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電気コードの踏み付け、折り曲げなどによる火災にご注意!!

更新日:2024年5月22日

半断線による出火

コタツの脚による電気コードの踏み付け状況コタツの脚による電気コードの踏み付け

 皆さん、電気コードを踏み付けたり折り曲げたりすると、火災になる恐れが高いことをご存知ですか?
 床にはわした電気コードを椅子や机などの脚で踏み付けたり、家具や家電などの重い物の下敷きになっていたり、プラグを持たずコードを引っ張ったりするなど、外からの力が加わると、電気コード内部の複数の素線で構成される電線(より線)の一部が切断され、その部分が局所的に発熱します。
 この電線の一部が切断された状態を「半断線」といいます。この半断線になると、電流の通り道(電線の断面積)が少なくなっているにも関わらず、同じ電流が流れようとするため、次第にその部分のコードが大きく発熱し、コードの被覆が燃えたり、コード内の絶縁材が溶けだすことで短絡(ショート)し、火災に至ることがあります。
 
 堺市消防局では、電気コードの踏み付けから起こる火災の実験を行いました。  

【堺市消防局 公式インスタグラム(外部リンク)】

この実験は、一般的な室内をイメージしたもので、延長コードに電気ストーブと電気カーペットを接続し、コードの一部をコタツの脚で踏み付けたまま使用した時の発火状況と、その燃え広がり方について検証したものです。 

 実験開始数分後には、延長コードの踏み付け箇所から白煙が上がり、その後大きな音と共に配線の短絡(ショート)と発炎が確認されました。また、コードの被覆に着火した後、近くの座布団や洗濯物などに燃え広がり、数分後には家屋全体が炎に包まれた状態となりました。

 

 特に消費電力が高い家電製品の電気コード(ドライヤー、電気ストーブ、電気カーペット、トースター、ホットプレート、電子レンジなど)や、これらの製品を接続した延長コードの発熱量は高いため、半断線のまま使用すると発火する危険性が非常に高くなります。



 写真の事例は、電源プラグの本体を持たず、電源コードを引っ張ってコンセントを抜いたことで、コード内の電線が半断線となり、そのまま使用を継続したため、コードが局所的に発熱し、配線被覆が溶けて、出火しました。

火災からご自身やご家族の命を守るために

 普段利用している電気コードは気付かないうちに出火するため、死者が発生しやすい火災です。
 電気コードに以下の症状が見られた場合は、直ちに電源プラグをコンセントから抜き、ご使用をおやめください。
 ・電源プラグ又は局所的に電源コードが異常に発熱している。
 ・電源コードの一部に破れ、傷、コブなどがある。
 ・電源コードを動かすと電気製品の電源が切れたり、入ったりする。
 ・焦げ臭いにおいがする又は焦げた跡がある。

半断線による火災を未然に防ぐ

 半断線による火災を未然に防ぐために、普段から電源コードをチェックしましょう。
 ・電源コードを家具や家電などで踏み付けたり、ドアなどで挟み込んだりしない。
 ・電気コードを無理に曲げたり、ねじったりしない。
 ・先端の電源プラグを持って、コンセントから引き抜く。
 ・電源コードを引っ張った状態で使用するなど負荷をかけた状態で使用しない。
 ・熱を持つため、電源コードを束ねて使用しない。
 ・消費電力は延長コードの許容電力を超えていないか。
 
 今一度、ご家庭内にある電気コードについて「踏み付け」や「折り曲げ」、「被覆の損傷・劣化」、「コードの束ね」がないか、また使用中のコードに異常な発熱がないかなど、ご確認をお願いします。

このページの作成担当

消防局 予防部 予防査察課

電話番号:072-238-6005(音声ガイダンス)

ファクス:072-228-8161

〒590-0976 堺市堺区大浜南町3丁2番5号

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