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【ニュースレター】堺アーツカウンシルニュースレターvol.11(2023年11月6日)

更新日:2023年11月6日

目次

【開催レポート】 さかいとあーと井戸端かいぎ 第3回 ゆるく話そう。地域とアート、つながりづくり

 
 9月13日、なかもず駅から歩いてすぐの堺市産業振興センターが会場。階下には近隣都市の名産、堺の自転車、刃物、緞通、注染などが展示されています。「さかいとあーと井戸端かいぎ」は堺で文化活動をする人たちがつながる機会になるよう定期的に開催しています。
   

今回のテーマは「アートからSDGsを考える」。テーブルにはSDGsの17の項目を書いた紙を置き、参加者4人が身体をのばし、関心のある番号を伝える自己紹介から始めました。最初に「水とトイレ」に関心が集まり、世界を旅したときの水・トイレ事情で盛り上がりました。文化、宗教、公衆衛生などについて語り合い、国内のSDGsではなく、世界と相対化することで見えてくるSDGsは新鮮な感覚を呼び起こします。世界を旅すること、異文化を体験することは、頭のなかの概念だけでなく身体性をともなう具体的なことになって他者との共生を考えるきっかけとなります。話し合いも終盤になると、それぞれが「やれることをやっていく」ことによって、パートナーシップにつながることが話されました。
   

アートは多様な人々が出会う結節点になりえます。そしてSDGsを堅苦しく考えるのではなく、まず表現していくことで誰かと考えていくきっかけになるのではないでしょうか。(PD・上田假奈代)

【開催のお知らせ】 令和6年度 堺市文化芸術活動応援補助金 説明会&個別相談会

 
 令和6年度堺市文化芸術活動応援補助金(以下、「補助金」という。)の申請受付が始まりました。補助金は、文化芸術活動のすそ野の拡大と文化芸術による社会的課題の解決をめざして、堺市内で実施する文化芸術事業を補助するものです。福祉、教育、子育て分野での文化芸術活動も対象となります。募集要項・申請書については、下記リンクよりダウンロードください。
  

また、補助金について、説明会と個別相談を実施します。相談を担当するのは、堺ACのプログラム・ディレクター(PD)、プログラム・オフィサー(PO)です。申請書の書き方から、申請事業の内容や効果的な実施方法など、補助金申請に関わることなら、どんなことでも相談いただけます。会場や申込方法、各日程の担当者はリンクをご覧ください。昨年も「事前相談してよかった!」という声をたくさん頂いています。申請を検討されている方は、ぜひご活用ください。

   ●説明会
    第1回:11月21日(火曜)13時30分〜15時
    第2回:12月10日(日曜)10時〜11時30分

   ●個別相談
    12月4日(月曜) ・6 日(水曜) ・13日(水曜)・14日(木曜)
     15日(金曜) ・19日(火曜) ・20日(水曜) ・21日(木曜)
    ※各日10時〜16時(12時〜12時45分除く。)

【 視察レポート】 地域寄席『夢浪漫亭 おたび寄席』大阪講談協会

 第573回おたび寄席の様子。旭堂南慶の 『将棋大名』

    
 
 まだ暑さが残る9月下旬、開口神社で開催されている第573回おたび寄席に伺いました。12時~13時の第一部は若手講談師が出演、13時30分からの第二部は2人の落語家、3人の講談師が出演し、歴史上の人物から日々の暮らしを題材にしたものまで、多彩なプログラムを展開されていました。登場人物の心情に思わずグッと感情移入する瞬間もあれば、久しぶりに声を出して笑ったり、語りに魅了され感情が揺さぶられる時間でした。また、終了後は「講談塾」といって、希望者を対象に講談体験が設けられていました。この日は第二部の演目「春日局」からの1節を練習する人たちもいました。
  

寄席はコロナ禍のなか存続の危機もありましたが、現在では大阪で一番歴史のある寄席となり、一か月に1回、原則毎月第4日曜日に開催されています。かつておたび寄席は商店街の店内で行っていたそうです。少しずつ観客の高齢化が進んできてはいるものの、今も地域の方々とのつながりを大事にしています。この日は初めて新しい高座を使って上演されました。それまで重くて移動が大変だった高座を、地域の方々の協力により軽い材質のものに新調したそうです。
  

世代を超えて会場にいる方達とともに笑い合うこと、その一瞬一瞬がとても貴重に感じる寄席でした。
(令和5年度堺市文化芸術活動応援補助金採択事業/PO・川那辺香乃)

【プログラムオフィサーのリレーコラム】 『文化芸術と食文化』

 
 はじめまして、POの宮浦宜子です。堺ACでは、みなさんの文化芸術活動の支援とともに、当ニュースレターの編集など、情報発信を担当しています。
  

私はもともと、アートNPOや公立・私立の文化機関などで、文化芸術に関わる仕事をしていましたが、ある小さな町の食資源を発掘して発信するという仕事をしたことをきっかけに、関心が文化芸術から食文化に広がっていきました。
これまでPOとして、堺で行われる色々な文化芸術事業に足を運んできましたが、その中に地域の食文化が見えると注目してしまいます。

  

例えば、堺にゆかりのある歴史上の人物を題材にした新作狂言の中に、室町時代から続く老舗の菓子が登場する、あるいは、茶室の床の間に堺ゆかりの湊紙に古典写真技法でプリントされた作品が掛軸となって展示され、そこでお茶が振る舞われる、など。

  

食文化の面白いところは、食べたり飲んだり、文字通り「身体を通して」の体験ができることです。観たもの、聴いたものとつながって、鑑賞体験もより豊かに、記憶に残るものになります。
文化芸術事業として提供できる体験は限られる場合もありますが、市中に今も息づく食文化の体験につなげることはできるでしょう。
  

文化芸術と食文化、両方に関心を持つPOとしては、観て聴いて「味わえる」、そんな事業にもっと出会いたいと思っていますし、そんな事業を実現したいというご相談も、楽しみにお待ちしています。(PO・宮浦宜子)

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