堺市指定文化財の新指定について

　令和7年3月7日に開催された堺市文化財保護審議会の答申を受けて、令和7年4月18日付けの堺市告示をもって、「大鳥大社　本殿　神門（しんもん）及び瑞垣（みずがき）　拝殿　神饌所（しんせんしょ）及び玉垣（たまがき）」を堺市指定有形文化財に新しく指定しました。
　本指定制度は、堺市文化財保護条例に基づき、市内に所在する文化財の保存と活用のために必要な措置を講じ、市民の文化的向上に資することを目的としており、今回の指定により、堺市指定文化財は合計57件となりました。　

　大鳥大社は、「延喜式神名帳」に記載のある式内社で、和泉国一の宮でもある、由緒ある神社です。本殿等が明治38年（1905）に焼失した後、明治42 年（1909）にかけて再整備されました。これらの社殿は、明治維新後全国各地で神社が再興された時代に、当時の神社政策に沿って、近代日本にふさわしい神社建築のあり方を模索した歴史を物語る建造物として歴史的価値が高く、建築家 安藤時蔵により社殿全体に復古と近代的な創意を融合させた点で意匠的にも優秀です。市域においてこのような事例は他になく、非常に価値が高い建造物です。

　令和7年4月18日