堺市長記者会見 令和7年5月16日
更新日:2025年5月27日
市長
よろしくお願いします。
本日は、大阪・関西万博の会場における堺市の催事を終えたご報告。そして「堺市子ども・子育て会議」へのこども・若者委員の参画について、お伝えしたいと思います。
大阪・関西万博会場における堺の催事(春期)を終えて
まず1点目、大阪・関西万博に関してです。5月10日から13日までの4日間、万博会場において来場者に堺市主催の催事、堺の魅力を感じていただける催事を実施しまして、期間中に約18,000人(速報値)の方にお越しいただきました。
こちらが屋外のポップアップステージ南の様子です。奥は海でして、こちらが東ゲートから近いところにこの会場がございます。表千家、裏千家、武者小路千家の茶道三千家の皆様にご協力いただきまして、万博の大茶会を開催いたしました。このように屋外のステージの上で、このような空間を設えまして、実際にお茶を飲んでいただけると。夕方までは抹茶を、そして夕方以降は煎茶を味わっていただきました。茶の湯文化が息づいていて、また千利休が生まれ、活躍した堺の魅力を感じていただく機会をお届けできたと考えています。また、このステージにおきましては茶道の体験、また実演だけではなくて、例えば、堺親善アーティストの稲本渡さんによりますクラリネット演奏をはじめ和洋の音楽など、堺ゆかりのアーティストの皆様による様々なプログラムも楽しんでいただきました。
そして、先ほどのステージのところから隣接した屋内にあたります「ギャラリーEAST」という会場においては、四代田辺竹雲斎さんによる、自然の竹で編まれた茶室「竹空庵(ちっくうあん)」や、自然の草花で彩られた茶室「花逢庵(かほうあん)」の2つの特別な空間で独創的な茶会、瞑想体験を行っていただきました。このような取組は、堺市としてもこれまで茶道だったり茶の湯の文化というところは広く市民の皆様に体感していただく場面をお届けしてまいりましたが、このような機会というのは、今回、万博ならではというところで一つの大きな挑戦でございました。
また、10日には堺親善大使でいらっしゃいます、片岡愛之助さんも公演の合間を縫って駆けつけていただきまして、堺の魅力、こども時代の堺の印象であったり、現在の堺との関わり等を語っていただきまして会場を盛り上げていただくことができました。
そして、会場の一角ですが「sakai kitchen<堺キッチン>」、堺の伝統産業を新たな切り口からご紹介するブランドでございましたり、また実際に、この堺市内から出土された江戸時代前後、戦国時代から江戸時代の茶器等の展示も行いました。
この期間「大阪ウィーク」という時期にあたりまして、大阪府内の市町村が連携した催事も行われました。こちらの上の様子は「EXPOアリーナ」、広い西ゲートに近い会場で行われた「大阪の祭!~EXPO2025春の陣~」として、府内各地から約40台のだんじり等が集合いたしました。堺からは毛穴町のだんじりと、そして新在家濱のふとん太鼓の皆様にご参加をいただきました。私も連日会場を訪れて拝見いたしましたが、すごい熱気で、この会場に足を踏み入れると、もう蒸気がこちら側に伝わってくるような、また会場の中も、すごい皆様の迫力で万博を大いに盛り上げていただけたと考えております。
そして、こちらは「EXPOメッセ」、こちらも西ゲートのリングに近い会場ですが、「地域の魅力発見ツアー~大阪43市町村のみどころ~」と題しまして、堺市としましてはマインクラフトというゲームソフトでの古墳体験や、またレゴブロックで作られた古墳であったり埴輪、また出土品の展示も行いました。大変もう順番待ちができるくらい、私も訪れたときに多くのお子さん、また保護者の皆様もいらっしゃって、こちらも古墳の価値や魅力の発信というところでは、これまでの堺市が行ってきた取組とはまた違う切り口ですので、いいイベントであったなというふうに考えています。
また、市内の和菓子店の皆様にもご協力をいただきまして実演販売も行っております。来場された皆様の近いところで、実際のプロの職人の方が作られる和菓子を堪能していらっしゃったと考えています。
改めまして、催事にご協力いただきました皆様に、感謝を申し上げます。
