内川・土居川水環境改善事業 ~土居川海水導水事業~
更新日:2026年8月13日
土居川の事業前の状況
内川・土居川は、海の干満により水が交換される感潮河川(かんちょうかせん)です。
土居川は、中流域で屈曲した地形と延長が長い(L=約2.1キロメートル)地理的特性により、水が滞留しやすく、また川底にたまったヘドロ等の要因により河川水中の酸素が不足しやすい環境にあります。
その上、下水道への未接続家屋等から生じる生活雑排水が、時おり土居川に流入しています。
常時起こっていた悪臭や河川色相の変化等の水質問題は、年々改善されてはいるものの、水温が上昇する春季から夏季にかけて、時期的に白濁化や悪臭の問題が発生しています。
これらは、DO(水中に溶け込んでいる酸素の量)の値が低いことが要因となっています。

最上流域における白濁化等や臭気とDO(下層)の関係

そこで、土居川よりDO値が高い海水を土居川へ導水する土居川海水導水事業を平成23年度より実施し、白濁化や悪臭の低減・解消に向けて水環境の改善を図っています。
事業概要
事業目的
土居川で時期的に生じている白濁化や悪臭の低減・解消に向けて、土居川近傍に位置する出島漁港より海水を導水することにより、DO(下層)2ミリグラム/L以上を確保し、水環境の改善(多様な生物が生息可能)を図ります。
また、健全な水環境が創出されることで、環濠都市の歴史をいかしたイベントや舟運事業の活性を目的に、観光資源としての利活用を図ります。
工事概要
平成20年度:工事着手
平成22年度:工事完了・試験導水
平成23年度:導水開始
- 出島漁港から土居川中・上流域2か所に導水
- 導水量:12,000トン/日
- 延長:L=約1.7キロメートル
土居川の概要
河川級別:二級河川
水系名:内川水系
総延長:2.127キロメートル
河床勾配:1000分の1から2500分の1
河幅:10から22メートル
吐出口(1)
吐出口(2)
事業効果
導水前後におけるDO(下層)の変化(最上流域)
- 海水導水前は年平均2 ミリグラム/L未満となることがありましたが、海水導水後は、年平均2ミリグラム/L未満となることはなくなりました。
土居川最上流域のDO(下層)の変化(年平均)
今後について
・近年では、水質の改善効果もあり、沿川を散歩される方が増え、映画やバラエティ番組にも利用され、環濠クルーズや小学生に対する環境学習の場としても利用されています。
・今後も引き続き、適切な維持管理のもと、本事業を継続し、水質の改善に努めます。
堺駅前の船着場
NPO法人による観濠クルーズ
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