コレクション・ギャラリー
更新日:2024年8月15日
BMW Dixi3/15 DA-2
1928年式 生産台数:不明
1928年秋にBMW社は、イギリスのオースチン社からオースチン・セブンのライセンス生産を始めていたシャピロ社傘下のデキシィー社とアイゼナッハ自動車工場を買収し、自動車市場へ初めて進出した。
当時は世界恐慌が始まっており、移動の手段として大型車よりも小型車が必要とされていた。
BMW社により改良を加えられた小型で信頼性が高く機敏なデキシィーは、航空機やモーターサイクル市場でのBMW社の信頼性も味方して大成功を納めた。
シリーズは、オープンカー、カブリオレ、ツーリングカー、デリバリー用など多くの種類が生産された。
BMW イーレスポーツ
1928年式 生産台数:不明
Dixi3/15DA-2を基に、イーレ社が2シーターのオープンスポーツモデルのボディを製作した車両と言われている。
BMW 3/20 AM-4
1932年式 生産台数:7,215台
1932年より生産を開始したBMW3/20は馬力アップやボディを一回り大きくするなど、独自の技術を盛り込んで、後のオリジナル・モデル製作のきっかけとなったモデル。
「AM」は、アウトモービル・ミュンヘンの略、ミュンヘンで作られた自動車という意味で、BMW社がオースチン社から習作を卒業し、独自技術で自動車市場に参画するきっかけとなったモデル。
BMW F79 スリーホイーラー
1933年式 生産台数:不明
BMW社が手掛けた唯一の商用車で世界に数台しか現存しないといわれている超希少車。
前2輪・後1輪のスリーホイーラーと呼ばれている。エンジンはBMWのモーターサイクル用を流用していて、自動車とバイクの中間的なメカニズムが興味深い。
BMW 315/1 ロードスター
1935年式 生産台数:242台
シュポルト・ワーゲンと言う名前で2シータースポーツクーペが開発されて、1935年ベルリンオートショウに出品。見事なボディデザインは、当時の美術・芸術・技術の粋を集めたもので現在でもそのスタイルに魅了される。
また、BMW315のエンジンに改良を加えたロードスターは、レースで優勝するなどBMW社の走る広告塔と言われた
BMW 326 Cab(カブリオレ)
1936年式 生産台数:645台
「快適で豊かな空間」を可能にしたBMW社初めての大型ツーリングリムジン。また、快適に長距離を走れる「スポーツサルーン」である。
ドイツのアウトバーンを高速で走行するために、ボディデザインに曲線を取り入れ、その姿はBMW315/1ロードスターとともに美しい芸術的な造形をしている。BMW車の代名詞とも言える「スポーツサルーン」の地位確立のきっかけとなった意欲作。
BMW 328 ロードスター
1938年式 生産台数:462台
BMWファンなら誰でも一度はステアリングを握ってみたいと思う戦前のBMW社の最高峰スポーツモデル。
当時の2000ccとしては、80ps・全輪独立懸架・油圧ブレーキなど最高の技術を満載し、卓越した操縦性と動力性でレースでは無敵を誇りBMWの名と独特のグリル(キドニーグリル)を世に知らしめた。
BMW 328 ウェンドラー
1938年式 生産台数:不明
BMW328のシャーシをベースに、ボディのメーカーであるウェンドラー社が手掛けたモデル。
BMW328のスポーティな軽快感・BMW327/328Cabの芸術品と賞される美しいボディデザインと高級感をあわせ持つモデルで、戦前の最高峰車として高い評価を受けている。本車両は、脱着式ルーフなどを装備した特別仕様車である。
BMW 327/328 Cab(カブリオレ)
1938年式 生産台数:569台(※327/328と327の合計)
戦前のBMW社の最優秀ツーリングカーの一つに数えられるモデル。
BMW327のボディにBMW328のエンジンを搭載したBMW327の発展型。
BMW 327 Cab(カブリオレ)
1939年式 生産台数:569台(※327/328と327の合計)
1937年、BMW326のシャシーとフロントサスペンションにBMW328のリアサスペンションを取り付けたロングノーズボディにBMW326の6気筒ツインキャブエンジンを搭載したツーリングカー。
クーペとカブリオレがあり、戦前のBMW社ツーリングカーのうち最も優れたモデルのひとつ。
BMW 335 ウェンドラー
1948年式 生産台数:不明
BMW社がそれまで研究をしてきた6気筒3.5リットルエンジンを搭載したBMW社の大型車モデルのバリエーションの一つとして生まれた。
BMW327/328と同様、当時の資材不足に悩まされ、生産台数は少ない。
BMW 501 リムジン
1955年式 生産台数:100,027台(※501シリーズの合計)
BMW社が戦後初めて生産した4輪自動車で、6気筒エンジンを搭載した美しいボディラインと特徴のあるホイールアーチを持った快適なツーリングカー。優雅なスタイルから「バロック・エンジェル」と言われた。
BMW 507 ロードスター
1958年式 生産台数:252台
BMW社の戦後を代表するスポーツカーで多くの魅力を秘めたモデル。
また、その美しさは数あるBMW社のプロダクションモデルの頂点に立つ一台で、世界で最も美しいロードスターの一台である。
