令和元年度 地下水質調査結果

　堺市では、水質汚濁防止法第15条に基づき、市域の全体的な地下水質の概況を把握するための「概況調査」を実施しています。
　また、環境基準値を超過する物質が検出された井戸については、周辺の状況を把握するための「汚染井戸周辺地区調査」、経年的な変化を把握するための「定期モニタリング調査」を実施しています。

　堺市内8か所において地下水質を測定した結果、東区北野田で鉛が環境基準値を超過したため、汚染井戸周辺地区調査を行いました。その他7か所については、環境基準を満足していました。

　過去の概況調査で汚染が見つかった8地点について、地下水質の経年変化を監視するため、定期モニタリング調査を実施しました。
　その結果、美原区今井及び美原区大保ではクロロエチレン及び1,2-ジクロロエチレンが、中区土塔町及び美原区多治井ではトリクロロエチレンが、中区伏尾ではトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンが、東区高松では硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が、堺区南安井町ではテトラクロロエチレンが環境基準値を超過しました。

　概況調査において鉛が環境基準値を超えて検出された東区北野田の井戸（発端井戸）とその周辺の井戸で調査を行った結果、環境基準値を超過した井戸はなく、周辺への汚染の広がりは確認されませんでした。
　今後は地下水質の経年変化を監視するため、東区北野田の発端井戸で毎年定期モニタリング調査を実施します。