そして今後ですが、今回のこの催事は春の堺市主催の催事でして、この後、夏と秋もそれぞれ予定をしております。今回、夏のイメージだけお伝えしておきたいと思いますが、大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンステージという会場におきまして、「Craftsmanship Journey万博の楽市楽座、堺と出会う一期一会」と題しまして、堺の伝統産業や魅力発信を行うイベントを予定しております。先ほどお伝えしましたように、これまで堺市が発信してきた魅力であったり文化とはまた一風変わった切り口で、万博ならではの取組を今回行ったことが特徴であると考えております。
大阪・関西万博という舞台は、堺市にとっても大きなチャンスだと考えておりまして、この先の取組や万博会場だけではなく、これからこの万博で行う取組を通して、この期間中、また期間が終了した後も活かしたいと考えております。今回この大阪・関西万博に多くの方がご来場いただいて、堺市民以外の方にも、もちろん堺市民の方にも改めて魅力を感じていただきたいと思いますが、このようなチャレンジをどんどんとさせていただき、私たちも手がけることは今後の財産にもなると考えております。万博期間、もう1か月が経過していますが、まだ5か月弱ございますので、万博の機会を堺市としても最大限活用できるように挑戦したいと考えております。
堺市子ども・子育て会議へのこども・若者委員の参画
続きまして、「堺市子ども・子育て会議へのこども・若者委員の参画」をご紹介します。
まず、こども・若者の意見表明権をめぐる近年の動向について、お伝えします。国におきましては、こども・若者に関する様々な課題に対して、当事者の視点に立って支援や制度を構築するという趣旨から、令和5年4月にこども家庭庁を発足、そして、こども基本法が施行されています。12月には、こども大綱が策定されました。この中では、「こどもや若者、子育て当事者の視点を尊重し、その意見を聴き、対話しながらともに進める」を基本方針とされております。堺市としましても、これらの考え方を踏まえて、令和7年3月に「堺市こども計画」を策定いたしました。こども・若者支援の対象としてだけではなく、権利の主体として、ともに社会をつくるパートナーとして意見を聴き、施策に反映させることが重要だと考えております。
「堺市こども計画」の概要をお話ししたいと思います。妊娠・出産期から青年期に至る切れ目のない、きめ細かなこども・子育て支援施策を総合的に進めることを目的としています。こどもや若者の皆様が計画の主人公でございまして、誰一人取り残さないという思いから、基本理念を「全てのこども・若者が、将来に希望を持ち安心して自分らしく成長できる堺の実現」としています。この基本理念の達成のため、5つの施策の考え方を定めて共通姿勢として、「こども・若者の意見を聴取し、施策に反映すること」としています。このために、「こども・若者の意見」を多く聞き取ることが必要だと考えておりまして、堺市では施策の内容や目的に照らして、意見しやすいように様々な手法で意見を聴取します。こちら例示ですが、審議会等に参加をしていただくことに加えまして、対面やオンラインでの意見交換、インターネットを使ったアンケートやパブリックコメントなどを考えています。いただいたご意見は庁内でも検討しまして、実現可能なものは施策に反映したいと考えています。
こどもや若者の皆様にとって、それぞれの意見が社会に影響を与えたり、変化をもたらす経験は自己肯定感を高め、今後の社会参画にも大いにつながると期待しております。
最後に、「こども・若者委員の募集」について、お伝えをしたいと思います。これまで、子ども・子育て会議に参加していただいている(公募)の(委員)は子育て中の保護者の方のみでしたが、新たに、こども・若者の皆様も委員として、堺市子ども・子育て会議に参加いただきまして、様々なご意見を頂戴したいと思います。対象は、中学生を除きますが、15歳から29歳までの市内在住・在学、また在勤、通勤されている方々で、募集は4人以内としております。選考方法は、1次が小論文等の書類選考、2次が個別面接です。ご参加いただいた際には、日頃のご苦労や困りごと、またこうなればいいのにと思うことがございましたら、是非率直にお話いただきたいと考えています。こちらの募集は5月23日まで受け付けておりますので、多くの方からのご応募をお待ちしております。
私からは以上です。
質疑応答
(司会)
それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問をよろしくお願いいたします。
(日刊工業新聞社)
日刊工業新聞の冨井です。
2点あります。1点目が、まず万博のお話で、先ほど1か月も経ったというお話をされてましたけど、この1か月を振り返ってどう思われるか。特に堺のことだけでなくても構いません。外から見た課題みたいなものがあれば教えてください。お願いします。
(市長)
まず、4月13日に開幕した大阪・関西万博、1か月が経過して、まずは載せ上がったと。大変準備等ご苦労された中で、万博協会も、また海外の国々のパビリオンも様々なご苦労があったことと思いますが、今順調に運営ができているというふうに考えております。来場者の方々も今でも増え続けていると考えておりますので、またこれから更に万博期間中、盛り上がることを期待しています。
一方で課題としましては、報道等でもお伝えいただいていますが、西ゲートと東ゲート、2か所出入口がございますが、それぞれの分散、東ゲートに地下鉄の出入口が結びついていますので、地下鉄から来られる方が大変多いと。一方で、堺からの直通バスや会場交通のルートであります西ゲートというのは結構いつも空いているんですね。私も公務でもプライベートでも何度も訪れていますが、西ゲートはほとんど待ちなく、すぐに荷物検査に入れるということですので、今後この西ゲートの活用というところがキーかなと思います。今、万博を訪れている方々は、ほとんどが好意的な意見を持っていただいているんじゃないかな。万博に行けば、すごく楽しかったと。また行きたいという方が多いというふうに思っていますが、これが期間中に改善されるかどうか分かりませんが、やはりちょっとパビリオンの予約システムが少し分かりにくいなというふうに思いますね。私も7日前の抽選であったり、3日前の空き(予約)や、当日(予約)等を行うんですが、こどもは今まだ2歳ですのでその人数には入っておりませんが、2人で検索していて一覧で出てくるのに人数分確保できませんでしたというのが出たり、バツが出てくるんですよね。そもそも2人で空いているところを探してるのに、バツが出てきてもどうしようもないんですよね。そういうところは私も以前システムの業界にいましたので改善できそうな気もするんですけど、もう少しその辺りの予約の取りやすさとか選びやすさが改善されると、今も増え続けているので良い傾向だと思いますが、さらにこれからの5か月間、多くの皆様に楽しんでいただけるんじゃないかなというふうに考えています。
(日刊工業新聞社)
分かりました。あともう1点は海外パビリオンとの関わりなんですけど、最近ヨルダンで、こいのぼりの連携がありましたけど、それ以外にも海外パビリオンとの連携を何か予定されているのかというのと、あとトップ同士というんですか、別の国との首長さんなり責任者の方なりと何かしら交流で何かお話しされたりしたことがあったので、何か進んでいるのでしょうか。お願いします。
(市長)
いくつかの国とやり取りをしています。既に例えばシンガポールパビリオンにおいては、パビリオンの開館式がございます。そのときにもお呼びいただいて、シンガポール政府の観光庁であったり、また、関係の皆様とも意見交換する中で是非連携して取り組みたいと。今後何か連携できないかというお話もしています。また、堺にゆかりの国々も多くございます。堺に名誉領事館がありますチェコ共和国であったり、海外姉妹・友好都市で総領事館もありますベトナム。ベトナムのパビリオンは先日オープンして、おそらく今どこの国も、まずは安定な乗せ上げというところでご苦労されたことと思いますが、これからまた5か月間の間で何かしら一緒に連携できる取組があれば今後のレガシーとしても活きると思っていますので、この機会を是非多くの国々、また出展されている企業の皆様も多くいらっしゃいますので、堺市としても万博会場の中でも、もちろん外でも魅力発信をしたいと思いますが、多くの方々と連携できればと考えています。
(日刊工業新聞社)
ありがとうございました。
(日本経済新聞社)
日経の高橋と申します。
