令和5年12月21日開催「子育てファミリーのための防災講座」
更新日:2024年5月13日
ご自身も子育て中の防災士である、北口さんと光武さんによる防災講義を開催しました。子育て中のみなさんと一緒に、日ごろの生活の延長で簡単にできる備えや工夫について考えました。講座では、みんなで非常食の試食や防臭袋の効果を体験しました。
家の中や外の危険をチェック!
東日本大震災発生時の映像を見た後に「たろうくんのお部屋」に潜む危険をみんなでチェックしました。
本棚がたおれたら?本棚の中身や机の上のハサミが飛んで来たら?おうちの中にも危険はたくさんあることに気づくことができました。
街中でも、ひび割れたブロック塀や電柱、側溝、歩道のない道などの危険な場所がないか、災害時の状況をシミュレーションしながら散歩のときにチェックしてみましょう!また、日頃から日中・夜間の避難経路を考えたり、情報が集まる掲示板や公衆電話などをチェックすることも防災対策として有効です。
たろうくんのお部屋
どんな危険が隠れているかな?
防災バッグには何をいれたらいいの?
それぞれの家族に適した防災バッグを作るときのヒントは身近なものに隠されていました。それは、ママがいつも赤ちゃんとお出かけする時に持っているマザーズバッグ!
バッグの中には普段使い慣れたものや食べ慣れたものが入っていますよね。ここに防災グッズをプラスすればOK!安心・楽ちんですね。イチから用意しなくても、普段使っているものにプラスアルファして工夫すればそれぞれの家庭に合った備えができますね。
例えば・・・
紙オムツは水を加えると保冷剤に、お湯をいれると湯たんぽになります。
オムツの吸水ポリマーは感覚遊びのおもちゃにも。
リュックにポリ袋を入れて給水タンクにすれば、給水時にも両手があくので子どもと手をつなぐことが出来て安心ですね。ポリ袋はカッパにしたり、新聞紙を入れて簡易トイレの代用にもなる便利アイテムです。
防災バッグの中身あれこれ
リュックにポリ袋をセットすれば即席の給水バッグに早変わり!
子ども連れで避難するときに注意すること
災害時には、通い慣れた道もいつもとは違う状況になっています。
地割れや倒木でベビーカーが通れないことも想定しておきましょう。
避難時の子どもの靴、どうする?
子どもが小さい場合は、抱っこして避難することもあると思いますが、その時に必ず靴を履かせてあげましょう。素足はケガや冷えの元です。靴が用意できない場合は、靴下の重ね履きでも代用できます。
抱っこ紐がないときは・・・
避難するときや避難先で抱っこ紐があればよいのですが、用意できないときもありますよね。
そんな時は、前開きの上着と紐を使えば簡易の抱っこ紐を作ることができます。
大人が着用した上着の中に赤ちゃんを入れて、ジッパーを閉めます。
背中から回したベルトや紐を赤ちゃんのお尻を支えるように通して結ぶと即席の抱っこ紐の完成です。
このパーカーの抱っこ紐は普段の寝かしつけにも効果的だそうです。
(詳しくは「子育てファミリーのための防災ブック」の17、18ページをご覧ください。)
紐がないときは?
紐がない時はラップを棒状にして三つ編みにすると頑丈な紐がつくれます。頑丈な紐は様々な場面で役立てられそうですね。
雨の中の避難はどうする?
雨の降る中での子連れ避難に役立つのが合体したレインウェアです。
大人用のレインウェアと子ども用のレインウエアのジッパーを合わせて閉めれば完成です。同じメーカーの製品同士はもちろん、違うメーカー同士でもジッパー同士の相性がよい組み合わせもあります。
ラップで作った紐は大人が力いっぱい引っ張ってもちぎれません。
レインウェアもフリースも、ジッパーの型が合えば合体できるそうです。
非常食のこと
非常食のアルファ米をみんなで試食しました。
参加してくれた保護者の方からは「普通に美味しい!」という感想が。
講座が終わるまで、試食のお米をずーっと食べているお子さんもいました。
レトルトの白がゆは水で薄めて離乳食として利用できます。
また、登山用のフリーズドライ食品も優れものだそうです。
注意点として、非常食は塩分が多いので、非常食を利用する場合は妊婦さんや高血圧の人は水分を多めにとることが大切です。
非常食にはいろいろな種類があります。
お母さんと一緒にアルファ米を食べています。
災害時のゴミ出しや情報収集について
災害時はゴミの収集ができず、しばらくの間ゴミ出しができません。そのため、ゴミのにおい対策が重要になります。そんな時に役立つのが防臭効果のあるポリ袋です。使用後のおむつなどは防臭袋にいれて保管しておくと良いでしょう。
講座では、普通のポリ袋と防臭効果のあるポリ袋にそれぞれキムチをいれて防臭効果を体験しました。防臭効果のあるポリ袋の方からは、まったくと言っていいほどにおいはしませんでした。
災害時の情報の入手方法について
情報の入手先として、テレビやラジオ、防災アプリ、X(旧ツイッター)など色々ありますが、情報源を1つにしてしまうと、情報が偏ったり遅かったりすることがあるので、使いやすい物を2つ以上準備するようにしておきましょう。
左が普通のポリ袋、右が防臭効果のあるポリ袋です。
それぞれにおいを嗅いでみます・・・。
あとがき
防災に関する情報が盛りだくさんの講座で、講師のお二人の熱い思いが伝わってきました。
地震はいつどこで起きるか分かりません。
自分の命、お子さんの命を守るため、日頃から備えましょう。
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