堺市指定管理者評価に関する外部有識者からの意見
更新日:2026年2月25日
指定管理者制度導入施設全体に関するもの
目標設定と達成に向けた取組
- 指定管理者が当初に提案した取組の実施状況や市の掲げた各目標の達成状況に応じて管理運営の実情を分析し、事業が未実施の場合や目標が未達成な場合は、市と状況を共有の上で、具体的な方策の検討と実施に積極的に取り組むことが求められる。
- 市はPFIやP-PFI制度を併用している施設や指定期間が長期にかかる施設においては、選定時の目標をそのまま設定し続けるのではなく、中間年度等を目処に社会情勢や管理運営状況に応じた目標の再設定を行うなど、柔軟な取組が求められる。
利用者アンケートの見直し
- 利用者アンケートは一部の集客施設や特定のイベントの際に実施されている場合があり、サンプリング数の少なさや年齢層に偏りがあることから指標としての客観性が十分でないため、幅広い利用者が対象となるよう実施時期や実施対象を見直されたい。
- 二次元コードの活用やアンケートの電子化による意見聴取の簡易化や迅速化、質問設計の工夫等による課題解決や改善点の明確化など、より効果的な実施手法を検討されたい。
収支改善と運営効率化の取組
- 人件費の上昇や物価の高騰等による運営費の上昇等を要因として、収支の赤字が継続している施設もあるが、指定管理者の経営努力により、大きな事故を発生させることなく施設運営が為されている点は評価できる。
- 継続して赤字が続いている施設については、市は、赤字要因の分析及び解決策の検討を行うなどし、指定管理者と伴走して課題解決に取り組む体制を構築することで、制度全体の更なる強化を期待する。また、他市で同様の施設において収支状況が改善した好事例があれば、他市との意見交換を通じて情報を指定管理者と共有し改善策を講じることも一方法と考えられる。
- 安定的な施設の管理運営には支出の抑制以外に収入確保が重要であり、例えばWEB広告掲載等を通じて市民に施設を広く認知してもらい集客力を高め収入獲得をめざすなど、民間企業のノウハウを積極的に生かすことが期待される。
スポーツ・レクリエーション施設に関するもの
大浜体育館、大浜武道館、大浜公園野球場、大浜公園テニスコート、大浜公園相撲場、三宝公園野球場、浅香山公園野球場、土居川公園テニスコート
- SVリーグなどの大規模イベントを円滑に開催するため体制整備を行い、施設の設置目的である市民のスポーツ振興に貢献している点は評価できる。
- 利用率の目標を達成していない施設が複数あるため、本来の用途に限定せず、他のスポーツやレクリエーションの利用を勧奨するなど柔軟な施設の活用方法を市と指定管理者で検討し目標達成に向けた取組に努められたい。
- 令和5年度から収支の赤字が継続しているため、要因を分析し、一過性のイベントでの収入獲得のみではなく、定期利用者層の拡大など安定的な収益確保に向けた方策に取り組まれたい。
金岡公園体育館、金岡公園野球場、金岡公園テニスコート、金岡公園陸上競技場
- SNSを活用した情報発信に取り組まれているものの、開館状況など指定管理者からのお知らせが中心であるため、集客や新規利用促進につながる内容の充実を期待する。
- 陸上競技場について、ビジネスパーソンをターゲットにした夜間利用の導入や障害者を対象にした無料開放など、利用促進に取り組んでいる点は評価できる。
- 以前から収支の赤字状況が継続しているため、陸上競技場のトラックを活用したリレーマラソンイベントの実施など、収支の黒字化に向けた利用者層の拡大について、方策を検討されたい。
初芝体育館、初芝野球場、初芝テニスコート、白鷺公園野球場、白鷺公園運動広場
- 異なる担当者による月1回の施設の目視点検や、消防署と連携した防災訓練など、施設の安全管理や設備維持が適正に行われている点は評価できる。
- 多くの施設で利用率が目標に達していないため、施設の利便性の向上や利用者ニーズを踏まえた自主事業の実施、平日利用の中心となる高齢者層をターゲットにした種目の導入など、施設の利用促進に係る方策を検討されたい。
- 以前から収支赤字が継続しているため、収入の拡大に向けた取組が重要になるが、指定管理者が対応に苦慮しているため、改善策については市と連携しながら対応を検討されたい。
家原大池体育館、みなと堺グリーンひろば憩いのひろば・運動ひろば野球場・芝生ひろば運動場・硬式野球場
- 利用率の目標は達成しているものの、アンケート結果を踏まえ優先順位をつけながら利用者満足度の向上につなげるなど、管理運営方法の工夫が求められる。
- 以前から収支赤字が継続しているため、集客性の高いイベントを契機にした継続利用の促進や、利用料金収入の減少の一因であるトレーニング室の利用者数の改善に向け、機器の利用環境の向上などに取り組まれたい。
鴨谷体育館、鴨谷野球場、荒山テニスコート
- 専門スタッフによる器具点検や歩行能力測定会など、指定管理者の知識やノウハウを生かした取組を通じて、適正な管理運営と利用者サービスの向上に取り組んでいる点は評価できる。
- 利用率の目標が達成していないため、アンケート結果による改善や各ターゲット層に応じた広報活動の展開など、利用促進に資する取組を検討されたい。
- 収支の赤字が継続しているが、スポーツ用品販売や各種スポーツ講座など多様な自主事業を通じて安定的な収益を得ているため、さらに効果的に自主事業を活用するなど、収入の拡大につながる取組の検討が期待される。
美原体育館、美原多治井運動広場、美原みの池運動広場、美原さつき野運動広場、美原B&G海洋センター
