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2.駅舎の歴史的価値等と現況について

更新日:2012年12月19日

(1)浜寺公園駅駅舎

 浜寺公園駅駅舎(明治40年(1907年)建築)は、辰野片岡事務所設計による、木造、鉄板葺き、平屋建てのハーフティンバー様式の建物であり、現位置、現役で現存する最古級の木造駅舎の一つとして全国的にも非常に希少性は高く、日本の近代建築の中でもその価値を高く評価されている建物である。当駅舎は、明治時代から浜寺公園や海水浴場などの海辺のリゾート地の玄関口として、また高級住宅地の玄関口としてふさわしいデザインの駅舎であり、南海難波駅より浜寺公園駅までを最初に複線化、電化した区間であることからその当時は主要ターミナルとしての位置づけにあったものと考えられる。
 現在、駅舎の待合室は「南海ステーションギャラリー」として広く一般に開放されており、明治時代の雰囲気の残る室内で様々な催し物が開催され、積極的に活用されている。このように、浜寺公園駅駅舎は、100年以上にわたり地域のシンボルとして親しまれており、この地域ならではの歴史と文化を感じさせる、独特の歴史的景観を形成している建築物である。

(2)諏訪ノ森駅駅舎

 諏訪ノ森駅西駅舎(大正8年(1919年)建築)は、木造、スレート葺き、平屋建ての48平方メートル程度の小規模な駅舎である。入り口上方のステンドグラスが特徴となっており、屋根、破風、待合室など、セセッションの影響を受けたと思われるデザインが随所に見られる。当駅舎は、現役で現存する木造駅舎の一つとして希少性は高く、大阪府内では、浜寺公園駅駅舎とともに、駅舎としてはじめて登録有形文化財に登録されている(1998年)ことや、土木学会「現存する重要な土木構造物2800選」「近畿の駅百選」にも選定されている。
 本駅舎のステンドグラスには、浜寺から淡路島にむかっての当時の海岸の様子が描かれており、この地域ならではの歴史と文化が感じられ、諏訪ノ森駅西駅舎は、小さいながらも、地域のシンボルとして、地域に溶け込んだ建築物となっている。

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