観音菩薩立像(堺市博物館)
更新日:2021年10月15日
指定区分
重要文化財
説明
百舌鳥赤畑町の円通寺に伝来していたこの像は、日本に伝存する最古の檀像彫刻(だんぞうちょうこく)です。檀像とは白檀(びゃくだん)などの香木から造られた仏像で、彩色などをほとんど施さず素地のまま仕上げられ、材の緻密さを生かした豊かな装飾表現が特徴となっています。本像は、頭から足元までを白檀の一材から彫り出し、両肩先に別の材を寄せていたようですが、現在両腕が失われています。この像の成立については、白檀材を輸入して日本で制作されたという説があり、半島系渡来人にゆかりの深いこの地との関連が注目されます。また、飛鳥時代頃に完成品が大陸から日本にもたらされたという説もあります。
堺市
特徴・大きさ
木造 一躯
像高 74.0センチメートル
時代
飛鳥から白鳳時代
指定年月日
平成2年6月29日
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