ウイルス性肝炎とは
更新日:2023年9月27日
肝炎とは肝臓の組織に炎症が起こり、細胞が破壊されて肝臓の働きが悪くなる病気です。日本における肝炎の原因は、肝炎ウイルスの感染によるウイルス性肝炎が約8割を占めています。ウイルス性肝炎が進行すると、慢性肝炎から肝硬変や肝がんにいたる可能性があります。肝炎ウイルスにはA型・B型・C型・E型等があります。
A型とE型の肝炎ウイルスは主に水や食べ物を介して感染します。慢性化することはほぼありません。
ここでは慢性肝炎になりやすい、B型・C型肝炎について紹介します。
感染経路
B型肝炎
主に血液や体液によって感染します。
以前は、母子感染や輸血、集団予防接種における注射針の使い回しにより感染が起こっていましたが、現在は感染予防対策が取られています。現在は性的接触、入れ墨(タトゥー)や覚せい剤等の針の使い回しによる感染が増加しています。
C型肝炎
主に血液によって感染します。
以前は、海外の血液製剤によって感染が起こっていましたが、現在は入れ墨(タトゥー)や覚せい剤等の針の使い回しのほか、不衛生なピアス処理などによる感染が増加しています。
肝炎ウイルス検査について
肝炎ウイルス検査を受けましょう
B型・C型肝炎ウイルスに感染していても症状がほとんど出ないことが多く、知らない間に感染している可能性があります。しかし放っておくと、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行することがあります。適切な時期に治療が受けられれば、治すもしくはコントロールすることも可能です。そのためには感染を早期発見することが大切です。まずは肝炎ウイルス検査をうけましょう。
検査で感染がわかったら
検査の結果、肝炎ウイルスに感染しているもしくは感染の疑いのあることがわかったら、必ず受診してください。
肝炎ウイルスに感染していても症状はないことがほとんどです。現在の肝臓の状態を調べる必要があります。専門医療機関を受診し、詳しい検査を受けましょう。
肝炎治療に係る医療費助成について
B型・C型ウイルス性肝炎の根治や重篤化予防を目的とした抗ウイルス治療(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療及び核酸アナログ製剤治療)に関して医療保険の自己負担分に対する一部助成制度があります。
「集団生活の場における肝炎ウイルス感染予防」のための手引・ガイドライン(厚生労働省作成)
日常生活・保育の場・高齢者施設のそれぞれにおいて、ウイルス性肝炎の伝播を防ぐために注意べき点やQ&Aなどがまとめられています。
日常生活の場でウイルス肝炎の伝播を防止するためのガイドライン(PDF:705KB)(厚生労働省ウェブサイト)
保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン(PDF:1,526KB)(厚生労働省ウェブサイト)
高齢者施設における肝炎対策のガイドライン(PDF:4,000KB) (厚生労働省ウェブサイト)
その他の情報サイト
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