2020年 第2週(令和2年1月6日から令和2年1月12日):堺市
更新日:2024年6月28日
報告定点数
小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「インフルエンザ 引き続き注意報レベル」
2020年第1週(2019年12月30日~2020年1月5日、表1)と第2週(2020年1月6日~年1月12日、表2)を合わせて報告する。ともに年末・年始休暇による診療実日数の減少を考慮する必要がある。
2020年第1週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比95.5%減の10例の報告があった。報告の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ0.26、0.16、0.05であった。
2020年第2週の小児科及び眼科定点把握感染症は前年第52週比39.7%減の224例の報告があった。報告の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘と続く。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ2.74、2.63、0.37であった。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は59%減の52例の報告で、北区4.50、西区2.75、堺区/中区2.00である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は24%減の50例の報告で、堺区5.33、北区3.50、西区2.25であった。
水痘(警報レベル開始基準値:2、注意報レベル基準値:1)は133%増の7例の報告で、南区0.75である。
インフルエンザ(警報レベル開始基準値:30、注意報レベル基準値:10)は、第2週で前年第52週比7%減の535例の報告があり、定点当たり報告数は18.45で、注意報レベル超えが続いている。大阪府内の定点当たり報告数は18.89で全ブロックで注意報レベルを超えており、今後も発生動向に注意を要する。感染予防のため、手洗い、マスク着用、咳(せき)エチケット、ワクチン接種など、一人一人が「かからない」、「うつさない」対策が重要である。
定点把握感染症報告状況
インフルエンザ
区別定点当たり報告数 かっこ内は定点医療機関数 |
北区 (8) |
堺区 (4) |
西区 (7) |
中区 (3) |
南区 (5) |
東区 (1) |
美原区 (1) |
合計 (29) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
21.00 | 17.25 | 14.29 | 15.67 | 19.20 | 12.00 | 43.00 | 18.45 |
※定点当たり報告数=患者報告数/定点医療機関数
定点医療機関は、本事業の報告にご協力いただいている医療機関です。
なお、インフルエンザの集計値は、内科と小児科から報告があったものとしていますが、東区と美原区については、小児科の定点医療機関がないため内科からの報告数を示したものです。
小児科定点把握疾患
区別 かっこ内は定点医療機関数 |
北区 (6) |
堺区 (3) |
西区 (4) |
中区 (2) |
南区 (4) |
東区 (0) |
美原区 (0) |
合計 (19) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RSウイルス感染症 | 0.50 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.50 | - | - | 0.26 |
咽頭結膜熱 | 0.17 | 0.67 | 0.25 | 0.50 | 0.00 | - | - | 0.26 |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
3.50 | 5.33 | 2.25 | 0.00 | 1.00 | - | - | 2.63 |
感染性胃腸炎 | 4.50 | 2.00 | 2.75 | 2.00 | 1.00 | - | - | 2.74 |
水痘 | 0.33 | 0.33 | 0.25 | 0.00 | 0.75 | - | - | 0.37 |
手足口病 | 0.50 | 0.00 | 0.25 | 0.00 | 0.00 | - | - | 0.21 |
伝染性紅斑 | 0.33 | 0.33 | 0.00 | 0.50 | 0.25 | - | - | 0.26 |
突発性発しん | 0.33 | 0.00 | 0.25 | 0.00 | 0.25 | - | - | 0.21 |
ヘルパンギーナ | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | - | - | 0.00 |
流行性耳下腺炎 | 0.17 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.25 | - | - | 0.11 |
※定点当たり報告数=患者報告数/定点医療機関数
定点医療機関は、本事業の報告にご協力いただいている医療機関です。
・上位3位疾患グラフ
(グラフの数字は、定点当たり報告数)
・小児科定点把握疾患 患者発生状況グラフ
眼科定点疾患
定点当たり報告数 かっこ内は定点医療機関数 |
堺市 (5) |
---|---|
急性出血性結膜炎 | 0.00 |
流行性角結膜炎 | 0.20 |
※定点当たり報告数=患者報告数/定点医療機関数
定点医療機関は、本事業の報告にご協力いただいている医療機関です。
基幹定点把握疾患
定点当たり報告数 かっこ内は定点医療機関数 |
堺市 (2) |
---|---|
細菌性髄膜炎 | 0.00 |
無菌性髄膜炎 | 0.50 |
マイコプラズマ肺炎 | 1.50 |
クラミジア肺炎(オウム病を除く) | 0.00 |
感染性胃腸炎(ロタウイルスによる) | 0.00 |
※定点当たり報告数=患者報告数/定点医療機関数
定点医療機関は、本事業の報告にご協力いただいている医療機関です。