文化観光局

　
　2025年大阪・関西万博の開催は、国内外から2820万人が来訪することによる大きな経済波及効果が期待されます。このチャンスを確実に捉え、堺の類いまれな歴史文化資源を生かして、その来訪者・関係者を呼び込み、万博開催の効果を最大化し、堺の地域活性化に繋げることが必要です。
　そのことを踏まえ、令和6年度は、万博を見据えて来訪者を堺に呼び込むための施策を仕掛ける年であることを文化観光局全体が強く意識し、産業振興局をはじめ関係部局と連携し、実行します。
　また、堺市基本計画2025においては、KPIの達成に向け施策目的やKPIとの関連を局・部・課・個人が認識し、令和6年度予算事業においても、最大限の効果を出せるよう必ず成果を出すという認識で実行します。
　それらのために現状を把握し、必要なデータ収集やマーケティング分析を行い、各施策がどの層をターゲットにし、どのようなサービスをどのように提供するかを戦略立ててポジティブな姿勢で取り組みます。
　長期的施策においては、「（仮称）堺ミュージアム」を堺の歴史文化の魅力発信拠点とするため、「（仮称）堺ミュージアム検討会議」を立ち上げ、関係部局と連携して、より機能的で魅力ある施設となるよう具体的な検討を進めます。
　社会情勢の変化は加速度的に進んでおり、前例にとらわれることなく、現状維持は実質的に後退であるということを認識し、時機を逸せず新しい取組に果敢にチャレンジします。

• 事業は施策の目的を達成するための手段であることを認識し、あわせて、重複している事業はないかなど、効率的・効果的なものとなるようすべての事業を精査します。
• DX化やBPR（業務改革）の観点で最適な事業手法を多様な視点から常に精査します。
• 関連する3つの外郭団体においても同様に事業や実績を精査することで、自主財源の確保、経営の効率化を進めます。

• 不祥事根絶に向けた職員行動方針に基づき、「職員」「組織」の2つの視点と「意識」「仕組み」の両側面から、職員が不祥事や事務処理誤り等を起こさないよう、本人の意識改革や業務フローの見直しを行います。
• 「職員」「意識」としては、職員のミスが組織全体の信頼を失墜させるという認識と緊張感を持ち、すべての仕事の意味（目的）を理解した上で業務にあたります。
• 「組織」「仕組み」として、以下の順で業務フローの構築や改善にあたります。

（1）ミスが発生しないフロー
（2）（1）が難しい場合、ミスが発生しづらいフロー
（3）ミスが発生しうる局面や場面を洗い出し、その対策を講じます

• 堺の観光資源や関係団体が有する力を最大限に活用して、令和7年度に開催される大阪・関西万博の来訪者や関係者を呼び込み、あわせて、滞在時間の長期化や観光消費の拡大をめざすことで、文化観光局全体で万博開催の効果を堺に取り込むことを目的とします。
• 目的の達成にあたっては、本市が有する歴史文化やスポーツ、伝統産業等のすべての資源を活用して、ニーズに即したコンテンツ創出、データ分析に基づく戦略的な誘客プロモーションなどにより堺への誘客を促進することを目標とします。

• 高齢になっても充実した生活を送ることや意欲のある人が活躍し続けるため、健康寿命の延伸は重要であることから、すべての人がスポーツ・運動を身近なものとして親しみ、豊かで健やかな生活を過ごせるよう、スポーツ・運動の習慣化を目的とします。
• 目的の達成にあたっては、本市の大規模スポーツ施設や体育館などのスポーツ施設を活かし、運動する習慣のない子どもや大人が気軽にスポーツに触れ、楽しさを体感する機会を創出し、スポーツ・運動習慣者割合を増加させることを目標とします。

• 自由で心豊かな市民生活や活気と魅力にあふれた都市の実現に向け、文化芸術活動を行ったり親しんだりできる環境を整備すること、また、フェニーチェ堺をはじめとする施設を活用し、国内外の人々に堺の魅力を発信することを目的とします。
• 目的の達成にあたっては、堺市文化振興財団やフェニーチェ堺、地域文化会館等と連携し、地域に根差した事業を推進することで、文化芸術の裾野を広げ、文化施設の利用者数を増加させることを目標とします。