まず万博で、ちょっと数字があったほうが分かりやすいと思うんですけども、大茶会で、当初ポップアップステージは1日700から800人、それからギャラリーEASTが1日200人と仰っていたんですけども、目安として、結果どんなふうだったのか。数字があれば教えていただきたいというのが1点と、それからもう1つ、こども・若者の参画のところなんですけど、よく言われているとおり選挙権は18歳に下がりましたけども、現実シルバー民主主義と言われるように、お年寄りの意見が議会も含めて大勢を占める状況が一般的にはあります。堺市でも、以前高齢者のパスをちょっと改革しようとしたら実際通らなかったり。永藤市長が実際市政に携わっていて、昨今言われるシルバー民主主義とか、それから今回15歳というところも入ってくるんですけども、若い人の意見というのがどのぐらい市政に今反映されているか。あるいはなかなか反映されないなと感じているところがあれば、その辺ちょっとお話しいただきたいです。
(市長)
まず1点目、万博の催事に関してです。当初想定していた来場者数というものがございました。例えば、その茶の湯のイベント等におきましては提供できる数は限られていますし、また会場内でのキャパシティもありますので、それを踏まえて想定としては、このレギュラーイベントで約16,000人ご来場いただきたいというふうに想定をしておりました。今これ、まだ速報値で上ってきた数字、人数ですが、実績としては4日間で18,000人ということで、ある程度そのキャパシティの限られた中で、私もお伺いしたときに常にもう整理券を配り終わったとか順番待ちということが多くございましたので、その点においては多くの方にお楽しみいただけたんじゃないかなと思っています。
また、マインクラフトの体験に関しましても、そのパソコンの台数がありますので、見込んでいた体験人数というのは約500人を見込んでおりましたが、こちらも600人を超える方に体験をしていただけました。また、お子さんが操作されているだけではなくて、後ろで保護者の方も見守ってくださっていますので、やはり古墳の魅力というところを、より若い方々、子育て世代の方々、またお子さんにも体感いただく良い機会だったんじゃないかなと考えています。
次に、こども・若者の意見が、どう政治に反映されているのかということです。私自身は市長ですので、私が今48歳ですが、同世代だけではなくて人生の先輩方も、そしてお子さん方も、そして子育て世代の方々も男性も女性も関わりなく、皆様にとってどうかというところで市政を行っております。一方で、じゃあそれを当事者の方々から声をきちんと上げることができる、その世代に関わらず上げる仕組みがあるのかというと、仕組みとしては例えば選挙等であるかと思いますが、一方で仰ったように、ご高齢の年齢を重ねるほど投票率は上がっていくと。20代の方、30代の方は投票率が低いというような状況があります。どうしても私たちがこうではないかと思って、それぞれもちろんお話もお聞きしたりアンケートも取ったりしながら施策を進めるんですが、一方でやはり当事者の意見というものは、そこに微妙なずれが生じることもございますので、一人でも多くの方に声を届けていただきたいと思っています。やはり各種選挙の出口調査とかアンケートにしても、例えば20代・30代の方と60代・70代の方とでは、その傾向というのは違うことを私も認識しております。ですので堺市においても、その投票率を上げるというのはなかなか難しくて、でも一人でも多く、これからの特に何十年も長い間、自分たちの生活がかかっているわけですから選挙に行っていただきたいと思いますし、今回みたいな子ども・子育て会議に参画していただくことによって多く声が届く、また私たちも声を活かすような場を設けたいというふうに考えています。
(日本経済新聞社)
往々にしてポーズじゃないかというふうに思ってしまう若い人もいるかもしれないんですけども、もし、いや堺市は違うよみたいな意気込みとかあれば教えてください。
(市長)
もうポーズであったり、ガス抜きみたいな機会にすることは全く考えておりません。まさに切実な声を活かしたいと考えています。私も各区に子育て広場を役所の中等に設けているんですが、そこに私も直接訪れまして、実際に子育てをされている、乳幼児を育てていらっしゃる方々のご意見をお聞きしたり、また地域の自治会の皆様とも意見交換の場がございますが、もう率直、積極的にご意見を受け止めながら、それを是非何とか、もちろんいただいたご意見そのままを全て実現ということは難しいのですが、一方でその目的、その暮らしやすさとか安心・安全、そういう大きな目的のために何ができるだろうかというところで行動していますので、今回の子ども・子育て会議に関しても、決してポーズではなくて実効性のあるようにしたいと考えています。
