薬物乱用に対する正しい知識を持ちましょう!
更新日:2026年5月13日
薬物乱用に関わらないためには、薬物について正しい知識を身につけることが大切です。
正しく理解した上で関わらない勇気を持ちましょう。そして、健康な心と身体を守りましょう。
大麻の乱用が増加中
「令和7年における組織犯罪の情勢(警察庁発表)」によると、薬物事犯の中で、大麻事犯の検挙数は平成26年から増加傾向となっており、令和7年には過去最多となりました。(令和7年の検挙件数9,834件、検挙人員6,832人)特に20歳以下の若年層による乱用が問題となっています。
従来、大麻は「大麻取締法」で規制されていましたが、令和6年12月12日から「麻薬及び向精神薬取締法」における麻薬の一つとして取り扱われることになりました。 大麻の所持、譲渡だけでなく、使用等も禁止されています。

大麻とは何?
大麻草の葉を乾燥したものや、樹脂を固めたもので、「ハッパ」、「チョコ」、「グラス」、「クサ」、「野菜」などと呼ばれています(隠語と言います)。また、見た目では大麻とはわからない様々な形があり、注意が必要です。

<出典> 厚生労働省
大麻には THC(テトラヒドロカンナビノール)という有害な成分が含まれており、法律で厳しく規制されています。
大麻の身体への影響
大麻については、「身体への悪影響がない」「依存性がない」などの誤った情報がSNSなどで流れています。しかし実際には、めまい、嘔吐、平衡感覚障害などの感覚の変調をきたす恐れがあり、長期使用では男性では精子異常、女性では月経異常・胎児への影響等が報告されています。また、精神への悪影響があり、大麻精神病(注釈1)や無動機症候群(注釈2)に襲われるようになります。
- (注釈1)幻覚や妄想、興奮状態などの精神異常
- (注釈2)物事に無関心になり、まるで人が変わったように見えたり、毎日ゴロゴロして何もやる気がない状態
依存の悪循環
大麻を乱用し続けると何度でもくり返して使いたくなる「依存」を引き起こします。いったん依存になってしまうと、「快感を得るため」だけでなく、大麻が切れた時に感じるイライラや不安等から逃れるためにさらに大麻を使ってしまいます。一回だけと思って始めた人も、薬物の「依存性」と「耐性(注釈3)」によって使用する量がどんどん増えていき、どうしようもない悪循環に陥ります。そうなると自分の意志だけではやめることは出来なくなります。安易な気持ちで絶対に手を出してはいけません。
<出典> (公益財団法人)麻薬覚せい剤乱用防止センター
- (注釈3)使用をくり返しているうちに、それまでと同じ量では効かなくなる性質のこと。
大麻に関する情報
笑気麻酔と称するエトミデートを含む製品は危険
エトミデートとは国内未承認の医薬品成分(麻酔薬)であり、医薬品医療機器等法で指定薬物(注釈4)に指定され、医療等の用途以外の目的で所持、使用、販売等が禁止されています。
近年、エトミデート含有製品として、国内では電子タバコ用リキッドが確認されており、別名「ゾンビたばこ」、「笑気麻酔」などと呼ばれ、若年層を中心に乱用が問題となっています。
エトミデート含有製品は、依存性があり、手足の震えや異常行動、意識混濁などの健康被害を生じるおそれのある大変危険な薬物です。また、傷害事件や交通事故等で他人を巻き込む事例も報告されています。
笑気麻酔と称するエトミデート含有製品は「買わない、使わない、関わらない」ようにしましょう。
<出典> 厚生労働省報道発表資料 エトミデートが含まれる製品の一例
- (注釈4)医薬品医療機器等法では中枢神経系の興奮若しくは抑制または幻覚の作用(この作用の維持または強化の作用を含む。)を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある物(覚醒剤、大麻、麻薬、向精神薬、あへん及びけしがらを除く)を指定薬物として定義し、厚生労働大臣が指定しています。
危険ドラッグに注意
「合法」と称し、「ハーブ」、「お香」、「アロマ」などとして危険ドラッグが販売されています。これらの安全性は全く確認されておらず、中には、強い急性の精神・ 身体毒性をもつ薬物もあります。「ハーブだから」「お香だから」「アロマだから」合法ということはありません。決して近づかないようにしましょう。
危険ドラッグとは何?
麻薬や覚醒剤のように多幸感、快感等を高めたり、幻覚作用等を有するものとして販売されている製品を言います。成分が麻薬等に指定されていないこともあり、「合法ドラッグ」「デザイナーズ・ドラッグ」「脱法ドラッグ」など、あたかも「安全」なもののように称して販売されています。ビデオクリーナー、芳香剤、観賞用植物、ハーブ、お香などを装い販売されているものもありますが、人体への使用により危害が発生するおそれがあり、法律で製造・輸入・販売等が禁止されています。
<出典> 厚生労働省報道発表資料
危険ドラッグは、大変危険!
危険ドラッグの摂取や使用は大変危険です。興味本位であっても決して摂取や使用をしないでください。使用後に自己コントロールできずにやめられない状態となったり、健康障害や異常な行動を起こしたりすることがあります。
危険ドラッグを使用したために、麻薬や覚醒剤と同様の幻覚や意識障害などの作用や、嘔吐、頭痛、手足のけいれんなどの症状が現れ、救急搬送される事例が起きています。
<出典> (公益財団法人)麻薬覚せい剤乱用防止センター
心身を壊す、危険ドラッグの被害例
転落死・呼吸停止・意識喪失・急性中毒・急性錯乱・後遺症・幻覚・幻聴・妄想・視覚過敏・聴覚過敏・精神運動興奮
危険ドラッグに関する情報
大阪府薬物の濫用の防止に関する条例について(大阪府ウェブサイト)
違法な合成麻薬フェンタニルに注意
フェンタニルは合成麻薬性鎮痛薬であり、「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬に指定されています。鎮痛作用はモルヒネの約 80~100倍 と非常に強く、医療現場では、手術時の全身麻酔やがん性疼痛の緩和などに、専門の医師が適切に管理した上で使用される医薬品です。
一方、アメリカなどでは、違法に製造され、規制外のルートで流通したフェンタニルにより、年間数万人が死亡し問題となっています。少量でも使用すると、呼吸困難や昏睡を引き起こし死に至ることがあります。
令和7年6月時点で日本での流通は確認されていませんが、今後日本でも流通する可能性があります。あやしい薬物は「買わない、使わない、関わらない」ようにしましょう。
違法なけし
麻薬の原料となる「けし」が、日本各地に自生しており、大阪府においても確認されております。
けしの仲間は春から夏にかけて色あざやかで美しい花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用として人気があります。しかし、けしの仲間には麻薬成分を含むため法律で栽培が禁止されているものがあります。
また、知らずに栽培していたり、空き地や庭等に自生していたりする場合もあります。
「違法なけし」を見かけた方や判断がつかない場合は大阪府薬務課、保健所、警察署までご連絡ください。
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健康福祉局 保健所 保健医療薬務課
電話番号:072-228-7582
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