ザビエル公園 (ざびえるこうえん)
更新日:2023年7月27日
概要
戎公園はイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが天文19年(1550年)、堺に立ち寄った際に、手厚くもてなしたとされる豪商日比屋了慶の屋敷跡付近に昭和22年(1947年)、計画されました。また、昭和24年(1949年)の公園開設が、フランシスコ・ザビエル来航400年であったことから、それを記念してザビエル公園という名称が使われるようになりました。
中世の海岸線は発掘調査により、当公園内に位置すると推定されており、園内には当時の海岸推定線を示す幅30センチメートルの石を設置しています。併せて階段状の護岸や南蛮船をイメージした遊具を一体的に配置し、海に開かれた中世の堺を想起できるようになっています。記念碑の森には、いろいろな記念碑があります。また、公園の周辺には、黄金の日々を謳歌し自治都市として栄えた堺を支えた千利休、小西行長、武野紹鴎などの屋敷跡もあります。
施設紹介
1.聖フランシスコ・ザビエル芳躅(ほうちょく)の碑
「天文19年(1550年)12月 聖ザヴィエル堺に上陸し日比屋了慶の館に入った。是(こ)れ西洋文明伝来の始(はじまり)で近世日本文化は茲(ここ)に花と匂った。」とあるように、西洋文化がフランシスコ・ザビエルにより堺にもたらされたことを記念した碑です。
フランシスコ・ザビエル来航400年である昭和24年(1949年)の公園開設時に設置されました。
2.ジョルジ・ヴィエイラの彫刻 「東と西の接点」
ヨーロッパの西の果てに位置するポルトガルとアジアの東の果てに位置する日本との出会いをテーマとしてポルトガルの彫刻家ジョルジ・ヴィエイラが作成したもので、昭和45年(1970年)の日本万国博覧会のポルトガル館に出展されたものです。博覧会終了後にポルトガルから堺市に謹呈されました。
3.堺鐡砲之碑
種子島に伝わった火縄銃の製法を橘屋又三郎が堺に伝えてから、この地に於いてわが国の中心的な鉄砲の製造拠点となったことを顕彰する目的で、堺火縄銃保存会が平成12年(2000年)に創立20周年を記念して建立したものです。
4.詩人 安西冬衛の詩碑
堺出身の詩人 安西冬衛の代表作「春」の詩碑です。 「てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡つて行つた。」
韃靼(だったん)海峡とは樺太(サハリン島)とユーラシア大陸(北満州・沿海州)との間にある海峡の日本における名称で、現在は間宮海峡のことをいいます。
アクセス
所在地
堺区櫛屋町西1丁1
交通案内
- 電車
阪堺線 花田口駅下車すぐ