(日本経済新聞社)
ありがとうございました。
(産経新聞社)
産経新聞の中野と申します。
1か月の時点で、どういう数字が出せるかというのは難しいかと思うんですけども、万博が始まって堺市にどういった効果があったのか。例えば堺市に誘客なり海外からの訪問者なり、もしくはパークアンドライドがありますから、そちらの利用者がどれぐらい堺市内でお金を落としたとか。1か月の時点で何か数字を出してくれというのは非常に難しいと思うんですが、もし何かデータ的なものがあれば教えてください。
(市長)
万博の大きな私たちの目的というか方向性というのは、1つは万博会場内外での魅力発信、万博会場の今回の催事みたいに多くの方に感じていただけたり、万博と連携して、堺市内でも多く方に市民の皆様に体感していただく機会を設けること。そしてもう一つは仰ったように、万博会場に来られた方々に、一人でも多く堺にお越しいただきたいということがあります。後者につきまして、今、担当局に私から指示をしていまして、本来であれば定期的に2か月おきとかにその人数を見ながらどうかというところを把握するんですが、私たちとしても、万博期間は半年間と限られていますので、早くその傾向を把握したいと考えています。5月末までを目途に、今の状況であるとか、それは定量的な数字だけではなくて定性的な、例えば市内の事業者の皆様であったり、飲食店の皆様とか、大分観光客増えたよと、万博に行ったという人が増えたよ、というふうなところも含めて聞き取りをするように伝えています。先日、報道でもテレビだったと思いますが、堺のホテルの宿泊者が海外の方が多くなっていると。その海外の方が万博会場に向かうということもございましたので、そのようなところも実際に雰囲気としては漏れ伝わる部分はございますが、実際に堺市としても積極的にアプローチしながら今の状況を把握したいと考えています。
(毎日新聞社)
毎日新聞の中村といいます。
パークアンドライドの駐車場の料金については、市長はどのように受け止めておられますでしょうか。
(市長)
ダイナミックプライシングということで、繁忙期は高く、そうでない時期は安くということを聞いていますが、安くといっても堺から5,000円かかるんですよね。そこからその直通のシャトルバスがございますので、バスに乗る費用を考えたときに高いか安いかという判断にはなるかと思いますが、今利用されていない現状を考えると改善の余地は大いにあるんじゃないかなと思います。もちろんその料金の設定というのは一定の取決め等あるかと思いますが、変更には負担もあるかと思いますが、ただ、それだけ用意しているにも関わらず、もしくはバスも頻繁にシャトルバスも出ているとお聞きしていますので、会場が空いたままだとあまりにももったいないと。まさにその空きの状況から見てダイナミックプライシングの枠を更に拡大するような、今空いているんだったら、もしくは予約が入ってないんだったら安くする。もしくはもうギュウギュウで入れないぐらいだったら、より高くするようなことも考えられるんじゃないかと考えています。今はパークアンドライドの会場というのは利用が少ない状況だと思いますので、料金を見直す余地というのは十分にあるんじゃないかと考えています。
(毎日新聞社)
料金の見直しというのは、具体的にはやっぱり値下げも考えてほしいということでいいんでしょうか。
(市長)
値下げになるでしょうね。皆様が、これぐらいだったら利用したいと。そこからその万博会場までのアクセスが担保されていることも含めてですが、堺浜にパークアンドライドで駐車して、そこから万博会場まで行くトータルの料金を含めたときに、これぐらいだったらというところで、是非お考えいただければと思います。
(毎日新聞社)
利用されていないというふうなご発言があったと思うんですけれども、具体的に利用率みたいなのは、博覧会協会などから聞いておられるのでしょうか。
(市長)
協会から直接お聞きしているというよりも、実際のこのことについては新聞各社さんやテレビで報道されております。私もその情報を常に把握するように努めておりますが、1割、2割というふうなお話もございますので、そういうことが現状だろうと認識しています。
