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令和7年度「堺市安全まちづくり会議」会議議事要旨

更新日:2025年8月29日

1 日時

令和7年8月1日(金曜) 午後2時から午後3時まで

2 場所

堺市役所 本館3階 大会議室

3 出席者氏名

「資料1 令和7年度堺市安全まちづくり会議 出席者名簿」記載のとおり

4 会議次第

(1) 開会
(2) 堺市の犯罪情勢等
ア 堺市の犯罪情勢
イ 令和6年中の大阪府内の検挙状況
ウ 大阪府安全なまちづくり条例の改正について
(3) 議題
ア 令和7年度活動方針(案)について
イ 令和7年度地域安全の取組(案)について
・堺市の取組
・特殊詐欺啓発動画の発表
(4) 意見交換等
(5) 閉会

5 議事要旨

(1) 開会

【会長 (永藤市長) 挨拶】(PDF:318KB)

(2) 取組説明

ア 堺市の犯罪情勢

【大阪府警察本部 府民安全対策課 管理官】(資料3参照)
 堺市では令和6年中、全刑法犯の認知件数は6,187件と平成13年のピーク時に比べて約8割減少しているものの、令和4年から3年連続で増加となっており、令和7年6月末時点においても刑法犯認知件数が3,315件と前年同月比で379件増加している。
 堺市の性犯罪については、令和6年中は148件と前年から39件増加している。性犯罪の被害者の割合は、全体の約8割が10代、20代であり、学生の被害の中では、中学生、高校生の被害が多くなっている。このような状況から、各地域では、子供が性犯罪等の被害に遭わないよう、登下校の時間帯を中心として、子供の見守り活動に取り組んでいただいている。
 堺市の自動車関連犯罪については、令和6年中は減少しているが、本年6月末時点では増加に転じており、特に自動車盗が42件と前年同月比で18件増加している。被害車両の車別では、「アルファード」「プリウス」「レクサス」の被害が多く、これらのほとんどが「CANインベーダー」といった通信システムに不正アクセスして鍵を解錠したり、エンジンを始動させたりする手口で窃取されており、対策としてスマートキーの電波を遮断するキーケース等に入れて保管する、ハンドルロックやタイヤロックを併用するなど、物理的に車両を動かせなくする防犯対策が重要である。
 堺市の特殊詐欺については、令和6年中の認知件数は、前年と比較して62件増加の268件で、被害金額については約4億6724万円とほぼ横ばいとなっている。本年6月末時点では認知件数が前年同月比で42件の増加、被害金額は既に昨年の被害金額を上回る約4億7731万円と極めて深刻な状況で、特にオレオレ詐欺の被害が急増しており、警察官や検察官を騙り逮捕状を示す等して金銭を要求する手口が大半を占めている。
 令和6年中の大阪府下における、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害金額は約127億円と一昨年を大きく上回り、本年6月末時点でも被害金額約63億円と前年同月比で約5億円増加している。
 大阪府警察では、令和7年の大阪重点犯罪に「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」を追加し、特殊詐欺同様、幅広い年代に対する広報啓発を行っている。
 そして特殊詐欺等の対策として、大阪府と連携を図り、「大阪府安全なまちづくり条例」を改正し、8月1日から順次施行されるが、条例が適切に運用されるためには事業者や府民の協力が必要不可欠である。
 堺市の少年非行の情勢について、令和6年中は、刑法犯で検挙・補導された少年は336人で、前年に比べて7人増加している。SNSから「闇バイト」に応募し、特殊詐欺や強盗などの犯罪に加担するケースが全国的に問題となっており、引き続き若い世代に対する広報啓発活動等が重要である。

イ 令和6年中の大阪府内の検挙状況

【大阪府堺警察署 生活安全課長】(資料4参照)
 大阪府内の令和6年の特殊詐欺検挙件数は496件、検挙人員は210人となっており、特殊詐欺助長犯罪検挙件数は508件、検挙人員は417人となっている。
 堺市内の、令和6年の自動車関連犯罪検挙件数は、自動車盗は14件、車上ねらい45件、部品ねらいは23件となる。
 堺市内の、令和6年の特殊詐欺検挙件数は41件、検挙人員は22人となり、特殊詐欺助長犯罪の検挙件数は46件、検挙人員は40人となる。
 令和6年中、大阪府内で息子騙りや警察官騙りのオレオレ詐欺や宝くじ当選を騙った架空料金請求詐欺の被疑者を検挙しており、被害者の早期の被害申告・情報提供・捜査協力、被害者の家族や地域の協力、防犯カメラ画像等が被疑者逮捕に結びついており、今後も被疑者の検挙に向けて、オール堺として協力をお願いしたい。

ウ 大阪府安全なまちづくり条例の改正について

【堺市 市民人権局 市民生活部 市民協働課 主幹】(資料5参照)
 改正の経緯について、令和5年中の大阪府内の特殊詐欺の被害件数が2,656件と過去最多となり、被害状況を分析したところ、電話で被害者に指示しATMを操作させて振り込ませる手口や、コンビニ等でプリペイド型電子マネーを購入させて金銭を詐取する手口が多く発生し、被害者の約85%が65歳以上の高齢者で、毎日約1000万円詐取されている状況であったため、昨年の大阪府安全なまちづくり推進会議総会において、大阪府知事から条例改正による対策強化の指示があり、本年2月の府議会で条例案が提出され、3月24日に可決、3月27日に公布となった。
 改正内容は大きく四つあり、一つ目は「高齢者が携帯電話で通話しながらATMを操作することの禁止」、二つ目は「金融機関による通報等」、三つ目は「ATMでの振込上限額の設定」、四つ目は「プリペイド型電子マネー販売時の確認」となっている。
 大阪府では今回の条例改正周知のために、大阪府安全なまちづくり大使の西川きよしさんに協力をいただき、条例改正についての動画を作成しており、堺市でも本庁のインフォメーションや区役所のデジタルサイネージにて放映している。 
 会議にご出席の皆様には、条例改正を広く周知していただくようお願いしたい。

