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依存症とは

更新日:2023年4月12日

依存症とは、特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。
人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。

このような特定の物質や行為・過程に対して、「やめたくても、やめられない」、「ほどほどにできない」状態をいわゆる「依存症」と言います。

※医学的定義では、「ある特定の物質の使用」に関してほどほどにできない状態に陥る状態を「依存症」と呼びますが、本ページでは行為や過程に関してそのような状態に陥ることも含めて「依存症」として表現しています。

依存症の種類

依存症には大きく分けて2種類あります。「物質への依存」と「プロセスへの依存」です。

どちらにも共通していることは、繰り返す、より強い刺激を求める、やめようとしてもやめられない、いつも頭から離れないなどの特徴がだんだんと出てくることです。

物質への依存

アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のことを言います。

物質の摂取を繰り返すことによって、以前と同じ量や回数では満足できなくなり、次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなってしまいます(一部の物質依存では使う量が増えないこともあります)。

プロセスへの依存

物質ではなく、特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のことを言います。

なぜ「やめられなくなる」のか

アルコールや薬物を摂取すると、私たちの脳内ではドパミンという快楽物質が分泌されます。この快楽物質が脳内に放出されると、中枢神経が興奮し、それが「快感・よろこび」につながります。この感覚を、脳が報酬というふうに認識すると、その報酬を求める回路が脳内にできあがります。

ギャンブル等で味わうスリルや興奮といった行動でも、同じように脳の中で報酬を求める回路が働いているのではないかと言われています。

脳内に報酬を求める回路ができあがり、アルコールや薬物を体に取り込む行動が習慣化されると、快楽物質が強制的に分泌されることが繰り返されます。次第に「快感・よろこび」を感じる中枢神経の機能が低下していきます。「快感・よろこび」を感じにくくなるにつれ、以前のような強い「快感・よろこび」を得ようと、ますますアルコールや薬物の量や頻度が増えていきます。すると、ますます「快感・よろこび」は感じにくくなり、焦燥感や不安、物足りなさばかりが増していく、という悪循環に陥っていきます。

いったんこのような状態に陥ると、自分の意志でコントロールすることは非常に困難になります。

脳が報酬を求めてエスカレートしているため、本人がやめたいと思ってもどうにもならないのです。意志の弱さや性格の問題でもなく、条件さえそろえば誰でも依存症になる可能性があり、特別な人だけがなるわけではないのは、このような理由からなのです。

どんな問題があるのか

本人のからだやこころ、周りの人の生活に悪影響を及ぼします。

飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を繰り返すことによって脳の状態が変化し、自分で自分の欲求をコントロールできなくなってしまいます。だんだんと飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を第一に考えるようになってしまい、他のことがおろそかになり、社会生活をしていく上で優先しなければいけない色々な活動を選択することができなくなっていくのです。

例えば、

・睡眠や食事がおろそかになり、本人の健康を害す。

・嘘をついて、家族との関係を悪化させる。

・仕事や学校を休みがちになり、続かなくなる。

・隠れて借金をしたり、お金を工面するために手段を選ばなくなる。

等の悪影響が考えられます。

依存症からの回復

様々な助けを借りながら、やめ続けることで「飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない」生き方をしていくことは可能です。もし回復途上で、やめ続けることに失敗したときは、そこからまたやめ続けることを再開することも大切です。やめ続けるためには、正直に自分の気持ちを言える場所があることや、孤立しないことが大切です。依存症は誰でも陥る可能性のある病気です。本人や家族だけで抱え込まないで、早めに専門の機関に相談しましょう。

相談窓口

ご本人でもご家族でも、ひとりで悩まず、まずはご相談ください。
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