(毎日新聞社)
市長ご自身が1割、2割とかというのは、どこかから聞いたということはないですか。
(市長)
私自身は聞いたわけではありませんが、ただ私自身もちょっと様子を拝見したいと思いますので、近々ライド会場も見学したいと考えています。
(毎日新聞社)
最後に、基本的に値下げなどの改善の余地があるというご認識なんでしょうけども、それを博覧会協会等に要望みたいなのを伝えるみたいなことは考えておられるのでしょうか。
(市長)
堺市では、あくまで(大阪港湾局や民間が)場所を貸しているという状況でして、万博協会さん、もしくは万博の地元自治体である大阪市、大阪府からも既にそのような声は出されていると考えておりますので、堺市独自として要望を出すということは今のところ考えておりません。
(NHK)
NHKの髙橋です。
別件なんですけど、今週リリースが出たLiDの聞こえてるけど分からないという取組についてなんですけど、ややあの取組がちょっと限定的かなという印象で、要は特定の機械を2年間かけてちょっと試します、使ってみますというので、何かもう少し、例えば先生のその教育、そういう症状の子たちに対する教育プログラムをつくるとか、分からないですけどその実態をもうちょっと教育現場で把握していくとか。結構その特定の機械を特定のロジャーというマシーンを2年もかけて使うというのが、狭いし長期だし、他の実証実験みたいに2年経って、あれどうなったんだっけみたいなことにならないのかなというのがちょっと感じてまして、要はパワーアップしたほうがいいんじゃないかなと感じたんですけど、今後のことかもしれませんが、市長の今のお考えを。もっと力を入れてやろうとしてるのか、まずは状況把握の一端で始めるので、ちゃんとこれからどんどん手を打っていきますよという話なのか、いかがでしょうか。
(市長)
今のご質問でいうと後者です。この件につきましては議会でも質疑がございまして、当局としても以前より問題意識を持っていたということです。その中で何らか手だては打てないかというところで今回行いますが、ただ、じゃあそれがそのまま2年経って、あまりよくなかったねというところにならないように、実際に使われる現場においても、例えば、より効果的な活用であるとか改善に向けた行動は必要だと考えております。今のこの聞き取りにくいという問題に対しての改善策の1つになり得ると認識して今回実施いたしますので、是非状況を注視しながら改善につなげたいと思います。
(NHK)
次のステップで、こういうことが必要なんじゃないかとか、こういうことをしたいというのはありませんか。
(市長)
今のところは、まずは実際活用いただいて、その状況どうかというところだと思いますので、その状況によって次のステップを考えるということだと思います。
(朝日新聞社)
朝日新聞の小田です。よろしくお願いします。
先日報道がありましたけれども、万博のこどもへの招待です。2回目の費用負担について、大阪府と交野市の市長さんと、なかなか認識が違うというような話が、市町村のほうに負担が求められるんじゃないかというようなことが報道されてましたけれども、これは堺市長として、どういうふうにご認識されているのかというのをお話しください。
(市長)
まず事実として、市町村にその2回目の招待いかんによって負担が求められるということはないと認識をしています。去年だったと思いますが、2回目も是非市町村で実施してほしいと。せっかくの機会なのでということのお話があったときに、市町村としては、それを実施することも実施しないことも判断できたと考えていますし、実施しなかったらどうだ、みたいなことは一切なかったと考えています。ですので、ちょっと思い違いなのかどうなのかということは私にはご本人の判断、考えは分かりませんが、堺市としては、その中で万博というのは非常に大切な機会で、こどもたちが自分たちの視野を広げたり今後の可能性を伸ばす機会でもあるので、今、小学生と中学生を対象に招待をするような事業を行っております。もちろん、それに関して大阪府からこうしてくれという何か求めというのは一切ないと認識しております。
(朝日新聞社)
堺市さんのほうでは、2回目以降の招待というのがあれば受けるというようなお考えなんでしょうか。
(市長)
もう行っています、既に。事業として実施しております。