BMW 503 クーペ
1958年式 生産台数:412台(※クーペとカブリオレの合計)
BMW507と姉妹車であり、2+2のクーペとカブリオレがある。
BMW社のプロダクションモデルとして初めてフラッシュサイドボディを採用するなど先進的なデザインである。
また、実用性はBMW507より遥かに高い。
部品取り用
BMW 503 Cab(カブリオレ)
1956年式 生産台数:412台(※クーペとカブリオレの合計)
BMW503のカブリオレモデルでアメリカの高級車市場向けに開発されたスポーツカー。
BMW 502 アウテンリート
1960年式 生産台数:不明
BMW501と同様に戦後の混乱期に「高品質・少数生産」ポリシーのもとBMW501のボディにV型8気筒エンジンを搭載したBMWとして戦後初めての大型クラスのツーリングカーがBMW502。
このアウテンリートはコーチビルダーであるアウテンリート社がカブリオレのボディを架装したモデル。
他にも、多くのコーチビルダーによって多種類のボディが架装された。
BMW 3200S
1963年式 生産台数:1,027台
BMW502の3.2リットルエンジンに改良を加えて性能アップを施したBMW502系の最終モデル。
BMW 3200CS ベルトーネ
1965年式 生産台数:603台
イタリアの新進デザイナーによる流麗なボディラインを持つ4シータークーペ。
現代の6シリーズのルーツとも言えるモデル。
アルファロメオ2600スプリントとよく似たフロントマスクを持っていて、キドニーグリルを手で覆って見るとそっくりになる。
BMW Isetta 250
1955年式 生産台数:74,312台
イタリアのイソ社が1950年代に入ってスクーターの欠点である安定・耐候性の悪さを解決するために車輪を3輪、4輪と増やし密閉型のキャビンを取り付けたキャビン・スクーターを製作した。
1954年BMW社はイソ社とライセンス生産の契約を結び、エンジンにBMWのバイク用エンジンのR25を搭載し、また性能面や安全面を改良してイセッタ250と名付けて発売した。
このイセッタシリーズの販売は戦後のBMW社再生のきっかけとなった。
BMW Isetta 300
1958年式 生産台数:87,416台
イセッタ250の走行性と快適性を高めたモデル。
エンジンをスケールアップし、またサイドウィンドーをスライド式にして外気を取り入れるなど改良された。
BMW Isetta USA
生産台数:100,000台
主にアメリカ向けの輸出用モデル。前後の大型バンパーとウィンカーを付けたモデル。
1956年式
1957年式
1961年式
BMW Isetta 600
1958年式 生産台数:34,813台
これまでのイセッタのコンセプトを守りながら、ボディを大型化し後部ドアを取り付けて4人乗りとし、また、エンジンもモーターサイクル用のR67を試用したモデル。
BMW 700 S Cab(カブリオレ)
1963年式 生産台数:1,730台(※クーペとカブリオレの合計)
BMW700セダンを基に、バウア社がカブリオレのボディを製作したモデル。
BMW 700 LSC
1965年式 生産台数:1,730台(※クーペとカブリオレの合計)
1962年に、BMW700セダンのボディサイズを大きくし、「BMW700LS LUXUS」が作られ、これを基にクーペのボディを製作したモデル。
BMW700シリーズの最高峰モデル。
BMW 700 Sedan
1963年式 生産台数:188,121台(※700シリーズの合計)
BMW社はイセッタに続くモデルとして、1959年にBMW700を作り、1960年にはBMW700セダンが作られた。イタリアのミケロッティ氏によるボディデザイン。
BMW700はイセッタのボディや「MC社」のエンジンを搭載するなど開発費用を低く抑えているのが特徴。日本車の「日野コンテッサ」とよく似ている。 また、BMW社で初めてのモノコック方式による生産車である。
BMW 1600GT GLAS
1968年式 生産台数:1,255台(※GTシリーズの合計)
BMW社は1966年グラース社を吸収し、グラース社の「1300/1700GT」にBMWのコンポーネントを組み込みBMW1600GTとして発売。
BMW 1600 TI
1967年式 生産台数:10,836台
BMW1600-2のスポーツバージョンで「小さくて速い箱」と呼ばれ、4ドアサルーンとともに高い人気を得た。
BMW 1800 TI
1966年式 生産台数:19,663台
BMW1800TIは、BMW1500を発展させたBMW1800のハイクオリティなスポーツバージョンとして登場した。ヨーロッパ各地で高い人気を得て、サルーンカーレースなどで絶対的な強みを発揮した。
TIは、ツーリングインターナショナルの略で、スポーツバージョンにつけている名称。
BMW 2000
1968年式 生産台数:120,495台
BMW1500から年を経るごとに大排気量化し、BMW2000へと発展した。外観はヘッドランプが丸型から角型へと変更され、やや先進的なデザインになった。
BMW 2000 CA
1965年式 生産台数:8,883台(※CAとCSの合計)