- SNSを活用した情報発信を行っているものの、頻度や投稿内容が利用者数の向上に効果的に結び付いていないため、他の施設を参考に投稿時期や内容、頻度の分析に取り組まれたい。
- 利用者アンケートを複数回実施するなど、季節ごとに意見聴取を実施している点は評価できるが、サンプリング数の増加や対象範囲を広げるなど、利用者の声をより幅広く把握する手法の改善に取り組まれたい。
- 経理事務において誤りが見受けられる点は、早急に改善すべき重要な課題であるため、再発防止に向けて適切な事務執行体制の整備が求められる。
美原総合スポーツセンター
- トップアスリートによるスポーツ教室やスタンプラリーの実施など、新規利用者の獲得に寄与する事業に新たに取り組んでいる点は評価できる。
- 利用者満足度が令和5年度より低下している原因を分析し、設備面に対する要望を真摯に受け止めるほか、新たな自主事業の実施や既存事業の見直しなど、利用者ニーズに応じた方策を検討されたい。
- 経理事務において軽微な誤りや確認漏れが見受けられる点は、業務の正確性や信頼性に影響を及ぼす懸念があるため、指定管理者内での確認体制の強化が求められる。
サッカー・ナショナルトレーニングセンター
- フットサルフィールドなど利用率が低調な施設もあるため、利用者の意見を反映しながら、休憩スペースを充実させるなど、利用者同士のコミュニティの醸成を通じてスポーツ人口の拡大に取り組まれたい。
- 人件費の上昇や物価の高騰等により運営費が増加する中でも、安定した利用料金収入の獲得により、経営状況が良好である点は高く評価できるため、堺市の魅力を発信するための施設として活用し、積極的にPRに取り組まれたい。
- 利用者アンケートの回答者数が施設規模に対して低調なため、実施時期や実施手法の見直しを行うだけでなく、サッカーフィールド以外のサイクリングロード、ウォーキングコース等についても意見を聴取し、施設全体の利用者サービスが向上されることが期待される。
のびやか健康館
- 人件費の上昇や物価の高騰等により運営費が増加する中でも利用料金収入のみで施設運営が行われている点や、収益の一部を活用して修繕工事を指定管理者が実施している点は評価できる。
- イベントやスクール事業等の自主事業においても大きな収益を得ており、利用者数も令和5年度と比較して増加するなど、利用者ニーズを踏まえて事業が展開されている点は評価できる。
- 屋外の入浴施設が設置されているなど、他の施設にない魅力をPRするなどにより、更なる利用を促進されたい。
共同浴場
- 人員体制や人材育成をはじめ清掃、感染症対策など、適正に施設管理が行われている点や全ての目標を達成している点、収支の黒字が確保されている点は評価できる。
- 利用者の意見や要望を踏まえ、ニーズを捉えた管理運営が行われているが更に幅広い層の利用者を獲得できるような軽食販売等の自主事業の実施など、サービス面の充実を図られたい。
- 自主事業であるこどもの入浴料の無料など、利用者層の拡大を目的に事業が展開されており、利用者数も増加基調であるため、引き続き利用者サービスの向上に努めながら安定的な運営に向けて取り組まれたい。
フォレストガーデン
- 菜園使用率が目標に達していない点を踏まえ、イベント参加者以外に菜園使用者を対象にした利用者アンケートを実施し、要因分析を行うなど目標達成に向けた取組を推進されたい。
- 指定管理者が創意工夫し、音楽イベントの実施など、施設の利用用途と異なる多様な企画を展開することで新規利用者を獲得している点は評価できる。
- 自然体験や農業体験ができる施設の希少性を生かした戦略による事業実施や、ターゲット層に応じた情報発信など、効果的な手法を分析の上、取組を推進されたい。
大浜公園プール
- 人員不足等により自主事業が未実施となった点については、原因や課題を整理の上、市と協議をしながら実現可能な実施計画を再度提出されたい。また、市においても事業実施に向けて、必要な助言や指導を適切に実施されたい。
- 人材育成の取組として水難救助訓練を継続的に実施している点や、緊急時に迅速かつ適切に対応できる体制が構築されている点は、安全確保の観点から評価できる。
- 利用者満足度は高いものの、以前から収支赤字が継続している状況を踏まえた原因分析と改善策を検討することに加え、プール利用がない冬季の活用方法を検討するなど、総合的な施設活用の方策を検討されたい。
原池公園、原池公園体育館、原池公園スケートボードパーク、原池公園野球場、陶器野球場、陶器テニスコート
- 市内でスケートボードができる施設は希少であるため、その特徴を生かした広報を重点的に行うことで、若年層を中心に利用者層の拡大が期待される。
- 園地を活用したフリーマーケット等の多様なイベントを積極的に実施し、利用者数や利用者満足度の向上に努めている点は評価できる。
- 以前から収支の赤字が継続しており、野球場の土日利用も目標に達していないため、原因を分析の上、使用料や広報手法の見直しなど、効果的な対策を講じられたい。
原山公園、原山かもめ公園
- 設備の点検や修繕、利用者の要望への適切な対応により、利用者満足度の目標が着実に達成されており、更に利用料金収入が年々増加し収支黒字を維持していることから、管理運営が適切かつ良好に実施されている点は評価できる。
- 施設の本来の用途に限らず、スポーツ以外の自主事業を多数実施しており、発想の柔軟さを評価できる。一方で、参加人数が少なく利用促進につながっていない点は課題であるため、周知方法の工夫や事業内容の充実に向けた、更なる取組が求められる。
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