堺が進める「学校群を中心としたマネジメント」
更新日:2025年4月1日
本市では、同じ中学校区内の小中学校を1つのチームとして捉える「学校群」の取組を令和7年度から実施しています。
学校群の教職員が協働して「授業の改善」や「カリキュラムの改善」をはじめとした教育活動を行い、小学校6年間と中学校3年間ではなく、義務教育期間9年間を見通したつながる教育を行います。
令和5・6年度は「新たな学校のあり方マネジメントモデル事業」として、8中学校区でモデル事業を行いました。
こどもたちの可能性を引き出すために
それぞれの学校群において、学校群内で共通する課題をもとに、9年間で育みたいこどもの姿を目標として定めたうえで、目標の実現に向けた取組が実施できるよう議論・検討します。
それぞれの学校群の強みや資源を活用して、小学校と小学校、小学校と中学校の連携やつながりを強化するなかで、これまで学校単位ではできなかった取組ができる等、多様な教育活動を行います。
モデル学校群で行った取組の一例
中学校教員による小学校での英語授業
英語科の教員が関わることで、より専門的な授業が実現しました。
学習面で小学校から中学校への円滑な接続を図る他、こどもたちの中学校進学への不安の解消が期待できます。
小学校連合運動会に向けた合同練習
小学校連合運動会に向けて、学校群内の小学校3校の6年生が中学校の運動場に集まって合同練習を行いました。
普段ではできない練習をしっかり行い、連合運動会でのお互いの健闘を誓いあう姿が見られました。
合同進路説明会
学校群内の小学校3校の6年生保護者を対象に小・中学校の教職員がいっしょに準備して実施しました。
説明会では、中学校入学前から中学生活のことや高校入試制度等に関する情報をお伝えしました。
※モデル事業として実施した内容はこちらからご覧になれます。
学校群の取組に対する様々な声
令和5・6年度に学校群でモデル事業を実施しました。実際に取り組んだこどもたちや教職員、保護者等の声をご紹介します。
こどもの声
- 授業等のために中学校の先生が小学校に来てくれるので、中学校での勉強やテスト、部活動のこと等、色々聞くことができて安心した。(小学6年生 児童)
- 中学校になった時、近隣の小学校の友だちとはじめて会うわけではないので、友だちができやすかった。また、先生も知っている人がいて安心した。(中学1年生 生徒)
- 交流授業を通じて普段と違う友だちの発表が聞けて良かった。他の小学校の友だちが学習して気づいたことを参考に自分も実践してみようと思った。(小学5年生 児童)
教職員の声、教職員から見たこどもの姿
- こどもたちは、自分の知りたいことを熱心に調べていた。学校群内の小学校の友だちにどうやったら伝わりやすいかと、いつも以上に工夫しようと取り組んでいた。(小学校教職員)
- 学校群内の教職員で学習指導案や教材・教具を共有することで、授業の質の向上を図ることができた。(小学校教職員)
- 小学生が実施する行事に中学生が参加したことで、こどもたちが主体となって行事を運営することができた。(中学校教職員)
保護者、地域の方の声
- こどもが小学校に在籍していた当初は、学校群のモデル実施前と変化を感じなかったが、こどもが中学校に進学した際、知っている友だちや先生がいて安心している姿を見て、学校群の良さを実感しました。(保護者)
- 幼稚園の頃からの友だちとオンラインや対面で久しぶりに会えて一緒に勉強できて楽しかったとこどもが嬉しそうに話してくれた。いつか中学校でつながる同級生と仲良くなって、学習にも意欲が出てくれるのでありがたい。(保護者)
- 隣の校区のこどもたちと仲良く学んで、こどもたちが落ち着いて学習に取り組んでくれているのが嬉しい。(地域の方)
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