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選考委員コメント 明石 康 委員

更新日:2012年12月19日

 自由都市・堺を代表するとも言える平和貢献賞の創設の理由については、木原市長が明確にお話になりました。私も堺というまちが日本の中で最も先発的にほかの国に対して開かれ、行動の中心として活躍してきたことを、市民の方々が誇りにしておられることに敬服しております。
 このたびの賞の経緯については、上田委員長が明確に、また雄弁におっしゃいましたので、私はあえてそれを繰り返しません。
 まず、奨励賞をお受けになった吉岡さんは、ミャンマー、カンボジアその他ですばらしい、人道的な活動をして現在に至っております。それから山下理事長に代表される日本ネパール女性教育協会は、アジアにおいて最も貧しい国の一つと言われるネパールで、不便な状況を克服しながら頑張っておられます。お二人にお祝いの言葉を申し上げます。
 大賞を受けられたジハン・ペレラ氏は、スリランカの地において、非常に注目すべき平和と人権のための活動をしておられます。我々は、日本という比較的恵まれた安全な豊かな国に住んでおりますが、そうではない国がアジア、アフリカその他にたくさんございます。スリランカは、本来は自然に恵まれた国でありますが、さきほど上田委員長がおっしゃったように、民族と宗教と文化を引き裂く内戦に悩んで現在に至っております。その中において平和運動家として活動することは、決して容易ではありません。身の安全を賭して、毎週のように新聞、雑誌で言論活動を続けておられるペレラ氏の言説は、スリランカの平和に関心のある者にとっては、見逃すことのできない活動であります。ご承知のとおり、わが国もアメリカ、欧州連合、ノルウェーなどと協力しながら、外から平和を進めようと取り組んできましたが、なかなか成果が目に見えません。しかし、我々もまた、ペレラ氏のすばらしい例が示すような諦めない心、根気強い心でもってスリランカにおける平和と人権を側面的に助けていこうではありませんか。
 このたびの賞の選考に加わらせていただいた一人として、堺市民の皆様方のこういった問題にかける大きな関心と情熱を体しながら選考させていただいたということを申し述べておきたいと思います。ありがとうございます。

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