エシカル消費
更新日:2023年5月1日
消費者庁が、エシカル消費をわかりやすく説明している「エシカル消費特設サイト」を開設しています。
ぜひ下記バナーリンクからご覧ください。
【エシカル消費特設サイト(消費者庁)】
エシカル消費とは
「エシカル(ethical)」とは、直訳すると「倫理的」という意味を持つ言葉です。
また、「エシカル消費」とは、環境に良いものやサービスを選択したり、適正な価格のものやサービスを選択したりといった、地域の活性化や雇用なども含む、環境や人、社会に配慮した消費行動のことを表します。
SDGs(持続可能な開発目標)とエシカル消費の関係
SDGs(持続可能な開発目標)とは
貧困、紛争、テロ、気候変動など、世界が共通して取り組むべき様々な社会的課題の解決に向けて、国際社会全体がめざすべき17の開発目標を示したもので、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
「誰一人取り残さない」社会の実現をキーワードに、2030年までに達成すべき目標として、2015年9月の国連サミットで全会一致により採択され、以下のとおり17の目標で構成されています。
SDGsに設定されている17の目標のうち、目標12「つくる責任 つかう責任」において、「持続可能な生産・消費形態の確保」が掲げられており、エシカル消費は主にこの目標達成に通じる効果が期待されています。
なぜエシカル消費が必要なのか
現在、貧困や人権問題、気候変動といった問題が世界中で大きな課題となっています。
現代社会では安価で高品質なものが簡単に入手でき、利便性に優れた世の中になりました。
しかしその一方、発展途上国では劣悪な労働環境であったり社会的立場の弱い生産者が搾取されたりしているほか、世界的に環境破壊が広がっているのが現実です。
私たちが普段消費している食品や洋服といったものや利用しているサービスは、このような状況下で生産されているケースが存在します。
こうした背景を理解し、日常生活においてエシカル消費を心掛けることが、環境や人、社会への配慮につながり、課題の解決に貢献することになります。
エシカル消費の実践例
エシカル消費と聞くと、難しく感じてしまうかもしれませんが、普段の生活の中で少し意識するだけで、気軽かつ簡単に日常生活で実践することができます。ここでは、エシカル消費の具体例をご紹介します。
ぜひできることから一つずつ実践してみましょう。
環境への配慮
- エコ商品を選ぶ
リサイクル素材を使ったものや資源保護等に関する認証がある商品を購入する。
- 食品ロスを減らす
必要な食品を必要なときに必要な量だけ購入する。
また、消費期限や賞味期限の近い商品を積極的に購入する。
社会への配慮
- 寄付付き商品を選ぶ
売上金の一部が寄付につながる商品を選ぶ。
- フェアトレード商品を選ぶ
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に取引された商品を選ぶ。
フェアトレードとは
フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」という意味を表す言葉です。
驚くような安価で販売されている日用品や食料品といった商品の中には、生産国である発展途上国において、生産者に正当な対価が支払われていないという事態が発生しています。
こうした発展途上国の原料や製品を適正な価格で購入することにより、生産者や労働者の生活を改善することが目的です。
人への配慮
- 障害がある人の支援につながる商品を選ぶ
障害者が働く福祉施設で作られた商品を選ぶ。
地域への配慮
- 地元の産品を買う
地産地消によって地域活性化や輸送エネルギーの削減につなげる。
エシカル消費につながる商品の見分け方
エシカル消費を実践する際の目安として、環境や人などに配慮した商品等であることを示す認証マークやラベルがあります。
買い物をする際は、以下の認証マークやラベルがあるかを目安にしてみるとよいでしょう。
(出典:東京都消費生活総合センター「世界の未来をかえる店 エシカルスーパーマーケット」)
各ラベルやマークの説明については、以下の東京都消費生活総合センターが作成しているホームページにおいて、わかりやすく解説されていますので参考にしてください。
中学生向け Web版 消費者教育読本「世界の未来をかえる店 エシカルスーパーマーケット」(東京都消費生活総合センター)
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