ペットの災害対策
更新日:2025年8月5日
災害はいつ起こるかわかりません。ペットと共に安全に避難ができるよう、日ごろから災害対策について考えておきましょう。
また、災害が起こったとき、ペットを守ることができるのは飼い主だけです。まずは自らの安全を確保し、ペットを守る行動をとってください。
災害時の避難
避難所への同行避難・同伴避難
「同行避難」とは、災害時に飼い主がペットを同行し、避難所まで一緒に安全に避難することをいます。
また「同伴避難」とは、避難所内で飼い主がペットの飼育管理をすることをいい、人とペットが避難所内の同じ部屋で生活することを意味するものではありません。
災害発生時に慌てることのないよう、あらかじめ最寄りの避難場所や避難経路について確認しておきましょう。
指定避難所のペット飼育スペースについて
各指定避難所に、同行避難を受け入れる屋内の「ペット飼育スペース」を設けています。下記のリンクから、近くの指定避難所について確認ができます。
避難所の取り決め
・各指定避難所で受け入れることができる動物は、小型の哺乳類(犬や猫、うさぎ・ハムスターなどのげっ歯類)と小型の鳥類です。
・ペットは、ケージや鳥かごの中に入れてください。
・ペットを受け入れるスペースはあらかじめ設けられた「ペット飼育スペース」または屋外の指定された区画です。
・緊急に必要なペットフード、ケージ、トイレ用品、常備薬等は飼い主があらかじめ準備して避難してください。
・その他、各避難所ごとに詳細なルールが設けられる場合がありますので、決められたルールに従ってください。
避難所でのペット飼育(同伴避難)
避難所では、飼い主同士が協力してペット飼育スペースの設営を行い、飼い主の会を立ち上げ、役割分担しながら飼育管理を行っていただきます。
飼い主と飼い主の会は、他の避難者に配慮して散歩や糞尿の処理などを行い、飼育ルールに従って飼育管理します。
ペット飼育スペースでは床面や壁面を汚さないようにブルーシート等を使用し、消毒剤を使用し、汚れが残らないように配慮します。
避難所閉鎖時には、施設を換気の上、消毒剤を使用しながら清掃し、原状復帰をしていただきます。
在宅避難、一時的な預け先へのペット避難
必ず避難所にペットと一緒に避難しなければならないということはありません。
飼い主の自宅が安全で、ペットの世話をするために自宅に戻れる状況にあるのであれば、ペットの在宅避難も選択肢の一つです。
また、万一のときの一時的な預け先を確保しておくことも大切です。家族や、知人と相談してみましょう。
平時の備え
ペット用品の備蓄
災害時には、ペット用品が入手困難になることがあります。
飼い主は、災害に備えてあらかじめ必要なペット用品を備蓄し、避難するときに簡単に持ち出すことができるようにまとめておきましょう。
【ペット防災用品の例】
・ペットフード及び水
最低3日できれば7日分。災害直後は入手が難しくなることがあります。
・おやつ
・ペットの食器
フード用と水用それぞれに用意する。
・首輪とリード
首輪にはあらかじめ迷子札をつけておきます。
災害時はペットも興奮したり、怖がることがあります。犬は制御しやすいように、リードは自
在に伸びることのないタイプ、後ずさりすると抜けやすい胴輪・ハーネスよりも首輪をおすす
めします。
・トイレ用品、ペットシーツ、猫砂など
・常備薬、療法食
・その他(タオル、新聞、ウェットティッシュ、ビニール袋、ガムテープ、油性マジック)
迷子札、犬鑑札、注射済票の装着
普段はおとなしいペットでも、災害時には興奮し、驚いて家を飛び出してしまったり、リードを引きちぎって逃走することもあります。
保護されたときに飼い主が分かるように、普段から所有者明示をしましょう。
【犬】 …首輪に犬鑑札、狂犬病予防注射済票、迷子札を装着
マイクロチップ装着(所有者情報を最新のものにしておく)
(参考)犬の登録・注射に関すること
【猫】 …首輪に迷子札を装着
マイクロチップ装着(所有者情報を最新のものにしておく)
【その他】…足環やマイクロチップ装着
日ごろからマナーを守ってペット飼育
日ごろから飼い主ひとりひとりがマナーを守り、ペットを適切に飼育しましょう。
避難所では動物が苦手な方やアレルギーをお持ちの方への配慮が求められます。
自宅で飼育する際のマナー(鳴き声とにおいの抑制、猫の室内飼育)や、散歩時のマナー(糞尿の始末など)を守っておくことが、避難所での「共助」や、避難生活に役立ちます。
住まいや飼っている場所の防災対策
住まいや飼育場所の安全を確保しましょう。
・家具やケージの固定、転倒防止措置、落下防止措置を行う。
・ケージなど、家の中でのペットの避難場所を確保しておく。
・屋外で飼育するときは外塀やガラス窓の近くを避ける。
・家の耐震化を行う。
しつけ・トレーニング
飼い主がペットを制御できないまま飼育していたり、多くの数のペットを飼育していたり、屋外で放し飼いにしていると、災害時にペットを守ることができません。また一緒に避難することが困難です。
また、避難所では必ずしも飼い主とペットが一緒に過ごせるわけではありません。自宅以外への避難に備えておきましょう。
次に挙げるようなことができるよう、普段からしつけ・トレーニングをお願いします。
・移動用ケージやキャリーバッグに入れることができる。
・トイレを決められた場所でできる。
・家族以外の人や動物に接することに慣れている。
ペットが他の人の迷惑となるような行動をしないように取り組んでください。
健康管理と感染予防
日頃からペットの健康管理に気を配りましょう。
病気トラブルを防ぐため、狂犬病予防注射、各種ワクチンを行いましょう。
日ごろからノミ・ダニを駆除し、体を清潔に保ちましょう。
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