(朝日新聞社)
府のほうから費用負担が求められることはないという認識ですか。
(市長)
はい。堺市独自で行っておりますので。
(朝日新聞社)
独自で行っている。
(市長)
費用は、もう補正予算を組んで行っているということです。
(朝日新聞社)
それは堺市の負担で、2回目以降はやってるということですか。
(市長)
そうです。2回目です。
(朝日新聞社)
そうすると、交野市長との認識の違いというのは、あまりないということになるんですか。
(市長)
そうですね。それ求められるわけじゃなくて、単なる私たちが自発的に行っているわけですから、別に強制されてやっているわけではないということです。別にやらなかったらどうだということも言われてませんし、堺市はそれがいいなと思ったから自分たちでやっているということです。
(朝日新聞社)
1回目は府からの招待があって、2回目以降は自発的に市の予算でこどもたちを会場に招待しているという、そういう理解でよろしいですか。
(市長)
そうです。小学生、中学生です。
(朝日新聞社)
もう既にやっているということですね。
(市長)
そうです。
(朝日新聞社)
ありがとうございます。
(日本経済新聞社)
日経新聞の高橋です。
中学校の部活動の地域移行について、有識会議のほうで、26年度から平日についても、もう移行していくべきじゃないかみたいな話が出ました。私もちょっと地域に住んでる人から聞くと、堺市は割とその地域移行がちょっと遅れてるんじゃないかみたいな話も結構聞くんですけども、市長としての現状認識と、あと例えば神戸市なんかは、もう26年度から平日部活動廃止みたいなことも方針出してるんですけども、今のところどのように考えていらっしゃいますか。
(市長)
教育活動に関わることですので、私も市長として、教育長はじめ教育委員会と協議をしています。その中で部活動の地域移行は、是非進めてほしいと、進めるほうがいいんじゃないかということを私からも意見をしています。一方で、今それぞれの中学校にある部活動を、そのまま今、地域でじゃあ受皿があるか、もしくは指導をしていただける監督やコーチの方がいらっしゃるのかというと、なかなか難しい状況だと。ですので、これからのこどもたちの部活動、スポーツ、文化等に関わる活動をどうしていくのかというところの整理も必要なのかと思っています。神戸市さんは大変思い切ったご決断をされたなと考えていますが、今取組を進めているという状況も耳に入っておりますので、是非今の様子であったり、もしくは神戸市にお住まいの方々のご意見等も拝聴しながら、堺市の在り方、教育委員会と協議したいと思います。私としては、部活動の地域移行というのは進めていくことが望ましいと考えております。
(日本経済新聞社)
おそらく受皿を担う団体だと、市の補助とかそんなのもないとなかなか成り立たないみたいな話も聞くんですけども、その辺、お金が絡んでくるとそうそうなかなか簡単にというわけにはいかないと思うんですが、どのように考えてらっしゃいますか。
(市長)
おそらく補助金ありきではない問題だと思うんですよね。枠組みの中でどうあるべきかというところ。そしてその中で、じゃあ何がネックになっているのか、引っかかっているのかというところを分析した中で、それがここは補助金が必要じゃないかと、ここはこういう枠組みが必要じゃないかというところがあってからですので、まずお金で解決するということではないのかなと認識しています。
(朝日新聞社)
朝日新聞の小田です。
最近、全国の自治体で、公用車の絡みだと思うんですけど、NHKの受信料の未払いという問題が結構出てきてまして、これは堺市さんのほうで今調べられたりされているんでしょうか。
(市長)
はい、調べています。他の政令市で、5月に入ってそのような報道がございましたので、堺市の中でもどうなんだというところでまさに今確認をしているところです。
(朝日新聞社)
結果は、まだ出てないということですか。
(市長)
そうですね。はい。
(朝日新聞社)
どのタイミングで公表されるとか、お考えありますか。
(市長)
そうですね。5月中で調査というふうに聞いてますので、まず結果を受け取った中で考えたいと思います。
(朝日新聞社)
ありがとうございます。
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