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里親になれるかな?いやペペパパのままでいこう!(養育里親 Mさん)

更新日:2013年4月1日

 数年前に「わたし、子どもと関われることを続けたいわ!」という妻の何気ない言葉に、そのときは聞き逃していました。

 しばらくしてNHK朝の連続ドラマ「瞳」が始まり、「釣りバカ日誌」の西田敏行さん扮する洋品店の親爺が他人の子どもをわが子のように3人も面倒みている場面が出てきます。「人様の子どもをわが子として一緒に生活するなんて中々できることではないな!」と思いながら見続けていました。

 そして昨年、38年勤めた会社生活を退職し、「さて、これから自分の人生好きなように過ごせるぞ!」と意気込んでいましたが、いざ毎日が日曜日の生活が始まってみると「何に好きな時間を過ごすのか?」と戸惑ってしまったのが正直なところです。

 そうした心の隙間に「高校、大学時代の7年間、毎年小学生を相手にサマーキャンプで、飯ごうすいさんしたり楽しかったなぁ!」という思いが甦ってきました。

 自分だけの楽しみを求めるのも時間の過ごし方の一つだが、子どもたちと関われる時間を過ごすというのも過ごし方の一つだなという思いがだんだん心の中に膨らんできました。

 妻の思いと一緒になり、早いほうがよいということで「堺市子ども相談所」に電話させていただいたのが、私たちの里親の入門第一歩でした。

 今年(注1)の8月の養育里親研修で、施設に出向いて実際に子どもたちと楽しい時間を過ごしてみると、「これならいけるかな?」という手ごたえを感じました。

 一方で、「人様の子どもさんをお預かりする責任の重大さ」という気持ち、わが子や孫とは違う気重さ(?)が出てきたのも正直な気持ちです。

 しかし、週末里親として実際に子どもさんを紹介いただき、子どもさんの顔を見るとそんな気持ちも吹っ飛んだようです。二人とも、早く来ないかな、待ち遠しいなという気持ちでいっぱいです。

 妻は、あまり小難しいことは考えず、ありのままの子どもを受け入れてあげればよいと言います。向こうは保育のプロですが、わたしはまだまだひよっこです。

 でも、力まず、子どもの笑顔と一緒に過ごせれば、何とかできるかな?

 ペペパパ(注2)と一緒に遊ぼうな!

注1:平成21年

注2:「ペペパパ」とはMさんのニックネームです

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