浅香山病院白塔、西病棟
更新日:2021年10月15日
登録区分
登録有形文化財
説明
浅香山病院は、大正11年(1922年)に堺脳病院という精神科を中心とする病院として設立され、昭和35年(1960年)に総合病院となり現在に至っています。
この建物は鉄筋コンクリート造2階建の建物で、建物のほぼ中央部には白塔が設けられ、病院のシンボルとなっています。白塔塔屋部分のアーチ型の窓や、屋上の鳩小屋風の塔など設計上の遊び心が見られ、変化のある外観となっています。
建物のデザインは、全体的にスパニッシュスタイルとし、白い外壁と赤いスペイン瓦が印象的な建物です。建築施工は清水組で、昭和11年(1936年)3月に起工し、翌年5月に完成したことなどが病院の記録に残っています。
※現在も病棟として使用されていますので、外観からの見学をお願いします。
スパニッシュスタイル
この建築様式は、アメリカ・カルフォルニアの教会(ミッション)建築に由来しています。ここは、19世紀前半頃までスペインの植民地であったためにスペイン色の濃い教会建築が根づいており、この様式が公共建築へと広がり、カルフォルニアの伝統様式として定着したものです。特徴は、緩やかな傾斜をもつ屋根に赤いスペイン瓦と白い壁面との鮮やかな色彩対比です。この様式を日本に持ち込んだのが、アメリカ人の教会建築家であったウイリアム・M・ヴォーリズでした。
所在地
堺市堺区今池町3丁3-16
構造
- 白塔:鉄筋コンクリート造2階建塔屋付 瓦葺 建築面積627平方メートル
- 西病棟:鉄筋コンクリート造2階建 瓦葺 建築面積271平方メートル
登録年月日
平成10年9月2日
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