BMW2000を基に、カルマン社が4シーターの2ドアクーペのボディを製作したモデル。戦前の名車BMW327の復活として自信を持って発売された。本車両は、3段のオートマチック車である。
BMW 2000 CS
1968年式 生産台数:8,883台(※CAとCSの合計)
BMW2000C(クーペ)のスポーツバージョンで、前衛的なフロントグリルは、発売当時賛否両論があった。BMW2000Cと比べて20馬力アップし、最高速度は時速185キロメートルとなった。
BMW 3000 V8 GLAS
1968年式 生産台数:73台
グラース社時代の2600V8の排気量をアップしたモデル。ボディは、グラース2600と全く同じで、BMW社のトレードマークである「キドニーグリル」も付けていない。
1967~68年まで少数生産されたが、1969年にはグラース社から引き継いだモデルの生産は終了した。
BMW 1600-2 Cab(カブリオレ)
1971年式 生産台数:1,938台
BMW1600-2のバリエーションモデルの一つとしてバウア社がボディを製作したフルオープン・4シーターモデル。
BMW 2002 Turbo(ディーラー車)
1973年式 生産台数:1,672台
世界初のターボチャージャー搭載の量産車で、最高速度は時速200キロメートルを超える。「小さくて速い箱」と言われた2002シリーズの頂点にあたるモデル。「羊の皮を被った狼」とも言われた。当時はオイルショックでその影響もあり、生産台数が少なかったため、現在でも人気のモデル。
BMW 2002 Turbo(並行輸入車)
1973年式 生産台数1,672台
世界初のターボチャージャー搭載の量産車で最高速度は時速200キロメートルを超えた。
「小さくて速い箱」と言われた02シリーズの頂点にあたるモデル。
当時はオイルショックで、その影響もあり生産台数は僅かなため現在でも人気のモデル。
BMW 2002 GT4FRUA
1968年式 生産台数:1台
プロダクト(工業)デザイナーのピエトロ・フルア氏が、BMW社からの依頼で製作した2002シリーズの試作車。当時のモーターショーに出品された車両そのものである。
BMW 2002 tii
1972年式 生産台数:870,000台(※2002シリーズの合計)
1971年に、BMW2002TIの後継モデルとして、燃料噴射装置を搭載して登場した。2002ターボができるまでは、その優れた性能により、2002シリーズのトップグレードとしての人気を不動のものとするとともにBMWのブランドイメージを高めた。
BMW 2002 tii USA
1974年式 生産台数:870,000台(※2002シリーズの合計)
BMW2002tiiのアメリカ向け輸出仕様車。アメリカの安全基準に適用したバンパーを装着している。
BMW 318i
1982年式 生産台数:1,200,000台
2002シリーズの後継として登場した「3シリーズ」モデル。BMW318の燃料噴射装置搭載モデルで快適性と走行性をコンパクトサイズに凝縮した高性能小型車。
GLAS 2600 V8
生産台数:666台(※V8シリーズの合計)
1965年に、グラース社が経営不振挽回のために発表した高級グランツーリスモ。意欲作であったが、あまりにも生産コストが高かったため、かえって経営破綻を早めることになった。4シーターのクーペでイタリアの「マセラティ・クワトロポルテ」とそっくりのデザイン。その後、グラース社がBMW社に買収されると同時に、車名が「BMW3000V8」に変更された。
1966年式
1968年式
GLAS 1300 GT Cab(カブリオレ)
1968年式 生産台数:1,255台(※GTシリーズの合計)
1964年にグラース社が発表した3種類のモデルのうちのひとつ。クーペとカブリオレがある。スタイリッシュなボディが人気を得た。後に1700GTへと発展する。
GLAS S 1004 Cab(カブリオレ)
1968年式 生産台数:不明(※1004と1700のシリーズの合計)
1961年にグラース社がマイクロカーから1000ccクラスの中小型車へ転換した最初のモデルでクーペもあった。特に注目点は新しく開発された水冷4気筒OHCエンジンで、カムシャフト駆動が初めてチェーン式からベルト式(ゴッグドベルト)になった。グラース社が発展する足掛かりとなったモデル。
GLAS S 1004 CL
1968年式 生産台数:不明(※1004と1700のシリーズの合計)
新開発の4気筒OHCエンジンを持つ、当時最も進歩的な設計の小型車S1004は、ボディスタイルにおいても合理性を前面に出した新しいセダン。グラース社がBMW社に吸収されると生産は終了した。
GLAS 1700 TS
1967年式 生産台数:不明
グラースS1004に続くモデルとして、1964年に発表された。排気量をアップし、リムジンとTSがあったが、大ヒットには至らなかった。
マセラティ クアトロポルテ
1967年式 生産台数:90台
発表当時、世界最速を謳った4ドアサルーン。自分の家族と乗れるマセラティが欲しいと言ったマセラティ社主のアイデアで生まれたと言う説がある。
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