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介護施設『やすらぎの園』の取り組み

更新日:2023年3月14日

 中区わたしの新型コロナ感染予防策募集に応募していただいた介護施設『やすらぎの園』に、お話を伺いました。

どのような新型コロナ感染予防の取り組みを行っていますか?

職員について

 まず第一に、体調不良者がいれば、すぐに大阪府の高齢者施設等「スマホ検査センター」を利用し、検査を実施するようにしています。
 また、感染状況の悪化時には、可能な部署についてはグループを分けて出勤するようにし、感染状況が収まってきてからも、出勤した職員の部署ごとに作業する部屋を分けるなどして、職員の接触が減るようにしています。
 加えて職員用の食堂では、飛沫防止用のパーティションを設置するとともに、席の配置をすべて一方向に向け、対面しないようにしています。また、各机に一つずつアルコール消毒液を設置し、使用前、使用後に各自消毒をしていただくようにしています。
 上記のような対応で職員同士のコミュニケーションが減ってしまうことも問題ではありますが、今の状況下ではある程度はしょうがないのかなと考えています。

 また、在宅介護などで職員が利用者の方の居宅を訪問させていただく際は、その都度、体温の計測と消毒をしっかりと行うようにしています。
 介護サービスを行う以上、利用者の方と接触しないわけにはいきません。介護サービスを停止してしまうと命にかかわってくるような状態の方もおられます。しっかりと感染予防を行ったうえで、必要な支援を止めないことが重要だと考えています。

利用者の方について

 重度の認知症をお持ちの利用者については、マスクの着用の必要性などについて理解していただくことが難しく、しっかりとマスクをしていただき、感染予防に強い意識をお持ちの方がおられる中で、マスクをされない、していても外してしまう方がおられるという状況もありました。
 しかし、マスクをされない方が悪いということではありませんので、そういった場合でも、もともと少しスペースを空けて席を配置しておくなど、できる中での工夫をして感染予防に取り組んでいます。

ご来客される方について

 受付で体温測定、アルコール消毒をして、もしもの際に連絡ができるよう氏名等や連絡先を受付表に記載してもらったうえで、お入りいただくようにしています。その後、退出される時には利用されたお客様用のスリッパは靴箱に戻さず、別途かごに入れていただき、職員がきちんと消毒を行ったうえで戻すようにしています。

その他の取り組み

コロナ禍の中で特に気を付けている、心がけていることは?

 本施設では特に初動対応を重要視しており、体調が悪いときはたとえ発熱していなかったとしても、職場に来てからでは遅いので、出勤する前にきちんと第一声をあげ、上司に報告して指示を仰ぐことを徹底しています。
 今までは、多少体調が悪くても少し無理して出勤しようとする職員もいたのですが、今は「しっかりと自宅で休んで治ってから元気に働くほうが長期的はみんなのためになる」というところを繰り返し伝え、共通認識を持つようにしています。
 入居者の方は、施設外に出て行動することが少ないため、感染するとすれば、自分たち職員が感染源となってしまうリスクが高いということをふまえ、まずは自分たちの健康管理をしっかりと行うことが大切だという気持ちでいます。
 社会生活を送っている以上、たとえ新型コロナウイルスに感染してしまったとしてもそれは仕方がないことだと考えています。ただ、それを広げないようにというところは、重症化しやすい高齢の方に接する職業である故に、特に強く考えていくべきところだと考えています。

中区の皆さんに一言お願いします

 新型コロナウイルス感染症は確かに恐ろしい病気ですが、これがあるからといって全てができない、ダメだということではないと思います。新型コロナウイルス感染症をできない理由付けに安易に使って思考停止に陥ることなく、しっかりと理解してできることを考え、向き合っていくことが大切だと思っています。
 また、オンライン会議の有効性や職員間コミュニケーションの重要性など、コロナ禍になったことで改めて気付けたこともあったので、その部分については今後も活かしていきたいと考えています。

施設情報

【施設名】やすらぎの園
【業種】特別養護老人ホーム
【所在地】堺市中区深井畑山町2528-1
【連絡先】072-270-7000
※取材時の情報ですので、変更などがある場合もあります。詳しくはお店にお問い合わせください。

このページの作成担当

中区役所 企画総務課

電話番号:072-270-8181

ファクス:072-270-8101

〒599-8236 堺市中区深井沢町2470-7

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