(3)議題

ア 令和7年度活動方針(案)について

【堺市 市民人権局 市民生活部長】(資料6参照)
(目標)
市民が安心して暮らせる「安全なまち堺」の確立
(取組重点)
・こどもや女性を狙った性犯罪の被害防止
・特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止
・自動車関連犯罪の被害防止
(活動の基本方針)
・こどもや女性を狙った性犯罪被害防止に向けた対策の推進
・特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止に向けた対策の推進
・自動車関連犯罪の被害防止に向けた対策の推進
・犯罪の起きにくい環境整備の推進
・少年の非行防止に向けた取組の推進
≪審議≫
(本議案については異議なく、原案通り承認された。)

イ 令和7年度地域安全対策の取組(案)について

【堺市 市民人権局 市民生活部 市民協働課 参事】(資料7~12参照)
○堺市の取組
(広報啓発活動)
 本市の犯罪情勢に即した地域安全に関する情報を本市ホームページ、SNS、広報紙などを活用して広報している。
 特殊詐欺に関しては昨年12月に行った特殊詐欺撲滅の決意表明以降、「さかい」運動を合言葉に従来から実施している特殊詐欺被害防止協力事業の取組等に加え、特殊詐欺被害防止・闇バイト啓発動画の作成や市長音声を活用した広報啓発、他部局と連携した広報啓発、また関係団体・事業者と連携した広報啓発にも取り組んでいる。
 特殊詐欺啓発動画については、「さかい」運動を合言葉とした堺区ボランティア団体「オバスターズ」と協働で啓発動画を作成。
 市長音声を活用した広報啓発活動については「さかい」運動を合言葉としたもので、庁舎内や青パト巡回時に放送した他、南海電気鉄道やJRの協力を得て、駅構内において放送。
 他部局と連携した広報啓発については、消費生活センターの過去に相談を受けた方を対象とした電話パトロールの実施、健康福祉局の「お元気ですかコール」の際の注意喚起の実施、消防局の高齢者防火訪問実施時や建築都市局のおでかけ応援カードの申請手続き時での啓発チラシによる注意喚起の実施と高齢者と接する機会の多い部局と連携して広報啓発を行っている。
 関係団体・事業者と連携した広報啓発については、病院やスーパーマーケット等でチラシ配布やポスターの掲示、高齢者との関わりが多い社会福祉協議会や包括支援センターに対しても、業務に関わる中での高齢者への注意喚起を実施。
(防犯環境の整備)
 安心して暮らせる犯罪のない安全な地域社会の実現を目指し、防犯カメラや防犯灯の設備補助制度、防犯灯のLED化補助制度、防犯灯電気料金の支援、事業所が公共空間を撮影する地域貢献事業所防犯カメラ設置支援事業等を行っている。
 地域が補助金を活用して設置した防犯カメラについて、将来にわたり無理なく管理できる運用へ転換し、市全体の防犯環境の向上を目的とした公設化を令和8年度、9年度の2年間で実施する予定。
 特殊詐欺被害防止の環境設備については、昨年に引き続いて警察と連携して特殊詐欺の被害防止に効果のある自動通話録音機を被害リスクの高い方へ無償貸与する。
 また、「さかい」運動の合言葉を記載した固定電話機に貼付するPOP を作成し、詐欺の電話を受けた際の被害防止の効果が期待でき、市役所・区役所・警察で配付している。
(自主防犯活動への支援)
 防犯協議会への補助、防犯パトロール用品の支給、青色防犯パトロールの活動補助など、今年度も継続して取り組む。
(学校園等における安全管理対策)
 学校園などでは、学校安全管理員及び学校安全指導員の配置、施設等の安全点検、子どもの見守り隊による登下校時の見守り活動、安全安心メールによる不審者情報の発信など様々な取組を行っている。
 防犯ブザーは、令和5年度から小学校に入学した1年生全員に貸与し、子どもの安全の確保に努めている。
(セーフシティさかいの推進)
 性暴力被害への対策や被害者にも加害者にもならないための当事者意識の啓発、被害を受けた場合の適切な相談方法や相談窓口の情報発信等に取り組んでいる。
○特殊詐欺被害防止啓発動画の発表
 堺市長と堺区ボランティア団体「オバスターズ」が出演して、「さかい」運動を合言葉とした特殊詐欺啓発動画(15秒)を作成。市内のイオンモール、アリオ、南海電鉄・JR駅構内、警察署、本庁・区役所で放映予定。
 【オバスターズの紹介】
 特殊詐欺被害を防ぎたいという思いから結成された60歳以上の一般女性を中心としたボランティアチームで、防犯に関する寸劇啓発、ATMパトロールやコンビニでの声かけ訓練、街頭キャンペーン等、様々な活動で被害防止に貢献しており、本年6月には京都市内で開催された「令和7年度近畿ブロック防犯ボランティアフォーラム」に大阪代表として選出されている。     
≪審議≫
(本議案については異議なく、原案通り承認された。)

(4) 意見交換等

 発言なし。

(5) 閉会

【副会長(大阪府警察 堺市警察部長)挨拶】(PDF:262KB)

6 会議資料

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電話番号:072-228-7405

ファクス:072-228-0371

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