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筒井家住宅主屋、座敷棟、茶室、門長屋、土蔵、土塀

更新日:2020年7月1日

登録区分

 登録有形文化財

説明

 筒井家住宅は、百舌鳥古墳群の中央部に位置する江戸時代初期の新田である「夕雲開」(せきうんびらき)の実質的な開発者であった木地屋庄右衛門(筒井氏)が新田開発の管理所として建築し、後に居宅化した住宅です。
 主屋(おもや)は新田開発の管理所として江戸時代前期に創建された茅葺(かやぶき)の建物で、当住宅最古の建物です。
 座敷棟は、新田開発の管理所として創建された建物(主屋)に、江戸時代中期に筒井家の本拠を移すにあたり居住棟として建てられ、後に座敷棟に改造された数寄屋風の意匠を持つ建物です。
 茶室は、座敷棟の北東に接続する独立した江戸時代後期の茶室で、三畳台目の茶室に水屋が付属します。手前座と床の配置関係から屋根が複雑な形状を採り、変化に富んだ外観を有します。
 門長屋は、鈎(かぎ)の手に折れる変化に富む構成を持つ長屋門で、当地に筒井家が本拠を構えるに至った江戸時代中期の建築です。新田開発主体の屋敷としての格式のある構えを伝えています。
 土蔵は、筒井家住宅に残る唯一の土蔵で、新田管理所としての機能を支えるかつての土蔵群の様相を伝える江戸時代後期の建築物です。
 土塀は、屋敷地を区切る塀で、江戸時代中期に建築され、敷地周囲に巡らされており新田開発主体である筒井家住宅の屋敷構の特徴を示しています。
 主屋、座敷棟、茶室は登録基準(二) 造形の規範になっているもの、そのほかは登録基準(一) 国土の歴史的景観に寄与しているものとして評価されました。

所在地

 堺市北区中百舌鳥町4丁535番地

登録年月日

 令和2年4月3日

構造及び大きさ、建築年代

  • 主屋‐木造平屋建、茅葺、290平方メートル、江戸前期 / 江戸後期・江戸末期増築
  • 座敷棟‐木造平屋建、瓦葺、110平方メートル、江戸中期 / 江戸後期増築
  • 茶室‐木造平屋建、瓦葺、13平方メートル、江戸後期
  • 門長屋‐木造平屋建、瓦葺、160平方メートル、江戸中期
  • 土蔵‐木造二階建、瓦葺、28平方メートル、江戸後期
  • 土塀‐築地塀、瓦葺、総延長134メートル、江戸中期

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課

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