ペットといっしょに災害対策!
更新日:2023年7月11日
災害はいつ起こるか分かりません。いざというとき飼い主さんがペットと安全に避難できるよう、日ごろから災害対策について考えておきましょう。
災害に備えてペットの飼い主さんが考えておくこと
災害時、ペットを守ることができるのは飼い主さんだけです。まずはご自身の安全を確保し、ペットとご自身を守る行動をとってください。
災害発生時にはペットと共に避難(同行避難)
「同行避難」とは「災害発生時に、飼い主が飼育しているペットを同行し、避難場所まで避難すること。」と環境省ガイドラインで示されており、避難所で人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。自宅での安全が確保されていれば、在宅避難も選択肢の一つです。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html
環境省ホームページ「ペットの災害対策」
災害時のペットとの避難生活は、自助・共助が基本
災害時人命が最優先される中、ペットを守れるのは飼い主さんだけです。また、ご近所の方、他の飼い主さんなどと協力してペットを守ることも大事です。
「自助」…自分とペットの身は自分で守ること
「共助」…近隣住民や飼い主さん同士の助け合い、広域の助け合い、他の組織を交えた助け合い
日ごろからマナーを守ってペット飼育
飼い主は災害時を想定して、日ごろからペットを適切に飼育しておくことが重要です。
自宅で飼育する際のマナー(鳴き声、匂い、自宅敷地外への猫の放し飼いなど)や、散歩時のマナー(糞尿の始末など)を日ごろから守っておくことが、避難所での「共助」や、避難生活をスムーズに行う際に役立ちます。
住まいや飼っている場所の防災対策
災害発生時にまず身を守るため、住まいや飼育場所の安全を前もって確保しましょう。
- 家具やケージの固定、転倒防止、落下防止などを行う。
- ケージなどペットの避難場所(隠れ場所)を確保しておく。
- 屋外飼育の場合、外塀やガラス窓の近くを避けるなど、安全な場所を飼養場所とする。
- 家の耐震化を行う。(特に多頭飼育、エキゾチックアニマルの場合)
日常のしつけや健康管理
飼い主がペットを制御できないまま飼育していたり、管理しきれない数のペットを飼育していたり、屋外に放し飼いにしていたりすると、災害時にペットを守ることができません。避難場所へ一緒に避難することも難しいでしょう。
また、避難所などでは、必ずしも飼い主とペットが一緒に過ごせるわけではありません。災害時、自宅はもちろん、自宅以外の避難場所で生活することも想定して、日ごろからその備えをしておく必要があります。
日ごろの健康管理
- 毎年1回の狂犬病予防注射(義務)及び定期的なワクチン接種
- 寄生虫の予防(犬フィラリア、ノミ・ダニなど)
- 不妊(避妊去勢手術)措置
避難所で生活できるように
- 人や他の動物、音、物を怖がらず、他の人や動物といても落ち着いていられるよう慣らす。
- ケージやキャリー、段ボールの中に入ることを嫌がらないよう慣らす。
- 体のどこでも触れるようにしておく。
- シャンプーやトリミングなどで体を清潔にしておく。
【犬の場合】
- 呼んだらすぐに来るようにしておく。
- むやみに吠えないようしつける。
- 決められたところで排泄できるようにする。
(できれば室内でできるように。災害時、外の地面はがれきや古釘等があり怪我をする恐れがあります。)
【猫の場合】
- 室内で飼育する。
ペットのための避難用品
あらかじめ、次にあげるものをまとめて用意しておきましょう。
キャリーや首輪、トイレ用品など、持ち出すものは普段から使用しているものにしましょう。
- ペットの療養食や常備薬(必要な場合)
- ペットの食事と水(3日~5日分程度)・容器
- 予備の首輪やリード
(注)伸びるリード×→制御しにくいため
胴輪(ハーネス)×→後ずさりで抜けやすいため
- 飼い主の連絡先、ペットの情報、飼い主とペットが一緒に写った写真(最近のもの)
- クレート、キャリー
- ペットのトイレ用品(ペットシーツや猫の砂等)
- ガムテープ(ケージの補修など色々な使い方ができます。)
- 洗濯ネット(猫の場合)やバスタオル(小型犬の場合)
所有者明示
災害時、普段は大人しいペットでも、驚いて家を飛び出してしまったり、リードを引きちぎって逃げ出してしまうことがあります。保護されたとき、飼い主さんがすぐに分かるよう、普段から所有者明示をしておきましょう。
【犬】…首輪に犬鑑札、狂犬病予防注射済票、迷子札を装着
参考ページ:犬の登録・注射に関すること
マイクロチップを挿入(所有者情報を最新のものにしておく)
【猫】…首輪に迷子札を装着
マイクロチップを挿入(所有者情報を最新のものにしておく)
【その他】…足環の装着やマイクロチップ挿入
避難方法などの確認
お近くの学校や公園などが避難場所に指定されています。
避難が必要になった時、ペットとどこにどのように避難するか、予め考えておきましょう。
避難は徒歩で行います。避難先までの道は、複数考えておきましょう。
参考ページ:災害時の避難場所(堺市消防局ウェブサイト)
また、災害でペットが負傷した場合のために、近隣の動物病院を調べておきましょう。
災害時にペットを一時的に預かってもらえる友人・親戚も普段から考えておきましょう。
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