第3回 (仮称)次期堺観光戦略策定に向けた懇話会 会議録
更新日:2026年1月23日
| 開催日時 | 令和7年11月10日(月曜) 16時00分~17時30分 |
|---|---|
| 会 場 | 堺市役所 高層館20階 第1特別会議室 |
| 出席構成員 | 座長 橋爪 伸也(大阪公立大学特別教授、堺市戦略アドバイザー) |
| 事務局 | 観光企画課長 若林 晴香 外 |
| 傍聴人数 | 2人 |
| 案件名 | 堺観光戦略(案)について |
| 会議資料 | 次第(PDF:119KB) |
開会
事務局
第3回 (仮称)次期堺観光戦略策定に向けた懇話会を開催する。
会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
構成員紹介
橋爪構成員、佐藤構成員、辻内構成員、間宮構成員、吉本構成員の順で紹介した。
(議事の進行役が座長に移る)
座長
本日の議事内容を確認する。本日は主に次の3点の議論を行う。堺観光戦略(案)のめざす姿について、基本戦略について、実施体制についてです。
まず、事務局から堺観光戦略(案)の説明をお願いする。
事務局
資料に沿って説明した。
意見交換
座長
これより意見交換を行う。まずは第2章のめざす姿について、意見がある方から発言をお願いする。
吉本構成員
来訪者の増加・消費拡大によって好循環を創出するという考え方について、持続可能性に通じるものがあり、良いと思う。内容に異論なし。歴史文化と経済をつなぎ、観光を発展させていくという説明があったが、考え方に賛同する。
現行の堺観光戦略のめざす姿は「人々を魅了し続ける屋根のないミュージアム”SACAY”」であった。現戦略と比べて抽象的になったように感じるため、総論的ではなく、堺ならではのめざす姿があっても良いのではないか。大仙公園の気球をきっかけに環濠エリアなど市内各地へ波及させることをめざす姿に盛り込めたら良いと思う。
佐藤構成員
本戦略において、第2章のめざす姿(8ページ)が肝になる部分である。経済効果や文化継承だけでなく、両方を追うのが良い。
吉本構成員からのご意見とは反するが、世界遺産というフレーズが入るとターゲットを世界遺産に据えているように見られる懸念がある。様々なターゲットがあり、それぞれを追っていくことを謳っていると思うので、「気球」や「世界遺産」といった表現は使用しない方がいいと思う。ただ、「めざす姿」としては文章が長く、キャッチコピーに見えないため、括弧やアスタリスク等を除いてできるだけ短くする方がよいのではないか。
間宮構成員
現行戦略のめざす姿に比べて具体的になり、分かりやすくなった。
辻内構成員
好循環を創出するというめざす姿が非常に良い。地元の方が楽しめて誇りに思えるものが観光資源になる。そして、堺の観光という側面に誇りを持つことができ、おもてなしの心が生まれる。堺市民に興味を持ってもらえるような取組を推進することで、堺観光戦略が実現していくと思う。堺観光戦略(案)について、変更して欲しいところは特になし。
座長
概ね(案)について異論はない。めざす姿の図について、キャッチコピーがあればより使いやすい。佐藤構成員のご意見にあったように、文章を簡潔にまとめるように。
また、国が観光立国推進基本計画を見直している。現在は議論中であり、令和7年度の終わりにまとまる見込み。新しいキーワードや方向性を注視し、落とし込んでいくことができればよい。その中でも特に議論されているのは、観光地及び観光産業の強靭化である。日本中のホテル・飲食業・バス・鉄道などの業界で、日本人の若者の離職等により人手不足が課題となっている。DX化や外国人の受け入れによる労働力の確保等、様々な方向性が検討されている。原案に記載されている政策の柱では、インバウンドの受け入れと住民生活の質の確保の両立が謳われている。これまで堺では使われてこなかったキーワードが国の次期計画で出てきている。具体的なキーワードは、今後の検討過程で変わる可能性があるため、動向を注視しながら、堺観光戦略にも反映していただければと思う。
堺市の基本計画にも掲げている上位概念は、イノベーティブ都市。これは、既存の歴史文化資源を活かしながら新しい観光の在り方を作っていくということが上位計画に掲げられていると理解できる。考え方は十分に盛り込まれていると考えるが、どこかにイノベーティブ都市という言葉が入れられるとなお良い。
他にご意見がなければ、めざす姿は概ねこのまま進めたいと考える。
座長
次に第3章の「めざす姿の実現に向けた戦略」について、意見や質問があれば発言をお願いする。
吉本構成員
ターゲット層を今後決めていく際には、インバウンドと日本人それぞれにデータ分析し、設定していくと良い。
