整理収納アドバイザーから学ぶ防災のコツ
更新日:2025年5月15日
整理収納アドバイザーって?
整理収納アドバイザーは、片付けが上手くいかない原因や問題点を見つけて、居心地よく暮らせる空間をつくるお手伝いする整理収納のプロです。
単に片づけをして終わりではなく、「片づけやすい」空間にするためにモノとのかかわり方から見直してサポートを行います。
防災アイデア集
整理収納アドバイザー1級の資格を持つ、堺市在住の野田誠子さんから学ぶ防災のコツを紹介します。
お水の備蓄どうしてる?
水ってどれくらい必要かご存知ですか?
1日3Lと言われてます。
×家族の人数分
×1週間あるといい とか。。
でもお家の中にそれだけの収納スペースを確保するのはなかなか難しいですよね。
そこで思いついたひと工夫!「ベッドの床板の下を備蓄スペースに!」
2Lペットボトルを入れるには高さが足りないけれど、500mLペットボトルなら入る高さ。
備蓄するなら断然2Lのペットボトルだと思っていましたが、500mLは持ち運びやすいし、飲み切りやすいというメリットもあります。
非常食、どう管理する?収納時にひと工夫
非常食って賞味期限が長いのはいいものの、買ったのをうっかり忘れて期限を切らしがち。
賞味期限は簡単にチェックできるようにしておくのが大切!
非常食は長期保管するものなので、パントリーの一番高い棚に保管しています。
その収納ケースにひと工夫。
マスキングテープにケース内で一番早い消費期限を書いて貼っているんです。
これをすることで、収納ケースを下ろして非常を出して期限を見なくても、ケースを見ただけで賞味期限が迫っているかどうかがわかります。
賞味期限がきたケースがあれば収納ケースを下ろし、ケース内の非常食で期限がきたものを抜くだけ。
このあと、収納ケースに残った非常食で一番早い期限をマスキングテープに書いてケースに貼り替えます。
賞味期限のチェックはなるべく毎月決まった日にできるとより安心です。
こんなことも!?実は立派な防災だよ
散らかった家だと、物を踏んでしまって怪我をしたり、一刻を争う時に逃げ遅れる可能性があります。
片付いているのは安全にも繋がるし、棚の物が落ちる等はあっても地震の後の片付けも早く楽に済みます。
地域でお知り合いを沢山作っておくことは、共助のためになるんです。
もし子どもと離れ離れになっても、「小学校の体育館にいるよ」と教えてもらえるかもしれないし、水や食料の配布が…などの情報ももらえるかもしれない。
普段挨拶する程度でも、顔見知りの人が沢山いると、お互いに助け合いやすくなります。
津波が来るから早く高台へ!という時に子どもを抱えて走らないといけないかもしれない。
水が入ったタンクを、台車を使えないガタガタ道を通って運ばないといけないかもしれない。
地震後の片付けで、倒れた家具を起こさないといけないかもしれない。
日頃から鍛えておくことは、非常時の生きる力になります。
非常時に一番困る トイレが使えない問題
以前に防災の講座を受けた時、一番困るのがトイレだと聞きました。
水が流せないし、ゴミの収集もストップしてしまうので、ニオイが大変だそうです。
個人差が大きいですが、1日7〜8回トイレに行くとして、家族分×1週間くらいはしのげるようにしたいところ。
非常用トイレだけでなく、ペットシートや紙おむつ、古タオルや新聞紙なども使えそうです。
ペットがいる場合どんな備えが必要?
救援物資は人間の食料や日用品が多く、ペットフードまではなかなか回ってこないそうです。
特に持病があるペットや高齢のペットは、健康に配慮したご飯を食べさせてあげたいもの。
我が家も10歳以上の猫の健康維持を意識したフードなので、万が一災害が起きても大丈夫なように多めにストックしています。
トイレ問題は人間もペットも変わらないので、シートやチップを多めにストックしておきましょう。
消臭袋もあるといいと思います。
動物病院に行く時のために準備されていると思いますが…
万が一家を出て避難するとなると必要です。
動物NGの避難所も多く、車中泊する人もいるそうですが、どちらにせよペットのスペースとしてキャリーやケージはあった方がいいですね。
ペットも大切な家族ですから、人間用だけでなく必要なものを準備しておきましょうね!
非常食っておいしいの?こどもと食べてみた
食べ慣れてないといざという時に食べるものがなくて困るかもしれない。
どうやって食べるかも知っておいた方がいいので、子どもと一緒に食べるのは立派な防災訓練なんです。
開けてみて、スプーンと乾燥剤を取り出し、お湯を入れて混ぜ、チャックを閉めて15分待つ…。
これだけのことですが子ども達は興味津々!
出来上がった時は「わぁ!普通に美味しそう!」と声が上がり、「美味しい!」と食べていました。
味付けの合う合わないもあるから、白米ばかりにしてふりかけを普段から沢山常備するのもありかもしれないなと思いました。
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