無煙たばこ・電子たばこ等の健康影響
更新日:2022年7月7日
加熱式たばこや電子たばこなどの新しい製品が、近年、市場に流通するようになってきました。
無煙たばこ(かぎたばこ)は、たばこ葉を噛んで使用するchewing tobacco(噛みたばこ)とたばこ葉の成分を鼻腔または口腔から吸収するsnuff(スナッフ)の2つに大別されます。
新しい無煙たばこ(かぎたばこ)や電気加熱式たばこの販売が開始されているが、これらの新規のたばこ関連製品群は、無害あるいは健康被害が少ないとは決して言い切れるものではなく、公衆衛生上の潜在的な影響が明確になっていないため、注意と監視が必要とされています。
「喫煙と健康」喫煙の健康影響に関する検討会報告書では、以下のように結論づけられています。
- 科学的証拠は、無煙たばこ(かぎたばこ)と発がんとの因果関係を推定するのに十分である。
- 科学的証拠は、電子たばこによる健康影響について因果関係の有無を推定するのに不十分である。しかしながら、電子たばこの煙霧中に発がん性物質が含まれる可能性がある。
- 電気加熱式たばこと疾病との関連については、今後の研究が待たれる。
無煙たばこ(かぎたばこ)
他のたばこ製品と同様、使用者への健康影響が指摘されています。
IARC(国際がん研究機関)は、無煙たばこは、ヒトに対する発がん性を示す十分な証拠があると結論付けています。
無煙たばこには30種類近くの発がん性物質が含まれています。
電気加熱式たばこ
電子制御機器と組み合わせて、たばこ葉あるいは、その加工したものを燃焼させずに、電気的に加熱して発生するニコチンを吸入する新しいタイプのたばこ製品の発売が始まっています。
燃焼に伴うタール及びガス成分の発生の減少とそれに伴う健康リスクの低減及び副流煙の発生を抑制することによる周辺への匂いの減少など受動喫煙に対する低減効果などを販売各社は主張していますが、販売開始から日が浅く、成分分析評価、健康影響評価等の情報も少なく、今度も注視が必要とされています。
紙巻きたばこに比べて、有害物質や発がん性物質の削減が事実であったとしても、たばこ煙にさらされることについては安全なレベルというものがないことは知られており、電気加熱式たばこが喫煙者及び受動喫煙者の健康へ悪影響を及ぼす可能性は依然として大きいとされています。
電子たばこ
日本では、ニコチンを含有する電子たばこについては、医薬品医療機器等法で規制され販売が許可されていません。
電子たばこの使用と疾病の関連性が入手できるまでには時間を要するため、電子たばこのエアロゾルへの暴露が増えた場合に疾病や死亡リスクが増加するかはわかっていません。
しかしながら、電子たばこのエアロゾル中からIARC(国際がん研究機関)の発がん性分類でグループ1( ヒトに対する発がん性が認められる:carcinogenic to human)に分類される物質が発生するものもあり、暴露による健康影響への懸念があります。
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