間宮構成員
ターゲットを明確にして取組を強化するにあたっては、ターゲットに合わせた広報を強化していかないといけない。
事務局
戦略(案)にあるように、コンテンツを決め、ターゲットを決めても、的確な広報ができないと相手に届かない。ターゲットによって情報を得る媒体異なるため、ターゲットに応じた効果的な手法を意識し、取り組みたいと考えている。
辻内構成員
基本戦略2は観光資源と消費活動の機会をつなぐ取組の強化であり、地元の様々な団体や事業者と連携しながら進める内容になっていると思う。しかし、地元の飲食店や商店街等は、お店によって、或いは地域によって観光業への熱量の差が大きいのではないかと思う。
今までの堺の観光と言えば仁徳天皇陵古墳に来てもらうことだったが、やはり堺市に来て堺市を楽しんでいただく、その一つに仁徳天皇陵古墳があるという位置づけとすることを考えると、幅広く地域の団体と思いを共有できる取組が必要。座長がおっしゃったキャッチコピーも大事だと感じるし、あるいは、皆で盛り上げるために、マスコットキャラクターや、みんなでバッジをつけるなど、戦略やめざす姿を共有し意識できる何かを作る等の取組に力を入れていただくことも重要ではないか。
佐藤構成員
基本戦略2について、地域の事業者と市がめざす姿を共有するとあるが、事業者にも思いはあり、それぞれの立場でめざす姿があり、それはお互いに異なるものである。市から一方的にめざす姿を通知するのではなく、何度も情報を交換や共有する場を作り、共有する必要がある。
基本戦略1には、ターゲットを決めて実行し、見直し、改善、またそのサイクルを繰り返すと書いてある。非常に難しいことであるが、重要なことであり、戦略2についても同様に、地元事業者等とターゲットやめざす姿をすり合わせていくことを意識していただきたい。
辻内構成員
堺の観光資源は補足説明があってこそ深く楽しんでいただける。現在、観光ボランティアがかなり活躍され、実際に案内された来訪者の満足度は非常に高いと伺っている。一方で、観光ボランティアもやはり高齢化しており、今後、堺の歴史や観光を伝達していただける人材の育成にも積極的に取り組んでいく必要があると考える。
吉本構成員
観光ボランティア協会だけでなく、学生等と連携して人材を確保していくということも一つ。
佐藤構成員
確かに、従来の歴史に関心のある人だけを対象とした場合には、今の観光ボランティアによる歴史の説明によって来訪者の満足度も高まると思う。一方で、今後、観光市場において高齢者がリタイアし、若い人が増えていくことによって、言葉による歴史の知識ではなく、例えば気球から見た圧倒的に大きい仁徳天皇陵古墳や周辺に集積する大小さまざまな古墳を見ることによって感情が動かされる等、もっと根源的な、感情に訴える堺の魅力があるのではないかと思う。観光プロモーションの手法についても、感情や主観を動かされるような魅力の発信も重要である。
座長
基本戦略2について、観光消費額を上げることは重要であるが、地元事業者に観光消費が落ちているのかという視点は持っておくべき。市税等により実施する観光施策により観光消費額が上がっても、東京や大阪等の都市部に本社がある事業者の収益が上がり、地元事業者の利益が上がっていないのではないかという指摘が各地である。地元で消費し、地元の企業が観光によって新たな雇用等を創出し、市民の方々にメリットとなるような形を検討すべきである。
また、現在国の観光振興策ではラーケーションという言葉が出てきている。こどもが平日に学校を休んで家族と一緒に校外で体験的な学びを行うことを目的とし、「欠席」ではなく「出席」とする学校制度のこと。大阪府はまだ導入されていないが、近年に急速に検討されている制度である。今回の(案)に記載するかどうかはさておき、こういった制度を活用して、まずは堺市民が市内の観光コンテンツをよく知り、行っていただくことが重要である。是非具体的な施策で考えていただきたい。
座長
最後に、実施体制について議論を行う。
16ページの実施体制図について、市民と観光ボランティア協会が同じ括りになっているが、適切なのか。観光ボランティア協会は市民と同様の「間接的に観光を提供する役割」ではないと考えるため、市民と切り分けて記載してはどうか。
また、17ページの実施スケジュールについて、今後予定されている好機を記載しているが、2029年は百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されて十周年であることから、好機に追加してはどうか。イベントや式典など、どのような事業を実施するかは今後検討されると思うが、2029年は特別な年次として、市民も含めて全市挙げて十周年を祝い、観光振興にも力を入れる年次にできればよい。
