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Vol.10主任児童委員長 嶋原洋子さん

更新日:2024年4月3日

核家族化や地域とのつながりの希薄化が進む中、中区では子育てへの不安や負担を保護者だけで抱え込むことがないよう、地域で子育て世代を見守る活動をしています。今回は、中区で主任児童委員長として子育て支援に長年携わっておられる嶋原洋子さんにインタビューしました。

地域で助け合いの思いが育くめるように…

子育て支援に関わるようになったきっかけを教えてください

主任児童委員の役割のひとつとして児童虐待防止があります。保護者が悲しい気持ち、しんどい気持ちを抱えながらの子育ては子どもにも良くありません。保護者の方にどこかで息抜きしてもらい、少しでもこころ安らかに子育てができるよう支援することが虐待防止につながるのではないかと考えたことが、私が子育て支援に関わるようになったきっかけです。

主任児童委員の歴史についても教えていただけますか

平成6年、児童委員活動への期待が高まっていることを受け、児童福祉に関する事項を専門的に担当する主任児童委員制度が創設されました。その後、平成13年に児童福祉法において法定化され、区で3人の活動から始まりました。私が任命を受けた平成16年当時は各中学校区で1人でしたが、現在は各小学校区に1人います。当時は、経験不足の委員ばかりだったので、手探りの活動でした。民生委員の先輩はとても勉強されていた方で、活動にあたっては、仲間を作って情報交換をすることが大切だと教えていただきました。

主任児童委員の活動について教えてください

主任児童委員は、子どもが生まれてから成人するまで見守る活動をしています。各小学校区に1人しかいないので、地域担当の民生委員児童委員と一緒に動くことが基本となります。地域密着で子どもに関することのコーディネーターの役割を担い、情報交換のツールになると考えています。
こども園や学校などと連携したり、2カ月に一度行っている主任児童委員会では中区の子育ての現状の報告や話し合いをおこなっていたりしています。地域には様々な事情を抱えた方がいます。その家庭の近くの担当民生委員児童委員と個人情報を守りつつ話し合いながら、子育て世帯が安全・安心に暮らせるように見守っています。
また、中区における子育て支援関係者が集う「子育て支援関係者会議運営委員会」についても当時は、準備会として民生委員児童委員副委員長と主任児童委員6人の計7人で、何もないところから作り上げてきました。会議に参加する子育て支援の関係機関も次第に増え、現在は中区役所子育て支援課や中保健センター等も一緒に、2カ月に一度会議を開催するまでになりました。
そして、年に一度「中区子育てフォーラム」を開催しています。地域のこども園などのご協力を得て託児室を設け、プロの保育士さんにお子様を預け、保護者の方々にゆっくり講座を聴いていただいてもらっています。お時間があればこの記事を読まれている保護者の方々にも一度参加していただき、講師の話を聴くことで、少し気持ちが和らぐと嬉しく思います。
他にも、地域の子育てサークル・子育てサロンにも携わっています。時代と共に参加人数が減っている現状はありますが、子育てサークル・子育てサロンは、子どもたちや保護者の方が地域につながるきっかけの1つだと考えています。サークルで顔見知りになった子どもたちが共に小・中学校に進学していくことで、つながっていくことを願い、この活動を大切にしています。

主任児童委員のやりがいについて教えてください

子育て中の保護者の笑顔ですね。「最近どう?」と様子を聞くと“にこっ”としてくれる、それだけでとてもうれしいです。
また、子どもの成長も委員として継続して活動するエネルギーになります。地域で生活し、見守りをしているからこそ、間近で健やかな成長がみられ、それがとてもうれしいです。子どもたちには、自立した大人に育ってほしいと思っています。

子育て支援について、今後の思いは…

中区に住んでいてよかったなと思ってもらえるよう、子育てしやすい環境を整えていきたいです。
中区はつながりを意識し、助け合っていると感じられることも多くあり、今後も地域でその助け合いの思いが育めるよう活動していきたいと考えています。

このページの作成担当

中保健福祉総合センター 子育て支援課

電話番号:072-270-0550、072-278-0178

ファクス:072-270-8196

〒599-8236 堺市中区深井沢町2470-7 中区役所内

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