Vol.13 JICA海外協力隊員 仲村敬さん
更新日:2025年2月28日
中区出身の仲村敬さんは、国際協力機構(JICA)海外協力隊の小学校教員として、2年間ルワンダへ派遣されます。
派遣を前に、令和6年7月30日(火曜)、堺市を表敬訪問され、派遣先での活動などについてインタビューにお答えいただきました。
ルワンダに派遣されるまでの取り組み
Q.JICA海外協力隊に参加された動機を教えてください
小学校の教員として勤務しているなかで、「自身の知識や経験を活かして国際社会の発展に寄与したい」「教員として今後教壇に立ち続けるために、国際理解や教養を深めたい」と思ったことがきっかけです。
実際に開発途上国に行き、国際協力に従事することで、人権理解や国際理解をアップデートできると考えています。
Q.派遣に向けて取り組んでいることはありますか
現地で円滑なコミュニケーションを取ることができるよう語学学習に励んでいます。
ルワンダでは、英語、フランス語、キニアルワンダ語が話されており、授業は英語で行う必要があります。理数科目の専門用語だけでなく、スムーズに授業中の発問や指示、子どもたちを褒めることができるよう日々英語学習をしています。コミュニケーションを通じて、多くの現地の方々と信頼関係を築きたいです。
派遣先での活動
Q.派遣先で予定されている活動について教えてください
ルワンダの首都キガリ市内にあるウムチョムイーザ学園という小学校に配属され、理数科目の教科指導を担当するとともに、現地の教員に日本式の教授法を伝えます。
「実験用具が不十分だから実験ができない」ではなく、限られた環境の中でも身近なもので実験や観察を行うことで、知識詰め込み型の授業から問題解決学習へ移行できるよう私が中心となり、教科指導および教員研修を企画・運営したいです。
Q.現地でやってみたいことはありますか
ICT でルワンダと日本をつなぎたい
ルワンダでは、子どもたちがパソコンを操作している様子が紙幣に描かれるほどICTが発達しているので、ICTを活用し、ルワンダの小学校と3月まで在籍していた堺市の小学校を繋ぎ、国際交流の場を設けたいです。現地と日本をつなぎお互いの顔が見えることで、国が離れていても同じように小学校で勉強していることがわかれば、より外国が身近に感じられ、国際理解につながると考えています。
現地のマラソンに参加したい
マラソンが趣味なので、ルワンダの首都キガリで年に1回開催される「キガリマラソン」に参加してみたいです。マラソンコースや現地のランナーの足の速さなど、日本のマラソンと比べてどう違うのか興味深いです。出場の際には、背中に大仙古墳が描かれた服を着て走り、堺市の魅力をPRしたいと思っています。
帰国後に取り組みたいこと
Q.帰国後はどのようなことに取り組みたいですか
教育現場で、「国際理解教育」と「英語教育」の推進に取り組みたいです。
JICA海外協力隊を通して得た経験やルワンダとのつながりを活かし、子どもたちに世界を身近に感じてもらえるような教材を作成したいです。また、帰国後もICTを駆使してルワンダとつながり、現地の様子を知ることで、知識の詰め込みではなく、開発途上国の人々の顔が思い浮かぶグローバル人材の育成に尽力したいと考えています。
英語教育については、英語の文法や発音はもちろん、英語を話せて良かった実体験や、英語を使って外国の方とコミュニケーションを取る楽しさなどを伝え、子どもたちの英語学習のきっかけを作りたいです。
このページの作成担当
