2019年 第10週(平成31年3月4日から平成31年3月10日):堺市
更新日:2022年7月15日
報告定点数 小児科定点(19) インフルエンザ定点(29) 眼科定点(5) 基幹定点(2)
今週のトピックス
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加」
2019年第10週の小児科及び眼科定点把握感染症は前週比5.2%増の202例の報告があった。報告の第1位はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で以下、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症の順である。上位3疾患の定点当たりの報告数はそれぞれ4.42、4.05、1.16であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報レベル開始基準値:8、注意報レベル基準値なし)は45%増の84例の報告で、北・東・美原区6.67、堺区4.67、南区4.00であった。堺市内では定点当たり報告数が高値になっており、今後の発生動向に注意を要する。予防として、患者と濃厚接触を避けることが最重要で、加えて、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も有効である。
感染性胃腸炎(警報レベル開始基準値:20、注意報レベル基準値なし)は21%減の77例の報告で、中区5.50、北・東・美原区/堺区5.33、南区2.50である。
RSウイルス感染症(警報レベル開始基準値、注意報レベル基準値ともになし)は22%増の22例の報告で、中区3.00、北・東・美原区1.67、南区0.75であった。
インフルエンザ(警報レベル開始基準値:30、警報レベル終息基準値:10 )は43%減の83例(定点当たり報告数2.86)で、北・東・美原区4.20、中区/南区3.00、西区1.71であった。大阪府内でも30%減で、定点当たり報告数が3.18となった。減少が続いているが、依然として流行は継続しており、感染予防のため、手洗い、マスク着用、咳(せき)エチケットなど、一人一人が「かからない」、「うつさない」対策が重要である。
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区ごとの「患者発生数」・「上位3疾患グラフ」・「定点あたりの患者発生状況グラフ」
患者発生数
定点 科別 |
疾患別 | 北・東・美原区 | 堺区 | 西区 | 中区 | 南区 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 内科 |
インフルエンザ | 42 | 5 | 12 | 9 | 15 | 83 | ||
小児科 | RSウイルス感染症 | 10 | 2 | 1 | 6 | 3 | 22 | ||
咽頭結膜熱 | 2 | 1 | 3 | 1 | 2 | 9 | |||
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 |
40 | 14 | 8 | 6 | 16 | 84 | |||
感染性胃腸炎 | 32 | 16 | 8 | 11 | 10 | 77 | |||
水痘 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |||
手足口病 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
伝染性紅斑 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 4 | |||
突発性発しん | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
ヘルパンギーナ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | |||
流行性耳下腺炎 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | |||
眼科 | 急性出血性結膜炎 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||
流行性角結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
合計 | 86 | 36 | 23 | 25 | 32 | 202 |
※合計はインフルエンザを除く小児科・眼科を加算した数値です。
「上位3疾患グラフ」
(グラフの数字は、定点あたりの患者数(患者数/協力医療機関数))