辻内構成員
19ページ、国内来訪者による消費額単価の設定根拠について、2019年度の観光消費額単価の内訳と同じ割合のグラフとなっているように見受けられる。買い物については、2019年当時は「爆買い」が流行っており、観光消費額にも反映されていると考える。今はその流行りも落ち着き、また堺にはお土産を買うことができる場所が少ない状況の中で、KPI達成についてはどのような想定があるのか。買い物ができる場所を増やす前提か。
事務局
ご推察のとおり、観光消費額単価の2019年度実績とKPIの内訳は、同じ割合のグラフで作成している。必ずしも同じ割合で上げていくという意味ではないが、2019年度の実績を目安として設定しており、現時点で買い物をどのように上げるか等の議論は行っていない。
佐藤構成員
買い物をする観光は比較的年配の方のスタイルであり、若者には気球をはじめ、コンサートやスポーツ観戦などの体験コンテンツに対してお金を落としてもらうか、落とし口となる体験コンテンツがどれぐらい用意できるかが重要である。
2019年度から2024年度にかけて消費額単価が落ち込んだままの状況を分析をすることが大事。
間宮構成員
フェニーチェ堺では、有名なミュージシャンのコンサートや落語、こども向けのイベント等を行っており、年間を通して、来訪される方が多い。フェニーチェ堺に来る方を堺ベイエリアや環濠エリアにどう呼び込むか検討いただきたい
吉本構成員
15ページには外部団体の役割分担を記載しているが、それぞれに特徴や強みがある。それを認識した上で、堺市が主導となって、各団体や事業者と協力してもらいたい。
辻内構成員
歴史文化になると、比較的年配の方がゆったりと見に来られるイメージが多い。堺駅や堺東駅前のホテルが毎年飽和状態になるタイミングが年2回ある。一つ目は野外音楽フェス「METROCK」の開催時であり、1年間で最も宿泊料金が高い。二つ目は、岸和田のだんじり祭りの時期である。その他は不定期であるが、ヤンマースタジアム長居で有名なミュージシャンのコンサートが開催される際に飽和状態となる。
歴史文化を前面に押し出して、従来の客層を取り込むことも重要であるが、それとは別に若い世代に楽しんでもらえる、訪れてみたくなるような取組が必要だと思う。観光戦略に記載する必要があるかは別として、今後ターゲットを絞って取り組む際に検討していただけたらと思う。
佐藤構成員
実施体制とは別のことになるが、18ページにKGIとKPIの記載がある。KGIは観光消費にフォーカスしており、目的がクリアになっていると感じた。そうであるならば、KPIや補足指標は、KGIに直結するような指標を設定する必要がある。そこで、消費単価につながる補足指標として、域内の周遊状況がわかるような指標、例えば市内の観光スポット訪問箇所数等を設定してはどうか。多くのスポット箇所に訪問してもらえれば滞在時間が延び、予定していなかったご飯をもう一回食べるなど消費につながる。
座長
政府は2030年に年間6000万人の外国人観光客を受け入れる方針である。現状も観光業は日本における自動車産業に次ぐ第二の輸出産業になった。
旅行のあり方が変わっていくと、滞在型観光にシフトしていくと思われる。一度目は団体旅行で、京都や富士山等の主な観光地を訪れた方が、二、三度目やビジネスで訪れる方は、大都市や郊外・周辺部を訪れる。堺だけでなく、南大阪全般でそういった方を受け入れる場所があることをアピールをする必要がある。
また、観光分野の部局だけで検討していても出てこないのは、観光目的以外で滞在される方が増えているということ。特に医療目的で来日し、滞在する方を対象とする医療ツーリズムやウェルネスツーリズムの概念も、部局の横ぐしを刺しながら、具体的な施策レベルで検討しても良いと思う。
座長
他に意見がないようなので、意見交換を終了する。
本日の議事は全て終了した。
(議事の進行が事務局へ移る)
閉会
事務局
本日の意見交換を踏まえ、庁内と協議した上で、より良い戦略を策定する。今年度予定していた全3回の懇話会が終了した。以上で、第3回 (仮称)次期堺観光戦略策定に向けた懇話会を閉会する。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
このページの作成担当
文化観光局 観光部 観光企画課
電話番号:072-228-7493
ファクス:072-228-7342
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館2階
このページの作成担当にメールを送る