入れ後の冷却工程において電気、水、廃液処理などのコストを抑えることができ、エコで経済的な技術である点に注目しました。
環境対策にもなるこの技術は、クライアントとなる大手メーカーも興味を持つだろうと見込みました。

fuji2

社会課題の解決への取組

焼入れ業界の成長と、製造業のスタートアップを生み出す人材育成

後藤社長は、レーザ焼入れの技術は大手メーカーにインライン化される可能性や、レーザ焼入れの業界の認知度を高めマーケットを大きくすることを目的として、その技術をオープンにして、ライバルを育て仲間を増やすことに取り組みました。
結果として、同業者がレーザ焼入れの良さを理解し、広く認知してもらうことで市場を広げ、業界全体の利益につなげました。
また、地域のライバルだけでなく、海外からの技術者も受け入れも行っています。
日本の起業の実態として、お金や技術習得の時間の問題から製造業でスタートアップすることはハードルが高いと言われています。
しかし、後藤社長は、日本の製造業こそスタートアップとして世界で勝てる要素があるとして、人材育成に取り組んでおり、世界に対して負けないメイドインジャパンというブランドで世界に進出しても勝てるスタートアップを生み出そうと考えています。

共創パートナー、支援

大学、産技研との連携、市補助金の活用

2008年、新事業となる技術を探し、外部を回っているときに、大阪府産業技術研究所である大学の研究者と出会い、レーザ焼入れという技術を知り、その後の富士高周波工業を支える主力事業に発展していきました。
また、近年大型の3Dプリンタ事業に取り組んでおり、産技研との協業を実施し、大学との強度設計に向けた調査の実施も検討しているところです。
2021年、堺市ものづくり新事業チャレンジ補助金に採択され、地元の刃物事業者と連携して、レーザクラッティング加工の技術を応用し、レアメタルを含む高コストな高硬度材料の消費量削減及び省エネルギー加工を目指した高性能な包丁を開発しています。

このページの作成担当

産業振興局 産業戦略部 イノベーション投資促進室

電話番号:072-228-7629

ファクス:072-228-8816

堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館7階 

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで