令和6年度第1回堺市緑の政策審議会会議録
更新日:2025年4月15日
日時
令和6年10月8日(火曜)午前10時00分
場所
堺市役所本館地下1階大会議室東・西
出席委員(10人)
会長
今西純一
委員
岡崎純子、花田眞理子、中川澄、札場泰司、広田新一、岸本啓司、大町啓之、奥村仁美、岩藤邦生
案件
令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について
開会(午前10時00分)
司会(岡本課長補佐)
定刻となりましたので、令和6年度第1回堺市緑の政策審議会を開会いたします。委員の皆さまにおかれましてはご多用のところご出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日、司会進行を務めさせていただきます公園緑地整備課の岡本と申します。よろしくお願いいたします。着座にて進行させていただきます。
開会にあたりまして事務局よりお願いがございます。携帯電話をお持ちの方におかれましては電源をお切りいただくか、マナーモードにしていただきますようお願いいたします。次に、本日の資料を確認させていただきます。
まず、議事次第、配席図、出席者名簿、委員名簿、資料 1 令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況、資料2 緑の基本方針における目標の現状値、最後に、堺市緑の基本計画を貸し出し用としておいております。よろしいでしょうか。資料の不足等がございましたらお申し出ください。なお、堺市緑の基本計画につきましては、貸し出し用としておりますので、会議終了後は持ち帰らずそのままでよろしくお願いいたします。
続きまして、本日の出欠についてご報告がございます。出席者につきましては、出席者名簿の通りとなっております。
なお、武田副会長、田中委員、弘原海委員、宮前委員におかれましては、所要のため欠席とのご連絡をいただいております。本日の会議は、委員総数14人のうち10人の出席となっており、堺市緑の保全と創出に関する規則第4条第2項に基づき、委員の半数以上が出席していることから、会議として成立することをご報告いたします。合わせて、本会議は規則第6条の規定に基づき公開しております。現在、3人の方が傍聴に来られておりますことをご報告いたします。傍聴されている方につきましては、お配りしております「堺市緑の政策審議会の傍聴に関する要綱」及び「堺市緑の政策審議会の傍聴について」に規定しております事項を遵守していただきますようお願いいたします。
会議内容につきましては、録音の上、議事録を作成させていただきますので、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
それでは、次第に沿って会議を進めさせていただきます。まず、建設局長の豊川より開会の挨拶を申し上げます。
事務局(豊川局長)
皆さん、おはようございます。お忙しい中ありがとうございます。ただいまご紹介に与りました建設局長の豊川でございます。よろしくお願いいたします。本日は、令和6年度第1回堺市緑の政策審議会にご出席賜りまして、誠にありがとうございます。また、平素より市政全般にわたりましてご理解ご協力を賜り、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
本日の議事につきましては、令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況につきましてご議論をお願いしたいと思います。堺市緑の基本計画改定後の実績といたしましては初めての報告となります。本日参加の委員の皆様方におかれましては、それぞれの専門的な立場から、また広い見地からご意見をいただきますようお願い申し上げます。限られた時間の中、円滑に議事を進めてまいりたいと考えておりますので、忌憚のないご意見をお聞かせいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。簡単ではございますが開催にあたってのご挨拶とさせていただきます。本日は最後までよろしくお願いいたします。
司会(岡本課長補佐)
ありがとうございました。ここからの進行は、堺市緑の保全と創出に関する規則第4条第1項の規定に基づき、会長が議長となるとありますので、今西会長にお願いしたいと思います。今西会長よろしくお願いいたします。
令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について
今西議長
会長を仰せつかっております京都大学の今西と言います。今日はよろしくお願いいたします。それでは、これより私が会議を進めさせていただきます。
今回は令和4年度に改定した堺市緑の基本計画、これの初めての取組実績の報告になります。この緑の基本計画では新しく、気候変動の対策とか生物多様性の保全、持続可能な開発目標、SDGsに向けた取組、それからグリーンインフラといった視点など新たな視点を緑の基本計画に盛り込んでいったところです。
今年の夏も非常に猛暑で、過ごしにくい環境になってきました。気候変動はすごく大きな問題として、常に実感できるような問題として顕在化してきていると思います。ただ残念ながら、CO2の排出量は十分に削減できていないというような状況です。そういったことからも、1つの炭素の吸収源として、緑ですね、こういったものを大切にして増やしていくというのも必要ですし、また、その夏場も非常に暑い環境の中で昼間外を歩く、こういった時にも、街路樹があるということで、日陰の中を、木陰の中を少しでも回ることができる緑の重要性が、気候変動といった面だけでもますます重要になってきていると思います。
海外の方では、オーストラリアのメルボルン州の場合は熱波に襲われて多くの死者が出たということで、本格的に街の中の緑を増やすという政策に取り組んでいるところです。また、街の緑を増やす時にも在来の樹木を使っていく、生態系の機能を高めていくと生物多様性を向上させていくといった両面で進めるような施策と言うのが、すでに進んだ例としては取り組まれています。堺市の場合もその他色々な観点で緑の量、それから質をこれからどうやって向上させていけばいいのかということが課題になっていると思いますので、皆様のそれぞれの視点から忌憚ない意見を今日はいただければという風に思っています。本日はよろしくお願いいたします。
では、まず堺市緑の保全と創出に関する規則第6条に基づきまして、会議を公開し傍聴を認めたいと思います。
それでは議事にまいります。本日の案件は、令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組の進捗状況についてです。それでは事務局から資料の説明をよろしくお願いします。
事務局(片山係長)
公園緑地整備課の片山と申します。それでは、令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況についてご報告させていただきます。着座にてご報告させていただきます。
資料1及び資料2をご確認ください。資料1につきましては、堺市緑の基本計画において緑の将来像の実現や、緑地の確保目標の達成に向けた施策を推進するための取組事業について、令和4年度から5年間で取り組む事業を取りまとめたシートです。
この事業シートについては、令和5年11月の堺市緑の政策審議会において進捗状況を報告した際に寄せられた意見を参考に修正を加えていますので、後ほど事業進捗と合わせてご説明させていただきます。その際、前方のスクリーンにご説明する内容を抜粋し映していますので、こちらも合わせてご覧ください。
まず始めに、令和5年11月の堺市緑の政策審議会においていただいた意見を参考に修正した内容をご説明します。前回の審議会で、計画の柔軟な変更や改善につなげるためにPDCAサイクルを回すことが重要であるため、事業の進捗管理の中で、事業の成果や課題、課題の解決方法などを丁寧に検証、評価する必要があるという意見をいただきました。この意見を基に、シートの内容を3点改良しました。1ページ目をご確認ください。
まず、右から3列目に課題及び課題に対する対応策を記載する欄を新たに追加しました。これまでは年度ごとの事業の評価を取組実績に記入するのみでしたが、事業の柔軟な変更や改善につなげるためにこちらの欄を追加しました。
次に、中央列にある事業概要の欄に取組実績の項目を追加しました。各事業が緑の基本計画の期間内にどのように推進されてきたか、シート内で分かるようにしています。
最後に、右から5列目にある令和5年度取組実績に、取組が終了した事業について評価の項目を追加しています。このことにより、終了した事業が緑の基本計画にどのように寄与したかを適切に検証、評価できるようにしています。
事業シートの改良点については以上となります。ここからは令和5年度における取組実績についてご説明させていただきます。
資料1の1ページ目、事業の上から2つ目に記載しています、施策ナンバー1において取り組む史跡百舌鳥古墳群整備基本計画第2期の策定をご確認ください。
本事業につきましては、歴史文化都市として本市の魅力向上に寄与するため基本計画を策定するものです。令和5年度は、令和6年度末の基本計画策定に向けて堺市百舌鳥古墳群等史跡保存整備委員会を3回開催し、計画案の審議を行いました。
課題としましては、世界遺産百舌鳥古市古墳群として遺産影響評価を実施する必要があることです。対応としましては、羽曳野市、藤井寺市と連携しながら計画策定を進めていきます。
続いて4ページ目、事業の上から1つ目に記載しています施策ナンバー4において取り組む生物多様性ウェブサイト堺いきもの情報館の運用管理及び活用をご確認ください。
本事業につきましては、堺市が運営する生物多様性ウェブサイト堺いきもの情報館にて、市内のいきものの情報集約や関連イベント情報の集約、発信等、利用者の行動を促す運用管理を行うものです。また集約した情報については、外来種対策や情報発信への活用を進めます。令和5年度は、堺いきもの情報館にサイト利用者から堺市内の動植物の写真投稿が2219件あり、その中で市内に絶滅したと思われていたマルタニシや国内希少であるコウノトリなどの希少生物についての情報を得ることができました。また集約した情報を基に、関係部署に外来種の生息状況を共有、サイト内や各種パネル展等で、堺市で見られるいきものについて情報発信しました。
課題としましては、サクラ、ウメ、モモなどのバラ科の植物を食すクビアカツヤカミキリの目撃情報が増えていることです。対応としましては、クビアカツヤカミキリの危険性をサイト内で情報発信していきます。
続いて5ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー6において取り組む特定生産緑地の指定をご確認ください。
本事業につきましては生産緑地地区指定後30年を迎える生産緑地について、所有者等からの申請に基づき特定生産緑地の指定を行うものです。令和5年度は、0.55ヘクタール、9筆を新たに特定生産緑地に指定したことや、特定生産緑地への指定に向けて所有者に対し周知を行いました。
課題としましては、制度周知を行っており対象の9割は特定生産緑地に移行していますが一定数は30年経過を理由に買取り申出を行い、生産緑地を解除する意向があることです。対応としましては、引き続き制度対象者に対して案内を周知するほか、 申し出の最終年度には意向調査や必要に応じて電話等で個別に連絡を行い制度周知を行います。
続いて5ページ目、事業の上から3つ目に記載しています施策ナンバー6の取組、新規生産緑地の指定をご確認ください。
本事業につきましては市街化区域内の農地について、所有者等からの申請に基づき生産緑地地区の指定を行うものです。令和5年度は約0.36ヘクタール8筆を新たに生産緑地地区に指定しました。また、堺市ホームページにて生産緑地の制度に関する情報を掲載し、窓口に相談に来られた際はパンフレットを渡すなど、生産緑地の指定に関する手続きについて周知を行いました。
課題としましては、生産緑地の主たる従事者の農業従事不可能等が理由で土地所有者が買取申し出を行い生産緑地の行為制限が解除されることにより、生産緑地地区の面積が減少傾向にあることです。対応としましては、引き続き堺市ホームページや相談に来られた方へのパンフレットの配布等により制度の周知を行います。
続いて、6ページ目、事業の上から2つめに記載しています施策ナンバー8において取り組む堺市都市計画公園整備プログラムの策定とプログラムに基づく事業推進をご確認ください。
本事業につきましては、未着手区域が全域または一部存在する都市計画公園を対象に、限られた予算の中で整備の優先度を検討し、効果的・効率的に事業を進めるための堺市都市計画公園整備プログラムを策定し、都市公園の整備を推進するものです。令和5年度は、堺市都市計画公園整備プログラムの策定に向けた庁内手続きを進めるために、プログラムの説明などの庁内調整を行いました。
課題としましては、プログラムの内容を理解してもらうための十分な説明時間が確保できていなかったことです。対応としましては、関係各所への勉強会を実施し詳細な説明を行い、理解が不十分な部分については再度説明を行いました。
こちらの事業ですが課題にありました通り、関係各所でプログラム内容を理解してもらうための説明に時間を要したため令和5年度の実績としては進捗が遅れておりますが、今年度はパブリックコメントを実施するなど予定通り進捗しています。
続いて6ページ目、事業の上から3つ目に記載しています施策ナンバー8の取組、水賀池公園の再整備をご確認ください。
本事業につきましては、深井駅周辺の地域活性化を図るため、水賀池公園の機能強化と土地利用転換による公園と商業、サービス、住居などの多様な機能が一体となった中区のシンボルとなる施設を整備し、多様な世代が集い交流する賑わいを創出するものです。令和5年度は、深井駅周辺地域活性化の拠点となる水賀池公園の民間活力導入による施設整備などに向け、令和5年5月に公募型プロポーザルによる事業者募集を開始し、令和5年12月に優先交渉権者を選定、令和6年3月に基本協定を締結し事業者を確定しました。
課題としましては、地元の合意形成が必要となることです。対応としましては、水賀池公園の令和9年度の施設オープンに向け地元に対し施設等に関する説明を行い、合意形成を図っていくことです。
続いて、7ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー8において取り組む新金岡地区活性化推進をご確認ください。
本事業につきましては、新金岡地区の活性化に向け、地区内の計画的な住機能更新による活用地の創出や、公園、緑の豊かな資源を活用した魅力的な空間形成の推進によって、生活環境の魅力向上に取り組むものです。令和5年度は、新金岡地区活性化推進室を設置し、市の方向性を示すプラン策定に向けて検討を進めました。
課題としましては、プラン策定や活用地の土地利用にあたって、団地の管理者である大阪府、大阪府住宅供給公社、UR都市機構との合意形成や、地域住民などの意見を丁寧に聞くことが必要であることです。対応としましては、大阪府、大阪府住宅供給公社、UR都市機構や地域住民へ丁寧に説明・協議を実施し、合意形成を図りながらプランの作成に取り組むことです。
続いて8ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー9において取り組みます堺市パークマネジメント計画に基づく取組の推進(3)【経営的な視点】をご確認ください。
本事業につきましては、都市公園を守り育て賑わいを創出するために、経営的な視点を持って民間活力などの導入や新たな管理運営体制の構築に取り組み、新たな歳入の確保や 維持管理費の削減を行うものです。令和5年度は、原池公園において公園利用者へのサービス向上などを目指し、民間事業者によりバーベキュー施設照明、市民ガーデン、グラウンドゴルフフィールドの拡張といった新たな施設整備を実施しました。このことにより、より質の高い公園サービスの提供に貢献しました。
課題としましては、民間活力を導入した公園では、公園利用者へのサービス向上や安定的な管理運営の確保が必要であることです。対応としましては、原池公園など民間活力を導入した公園について、公園利用者へのサービス向上や安定的な管理運営の確保に向けて、サービス内容のモニタリングやサービス拡充の検討を行っていきます。
続いて13ページ目、 事業の上から1つ目に記載しています施策ナンバー15において取り組む合葬式墓地の整備をご確認ください。
本事業につきましては、墓地ニーズに対応する施設を整備することで、公営墓地を希望する新たな利用者を取り込むものです。令和5年度は、堺公園墓地再整備工事に伴う実施設計業務を完了し、堺公園墓地再整備工事に着手し合葬式墓地の供用開始に向けた準備を進めました。こちらの事業は令和5年度の事業目標を達成しており特に課題などはございません。
続いて15ページ目、事業の上から1つ目に記載しています施策ナンバー19において取り組む大浜北町市有地の活用をご確認ください。
本事業につきましては、大浜北町市有地で民間事業者から事業提案を受け、海辺で憩い海を眺める魅力的な賑わい施設や親水空間の整備を行うものです。令和5年度は、大浜北町市有地活用事業の公共施設整備工事、連絡橋や歩行者通路、緑地、道路整備などにおいて95パーセントが完了しました。民間事業も着手し、全体の進捗を確認しながら工事を進めています。こちらの事業は目標を達成しているため特に課題等はございません。
続いて16ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー20において取り組む緑道や公園に隣接する公的賃貸住宅を一体的に活用したシェアサイクルとの連携やパーソナルモビリティの導入に向けた実証実験をご確認ください。
本事業につきましては、SENBOKUスマートシティコンソーシアムのモビリティワーキンググループの一環として会員企業などと連携し、パーソナルモビリティの導入に向けた実証実験を実施するものです。令和4年11月から泉北ニュータウン地域で実施していた電動キックボードのシェアリング実証について令和5年6月末で終了しました。令和5年度の電動キックボードの貸し出し件数は277件、電動キックボードの新設貸し出しポート数は2か所、トータルでは15か所となりました。
課題としましては、パーソナルモビリティの導入に際しては大蓮公園をはじめとした泉北ニュータウン内の公園や泉北の魅力の1つである緑道での走行ルールの構築が必要な状況となっていることです。対応としましては、公園や緑道での走行について関係部局と協議を整え走行ルールの策定をすることです。
続いて、17ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー22において取り組む街路樹維持管理方針の作成、基本方針に基づいた街路樹の撤去、更新をご確認ください。
本事業につきましては、安全、安心な道路空間にするために、街路樹の維持管理計画を策定し、道路の通行環境の安全確保のために適切に街路樹の撤去、更新を行うものです。令和5年度は、約400本の街路樹について詳細調査を実施し市内の緊急交通路における街路樹の現状分析を行いました。また、分析結果も踏まえ街路樹維持管理方針案を作成しました。令和5年度の調査結果、現状分析により街路樹の老朽化がエリアによりばらつきがあり、計画の内容を再考する必要性が生じましたが、目標達成に向け引き続き計画策定に取り組んでいることから特に課題等はありません。
続いて19ページ目、事業の上から2つ目に記載しています施策ナンバー26において取り組む自然ふれあいの森運営事業をご確認ください。
本事業につきましては、指定管理者制度を活用し、南部丘陵の緑地保全の拠点施設としての観点から、豊かな自然環境に残された里山において森の学校をテーマに、遊び・農・学習など人と里山の関わり方を模索するイベントや講習会を通じ、緑地保全の普及啓発を行うものです。令和5年度は、里山イベントや講習会を通じ 普及啓発の結果、来園者数3万230人、団体数、小学校の団体数としては 39校を記録しました。また、指定管理者と地域の大学が連携し、大学生を主体とする里山保全の普及計画プログラムを試行しました。
課題としましては、 学生、事業者などとの連携による緑地保全のさらなる推進です。対応としましては、大学への働きかけ、堺SDGs推進プラットフォームなどの活用、関係部署と情報を共有することで連携に向けて進めていきます。
続いて21ページ目、事業の上から1つ目に記載しています 施策ナンバー30において取り組む堺の森再生プロジェクトとプロモーション活動の実施をご確認ください。
本事業につきましては、市民、事業者の協力を得ながら緑地の維持管理、利用・活用の推進を図るため、 具体的な緑地保全事業として南部丘陵の持つ緑地の価値や魅力、 保全の必要性などを広く発信するためのプロモーション活動を実施するものです。令和5年度は、堺の森再生プロジェクトをリニューアルし、森林環境贈与税を活用した堺の森活を実施しました。学生や事業者などと連携しながら、里山の保全活動や里山環境に触れて親しむ体験プログラムなどを実施し、10団体が参画しました。また、南部丘陵の持つ緑地の価値や魅力、保全の必要性などを広く発信するために、ハーベストの丘に緑地保全木製看板を設置しました。
課題としましては、市民、大学、企業等との連携先を増やし、プロモーション活動の充実を図ります。対応としましては、大学への働きかけ、堺SDGs推進プラットフォームの活用、関係部署と情報共有ということで、さらなる連携に向けて進めていきます。また、事業者を対象に、南部丘陵の持つ緑地の価値や魅力を発信する取組を検討していきます。
最後に、23ページに記載しています施策ナンバー34において、取り組むグリーンインフラの実装をご確認ください。
本事業につきましては、本市のグリーンインフラ実装に向け、グリーンインフラ官民連携プラットフォームへの会員活動を通じ、 最新の知見や取組事例を整理するものです。令和5年度は、グリーンインフラ官民連携プラットフォームなどで、グリーンインフラに関する国の動向や考え方、他都市での活用事例などについて情報収集しました。
課題としましては、グリーンインフラについて整備方針も含めて検討段階であることです。対応としましては、グリーンインフラ官民連携プラットフォームなどで収集した情報を基に、都市公園などの整備への活用について検討していきます。
以上で資料1の説明は終わりになります。 次に、資料2、緑の基本方針における目標の現状値をご確認下さい。
緑の基本計画で掲げている緑の目標について、昨年度末の実績値を算出していましたのでご説明させていただきます。
まずは、4つある緑の基本方針の1つ目である「ふるさと堺を代表する緑を守ります《緑地保全》」に係る「緑地の確保目標」につきまして、令和5年度にかけて、主に生産緑地の指定解除により面積が減少しており、計画策定時から減少しています。また、もう1つの目標である「樹木・樹林率による緑被率」につきましては、10年に1回の調査となりますので令和5年度については算出しておりません。
次に、基本方針2「活力と交流を生む緑を創ります《公園整備、管理運営》」にかかる「身近な公園や広場の充足度」については、令和5年度実績として、都市公園の整備と民間開発による広場の整備により、公園等面積が約1ヘクタール増加し、目標に向けて順調です。大仙公園の居心地の良さについては17パーセントとなっており、目標値を達成しています。
次に、基本方針3「身近な暮らしの緑を創ります《都市緑化》」にかかる「都市部における緑地面積」については、「緑地の確保目標」と同様に、令和5年度にかけて主に生産緑地の指定解除により面積が減少しており、 計画改定時から減少しています。
最後に、基本方針4「市民や事業者とともに緑の輪を広げます≪公民連携≫」にかかる 「緑地保全・緑化推進に関する活動を行った団体数」は、令和5年度末時点で85団体であり目標に向けて順調に増加しています。案件の説明は以上となります。
今西議長
ありがとうございました。では、ただ今の説明内容につきまして 本日ご欠席の委員よりご意見をいただいているということですので、事務局よりご紹介をお願いいたします。
事務局(片山係長)
本日欠席されている委員からご意見を頂戴しておりますので、抜粋してご紹介させていただきます。
まず、武田副会長からは、資料2の「目標に対する現状値」について、「各事業の進捗と目標との関係を分析することが必要。どの事業の課題や対応が目標の達成に関連しているのか分からない。一方で、目標値だけでは測れていないことも多いはずなので、どのような目標を設定することが適切な事業推進の評価につながるかを検証して計画を見直していくことも必要。また、基本方針毎の事業評価と目標値をセットにして総評してはどうか。個別の事業や個別の目標値だけでなく、堺市全体として緑の基本計画の目標の本質を見失わないように、計画全体の評価を適切なタイミングで行うべきではないか。」という意見がございました。
田中委員からは、資料1の17ページ目、上から2つ目の項目、施策ナンバー22の「街路樹維持管理基本方針の作成及び、基本方針に基づいた、街路樹の撤去・更新」につきまして、「街路樹の維持管理について、最近樹木の伐採が問題になっている事例を聞くが、もし伐採が必要となる場合は、まず老朽化による弊害や・台風などによる倒木の危険性を発信し、その次に、どういう基準で伐採を行う必要があるのかを発信するなど、手順を踏んで実施することが必要である。また、伐採の後、実施する植栽の樹種剪定については、その土地にあったもの、在来種がふさわしい。」という意見がございました。
意見紹介については以上となります。
今西議長
はい。ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありました案件、令和5年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況について、ご意見、ご質問がありましたら挙手にてよろしくお願いします。
大町委員
大町です。資料1の8ページ、今堺市は1,100くらいの公園がありますが、頑張って頂いて維持管理できているのですが、日常の管理は、 愛護会活動で担ってもらっているところがあって、それが課題でもありますように高齢化してきて、そのPRですよね、愛護会活動をしているというところが市民にどのように伝わっているのか、どう伝えていくべきなのか、そういうところをしっかりとやってほしいなという、しなければならないかなというところはあると思います。
今西議長
はい、ありがとうございます。この件について、事務局の方からお願いします。
事務局(斎藤公園監理課長)
はい。ご意見ありがとうございます。公園監理課です。よろしくお願いいたします。
公園愛護活動のですね、PRですとか周知をどのようにしていくのかというご意見かと思います。PR、周知に関しましては、自治会や公園愛護活動団体と連携しまして公園を活用したイベントというものを実施しております。それらを通じて愛護会活動のPRですとか、活動者自身のモチベーションにつながるような取組というのを実施しております。また、愛護活動の機関誌というものを発行しておりまして、公園を活用したイベントとか、各公園の活動内容をレポートしたみどり通信というものを年1回作成しておりまして、ホームページや、各役所等に配布して、公園愛護活動の周知、PRを図っているという状況でございます。以上です。
大町委員
ありがとうございます。ただ、もう1つ考えていただきたいのは、小学校校区に10箇所程の大小色々な公園があると思いますが、愛護会活動を小学校の課外学習等で一緒にやってみるとかそういう活動、やり方はできないのかなと。学校の低学年の子供達と一緒に樹木を調べるとかそういうのも含めてそういう方向性で出来ないのかなと、お願いしたいなと思います。
事務局(斎藤公園監理課長)
ありがとうございます。公園監理課です。先ほどもイベントを実施しているといった中で、中学校、小学校、保育園園児も参加して頂く活動をやっているんですけれども、委員がおっしゃられたなかで愛護会活動としてやっていくということについて、新たな取組かなと思いますので、そういった面を意識しながら今後検討していきたいなと思っております。以上です。
今西議長
ありがとうございます。身近な公園は、特に公園愛護会の活動によって良好に維持されているというのが現状だと思います。一方で、担い手不足、これからどう確保するのかということは非常に大切なことだと思いますのでぜひよろしくお願いします。 その他何かございますか。
奥村委員
奥村です。よろしくお願いします。資料のご説明ありがとうございました。資料1のいくつかの事業の中で、指定管理者とか運営する側と、地域とか大学とかこのような連携と、あと市民を巻き込んでどんどん進んでいくのかなと感じながら聞かせていただいていました。
取組実績は、計画の策定とか行政側でされてきたことですが、ここにどれだけ市民が動いてきた、どんなふうに、市民全体に知識が広がってきたかなど見えてきてほしいなと思いました。資料2のほうで、基本方針4で関わっていく団体の目標値とかを挙げてくださっていて、やはり、このように関わってくる団体が増えることによって、事業の方も進んでいくのかなと感じました。現状値85団体、目標値100団体。こちらの数値は、今想定されている団体の中での目標値なのか、私たちのようなNPO団体も加えていただいているのか、新たに小さなグループが立ち上っていくとか、そういうことを想定されているのか、少し教えていただけたらと思います。
今西議長
では、何か事務局の方からコメントございますか。
事務局(鹿室課長)
はい。公園緑地整備課の鹿室です。現状85団体ということで、 緑活動支援等を自治会様、各プロモーション企業、大学、連携している方々の団体と踏まえまして、現状85団体ということにはなっている状況でございます。 今後も引き続き、様々な南部丘陵でのふれあいの森の活動等を踏まえて、大学と各企業との提携も深めていき、目標値100団体に向けて取組を進めていきたいと考えております。以上でございます。
奥村委員
ありがとうございます。
今西議長
はい、ありがとうございます。その他に何かございますか。
大町委員
大町です。資料1の17ページの街路樹のことですが、400本街路樹の調査をしたということですが、これはたぶん堺市が管理をしているところなのですが南区の場合、大阪府の住宅がありますが、その中の道路等に街路樹がありそちらの管理は当然大阪府になるのかと思いますが、住民としてはどこの管理かということはわからないので、その辺の大阪府との調整は堺市としてはやってくれているのかというのが気になるところです。
事務局(室谷部長)
公園緑地部の室谷です。大町委員のおっしゃられていた件で、ニュータウンの中には府営住宅等がございます。当然市が管理している道路、街路樹があります。基本的には敷地によって管理が分かれますので、基本的にはその住宅の敷地境界の中の管理樹木であれば大阪府の管理で、それ以外の道路側であれば基本的には堺市ということで結構かなとは思います。ただ、民地側から少し出ていたりする樹木等もあったりして、その中で管理サイドでは色々と協議しながら適切に管理しているという状況かとは思いますけれども、もし何かあれば、お問い合わせ頂いたら調整するという対応をしているかと思います。以上です。
広田委員
ちょっと関連する内容なので質問させていただきます。東京の日野市で街路樹が倒れて死亡された事故が今年ありました。緊急交通路400か所ですか、点検されたということですけれども、例えば住宅地内の街路樹の点検というのは今後どうされるのかというのを確認したいのですが。
事務局(豊川局長)
建設局の豊川です。今おっしゃられたような幹線道路等主要なところの街路樹は点検しておりますが、その他住宅地に近いところですね、この緑道とか府道もありますし、そういったところの点検になりますが、その辺の植樹した時期や高木化している状況などを把握した上で点検していく必要があるとは思います。ただ、膨大な数がございますので、今の段階では何かあってから対応するというのでは遅いですけれども、木が倒れたりした場合その周辺をチェックするであるとか、ある程度想定して確認していくということになろうかと思います。日野市の事故時にも、土木、公園緑地部とも同じような状況のものがあれば適切にということで点検の指示を出しましたが、ある一定日頃からの状況でここはちょっと高木化、老朽化しているということを確認したうえで、部分的にはなりますが、確認しているというところです。おっしゃっていただいた趣旨を踏まえまして街路樹につきましては、更新計画の中で整理もしまして、我々管理するものとしては危険のないようにこれからも取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
広田委員
ありがとうございます。
今西議長
ありがとうございます。危険木の診断というのは外から見ていてもわからないケースもあったりして、結構技術的にも難しい面もあるのですが、そういった難しいものはできないにしても、市民の目で見て明らかに腐ってきていて危ない木があるとかそういうのがある場合に、ここにそういう危ない木があるので対策してほしいと通知するような、簡単に報告できるようなシステムがあると、これからデジタル化の社会なのでそれをうまく利用できると、なかなか全域をいつもモニタリングするのは難しいと思うのでその辺を補うことができるのかなという風に思いました。では、その他に何か。
岸本委員
岸本です。よろしくお願いいたします。資料の中で南部丘陵の部分で、事業目標に数値とか年度別に何をするか等書かれていない。事業概要、他のものもそうですが、数値がなく、年度毎に何をするのかわからないものに対して、ほぼ計画通りというのは、どういう形で市民の方が理解されるのか。そのことについてどう考えておられるかお聞かせ願えたらと思います。
今西議長
はい。事務局の方からいかがでしょうか。
事務局(鹿室課長)
公園緑地整備課の鹿室です。南部丘陵等の取組について具体的な数字の目標がないというところですけれども、今後、なかなか数字に表れづらいところの保全というところにも関わってくるかなとは思うんですけれども、今後、その南部丘陵を踏まえて保全に向けた様々な取組「森活」とかそういった取組を踏まえて、何が最終的に基本方針の目標に達成できていくかというところは、各年度の事業の結果を踏まえて議論し、改めてご報告させていただきたいと考えているところでございます。以上でございます。
岸本委員
はい、ありがとうございます。ただし、住民さんが見てどういうふうに評価されるか、住民さん自身がどう思うのか、そこが我々にとっては1番大事なことなので市民さん目線がどういう風に持っていかれるか、このようにほぼ計画通りですと報告するのは、中だけの自己満足的な問題になるのかなと思いますので、外に対して堂々とやっていますよ、できていますよと言える状況をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
事務局(鹿室課長)
はい、公園緑地整備課です。ご意見ありがとうございます。委員のご意見を踏まえまして、今後、庁内委員会等の中でも議論を深めて情報を共有し、何が反映できるかというところを市民の皆様に対してもご報告できるように考えていきたいと思います。ありがとうございます。
今西議長
はい、ありがとうございます。その他ございませんか。
岡崎委員
大阪教育大学の岡崎でございます。緑地面積の数値目標についてなんですけれども、今回お話を聞かせていただいて、堺市というのは生産緑地が重要な面積を占めていて緑地を持った都市というだけでなく、周辺に畑地を持つ都市の悩みが見えてきて、非常に勉強させていただきました。緑地面積という数値は割といろんな形で私達も市民にアピールすることに使いますが、この数値の中に今回の問題として、意外と周辺の緑というのが堺市ではNPOとかNGOとか、あるいはボランティア団体で保持されているなということがよくわかったのですが、こういった数値を1行書くだけではなく将来的な目標について、生産緑地についてもどう維持できるのか、5年後にどうなっているか、各地方を見てもどこも生産緑地については耕作地が減っている状況の中で、堺市においても緑が減っている内容をもう少し具体的に見える化していただくと、先程のお話にもあったと思いますが、バサっと数値だけにするとなかなか伝わりにくいので、市民の人に、緑の何が減ってきて、何が維持されているのか、また維持されてはいるんだけれどもこういう問題をかかえているということを見える化していただければと思います。数値は目で見た時に、ドキッとするところもありますので、その現状の中身を見える形にしていただいて、目標というのが絵に書いた餅ではなく達成するもの、社会情勢によっては達成できないかもしれないというものが分かるようにする工夫をしていただけたらと思います。
感想になってしまいますが、堺市という、大阪の周辺都市としては大きな都市でありながら、こういった緑を持っているというところの良さを是非アピールしていただける、市民に理解していただけるように、数値目標を見える化していただけたらなと思っています。感想で申し訳ありません。
事務局(鹿室課長)
公園緑地整備課です。ご意見ありがとうございます。緑地の確保目標ということで数値目標を掲げておりますがその数値の中には様々な要因、現状減少しているのは生産緑地が主となるかと思いますが、それ以外の緑地は増えているところもございますし、様々な形で緑地というものを市民の皆様方に数値をわかっていただけるような、どういった表現がいいのかいうことも踏まえて、この基本方針でもふるさと堺の緑を守るということを見据えた中で、わかるような形で表記の仕方を考えていきたいと思っております。以上でございます。
中川委員
中川でございます。資料1の16ページ2項目 泉北スマートシティの電動カートや電動キックボードのシェアリングについてお尋ねしたいんですけれども。
最近、街中でも自転車の通行に関しても非常に規制が厳しくなっております。これは元々自転車事故で大きな事故が起こることが多く、それに対して自賠責のようなものが全くなく、保険も昔は入っている方が非常に少なかったというところを踏まえて、どんどん厳しくなっているところになぜか電動キックボードが街中をどんどん走っていると。不勉強で申し訳ないですが、保険がまだ義務化されていないのではないかと。通行のルールもまだはっきりしていないのではないかという状況で、確かに泉北は丘陵地なので自転車だけで動けと言われると大変辛いところございまして、電動のもので移動できると便利は便利なんですけれどもここで走行ルールの策定を求めるとありますが、自転車も昔からルールはあったけれども、皆様あまりお守りにならなくて、結構な事故が起こってらっしゃると。
電動キックボードでも起こりうるのではないかと。そういう時の保険に関してどう考えるのか、あるいはルールを策定し、守っていただくために何らかの方策を考えていらっしゃるのか、その辺りをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
事務局(鹿室課長)
公園緑地整備課です。現時点で泉北ニュータウンと電動キックボードの実証実験を行い、電動シェアサイクル等の取組を行っているところですが、こういった事業、取組を行う時については、交通安全対策について、大阪府の府警本部や南堺警察署と連携した交通安全啓発イベントなどや街頭指導などを実施しているところでございます。どういう形の安全の啓発がいいのか等を含め今後改めて関係部署とも情報共有し、交通事故の防止に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
事務局(斎藤公園監理課長)
公園監理課の斎藤と言います。現状の公園管理の中で取り扱いについて補足をさせていただきたいと思います。現在の公園の中での自転車の取り扱いですが、通行禁止ではないんですけれども徐行というルールを守っていただいております。一方で、車両、原動機付き自転車は通行禁止いう状況になっております。で、今回の新たな次世代モビリティ、パーソナルモビリティですが、道路交通法の改正に伴いまして車道域が時速6キロメートル以下という新たなルールも設けられており、どういった弊害が生じるのか、どういった問題が生じるのか、今後の大きな課題になってくるのかと思っております。そういった中で、実証実験を踏まえながらルールの策定、今後の取組について十分考慮しながら検討していくという状況でございます。以上です。
花田委員
花田でございます。ご説明ありがとうございました。4ページの生物多様性ウェブサイトの件ですけれども、堺市は生物多様性堺プランをお持ちだと思います。おそらく環境局だと思いますが、そのプランと進捗状況を連携するということで効果、実効性が上がるのではないかと思います。事業の課題のところにクビアカツヤカミキリのことを書いてくださっています。本当に被害がひどくて、特に桜とかモモとかスモモが大好きということで、深刻な状況になってきています。ここに危険性を発信するということ、これも大切ですが、例えば発見したらどういう対策をしているか、早く発見すると対策の効果が上がりますというようなことも含めて発信するといいのではないかと思います。先ほど街路樹のところで委員長がおっしゃっておりましたが、市民からの情報を集めてはどうかと思います。クビアカツヤカミキリについて、倒木や街路樹等についても、それ以外のインフラについても、市民の方にウォッチしていただくという流れがあるようなので、ぜひ、この生物多様性ウェブサイトでも、色々な発信の仕方があると思うので、考えていただきたいと思います。
それから、6ページに、庁内の合意形成のことがありました。これはすごく大切で、このプログラムにとどまらずに事業を進めていく上で、是非色々な部局と一緒に連携していただくということを配慮していただくと良いかなと思いました。街路樹に関しては、田中委員のご意見に賛成でございます。特に、桜と一言で言っても、色々な種類があるそうです。造幣局の通り抜けはとても見事ですが、実はすごく管理をされていて、植え替えもしており、たくさんの種類がある中で実は被害が出ていない。もちろんちゃんと見ているということもあると思いますが、そういうことも考えて、在来のもの、なるべく堺に昔からあったものを使うということが大切だなと思いました。先ほど岡崎委員もおっしゃっていましたが、 簡単に緑比率などと言いますが、中身が大切ということがあります。それから緑視率というのも大切ということを言われていて、見た時に緑が多いとやはりすごく気持ちが安らぐので、そういうことも大切だということですので、このことも考えていただけたらと思います。
最後にですが、先ほど大町委員が愛護会活動のことをおっしゃってくださいましたが、小学生と一緒にやる。すごくいいなと思ってお聞きしておりました。色々な小学校でやることによって団体数が増えませんか。小学校で活動した場合、その段階で参加されると思うので、堺の色々なところで愛護活動が小さいお子さんから取り組まれるといいなと思いました。以上です。
今西議長
いくつか項目があったと思いますので、順番にコメントいただければと思います。
事務局(室谷部長)
公園緑地部です。1点目、クビアカツヤカミキリの件ですが堺市の中でも大変な問題になっております。実は環境農林水産総合研究所さんに私どもの副市長も寄せていただいて、やっぱり専門的な見地では対策をしていかないといけないということで勉強させていただきました。表の中で庁内の取りまとめということで、環境部局の周知啓発の部分に書かせていただいておりますが、当然ながら施設管理者、公園、緑地に関しては、公園緑地部で日々対策を練っております。それだけではなく、おっしゃっているように市民の方の協力が大変重要ということで、先ほど今西会長もおっしゃっていたような、通報システムですね、LINE通報というシステムを取り入れておりまして、その中で、日々の街路の中の問題点、害虫の項目、倒木などいろんな項目があり、通報いただけるシステムになっておりまして市民協力も大変いただいております。その中で、細かく、丁寧にできるところ、難しいところもありますけれども皆様の協力の中で対応させていただいている現状でございます。
緑被率・緑視率については景観のお話かと思います。我々、公園、緑地を管理していく中で、まず安心安全に注力しながら日々管理していくという中で、景観の視点も持ちながらというのは重々承知しておるところですが、なかなか両立させるというのは難しい面もございますけれども、メリハリをつけながら、景観という視点を持ちながらしっかり維持管理していきたいと思っております。
最後、愛護会活動ということで、大町委員からも堺市の中では1,200近い公園の中で、1,100近い公園を愛護会活動の中で担っていただいているということで、市民の協力なくしては堺市の公園は維持管理できないという状況でございます。減っていくという状況の中で、なんとか止めたいという思いもありまして会長とも相談をさせていただいて、運営の仕方を、住民、市民の協力だけではなく企業の協力も得られるように形を少し変えながら、なんとか増加傾向になりつつあると思っておりますので、そういう工夫をしながら、しっかり頑張っていきたいと思っております。
花田委員
ありがとうございました。そういう活動を行っているということを是非全市民の方に、あるいは全企業の方に、そして企業に応援していただいたら、その企業を応援してあげられるような、そういうシステムになっていけばいいなと思います。
大町委員
大町です。資料1の7ページの公園施設の長寿命化計画ですが、令和5年度は専門業者において点検ができなかったということを書かれていますが、こういうことを書くと本当に点検せずに大丈夫ですかと、心配になりますが、それは当然、日頃から公園監理課でしっかり点検していただいていると思いますけれども、その辺はどうでしょうか。
事務局(斎藤公園監理課長)
公園監理課の斎藤です。ご心配の声をいただきまして、ありがとうございます。
専門業者の点検でたまたまということがあるのですが、常時、年に4回市の職員が、公園パトロールを実施しております。常日頃から、機会に応じて状況確認はさせていただいておりますので、日々のお使いいただく遊具や施設に関してはできる限り安全にお使いいただくように心がけております。その上で、専門的な見地から5年に1回、順番に回るような形で専門的見地からみていだくということが、たまたま不調で終わってしまったということを今回記載させていただいているところです。通常の日々の点検、確認は、市の職員でやらせていただいているということでご安心いただければと思います。以上です。
大町委員
ありがとうございます。
今西議長
ありがとうございます。やはり予算が足りないということでしょうか。人手が足りないというか、専門業者への依頼ができなかったっということでしょうか。
事務局(斎藤公園監理課長)
公園監理課斎藤です。今回のケースでいきますと、毎年委託をするのですが、その時期が繁雑期、繁忙期になったということで落札が不調に終わってしまったという結果になっております。
今西議長
ありがとうございます。なかなか緑地関係の部署は予算が全体的に、長期的に低下傾向ですね。公園の面積は増えているけれども1公園あたりの予算は減っている傾向にはあると思いますので、その辺りの対策が必要かなと普段から私は思っているのですけれども全体的に緑の大切さというのは広く認識されてきていて、量を増やしていこう、質を上げていこうという方向自体には合意できていると思うのですが、実際に実現していくための人手や予算というのがなかなか十分にはついていないというのが全国的な状況かと思います。今回の個々の取り組み、事業への意見というわけではなく、全体的な意見ですけれどももう少し市民全体に、緑の大切さ、それから緑がどんなふうに自分たちの生活に役立つのか、地球環境を守っていく将来世代のためにどんな風に役立つのか、そういったところをもう少し広く知らせるような周知活動も根本的なところで必要かなと思います。予算獲得にすぐ結びつくようなものではないかもしれないけれども、市民全体が緑についてよりよく理解し、その必要性について全員が理解できているような状態にしていくことが今後、必要なのかと思いますので、例えば堺市民全員が目にするような広報紙があると思いますが、そういうところに記事を出すとか、そういったところで意識の向上というところに役立つのかなと思いました。
札場委員
札場です。私は議会等で、当局の方々とお話する機会がありますので、ある意味で審議会の皆さんとの意識合わせというところで発言させていただけたらと思っております。基本計画に、基本方針1の目標値と現状値の差が約22ヘクタールですが、これがどれだけの面積なのか皆さんご理解いただくところは難しいかと思います。過去に私、議会で発言させていただきまして、仁徳天皇陵古墳約1つ分が足りないということでこれでいきますと、先ほどのご発言にありました通り生産緑地であったり、あと、民間の開発に伴うもの、また市民農園の開設支援といったところで、この目標値を2031年度に充足するには、これだけの生産緑地であったり市民農園、また 民間の開発に伴う確保というところではなかなか難しい事は明白だと思います。それでは全体計画の中でこの22ヘクタールをどの事業でどれだけの確保をしていくのか、そういうところをもう少し明確にしていくべきではないかと思っています。先ほど岡崎委員、また花田委員からもありました通り緑の量を確保していく、これは確かに大切なところだと思います。同時に緑の質ですね。特に都市公園等であれば、私たちも視察で他の自治体に行かせていただきましたが都市公園はかなり綺麗に整備をされておられます。堺市のメインとなる大仙公園ですとかそういった公園でもメインとなるところは綺麗に整備されていますが、少し離れたところでは手入れが行き届いていないところもありますので、先ほどからお話あるように、人手、予算等難しいところはあるかと思いますが量の確保とともに質の確保、そこのところも審議会の中で議論をいただいて落としていくことが必要かなと思います。以上です。
今西議長
ありがとうございます。私もまさにそのようなことに非常に賛成です。緑の質の目標がこの中にないので目標値としてはその辺りをどういう指標にしていけばいいのか今後の検討課題かなと思います。何か今の発言についてコメント、事務局からあるでしょうか。
事務局(室谷部長)
公園緑地部です。最初の指標につきまして、岡崎委員から数字だけではわかりにくいというお話もございまして、まず今回、目標値が出しにくい生産緑地の要素というのは非常に大きく、こちらについて内部で色々と分析しております。我々、数字だけを見た時に、生産緑地の制度ができて30年経って、生産緑地を手放す方が非常に多かったのではないかという推測をしてしまったのですが、分析すると、約97%の方が特定生産緑地に移行していただいていて、30年を経過したということが大きな原因ではないということがあります。しかしながら、30年待たずに手放す方も結構いらっしゃったということもありまして、まずは早めに啓発していく。特定生産緑地に関しては、関係部局に早めに案内をしていただいていて、97%残っている結果となっているのかなと思います。そういった状況を、しっかり把握しながら対応していきたいと思いますし、開発公園や都市計画公園、こういったものは一定、年次ごとに数字として上がっていくと思っておりますけども、札場委員がおっしゃるようにそれだけではこの目標値を達成するのがなかなか難しいという状況もございますので、その点では、市民緑地等色々な制度も活用しながらしっかりと堺の緑を増やしていきたいと考えておりますので、その辺りのできる限り見える形でということも考えながら対応していきたいと思っております。緑の質に関しましては、我々も当然、緑の基本計画の中に掲げている項目の1つでございますので、それをどういった形で分かりやすく見ていただけるようにするかというのも、また課題として認識し、対応していきたいと思います。以上です。
事務局(豊川局長)
建設局豊川です。色々なご意見ありがとうございます。会長からも一番はじめにありましたが、気候変動であるとかそういう状況の中での緑の役割というのが日々変わってきているのかなと思います。市民さんにも、色々なご意見があって、我々がどう答えていくか。基本は緑を増やし、質を上げる、そういった意味合いで、こういう場で政策を進めていければと思っております。また引き続き、我々としましても、時代にあった、先取りではないですが、色んなことを考えて進めていく必要があると思いますのでよろしくお願いいたします。
今西議長
ありがとうございます。お役に立つかはわからないですが、イギリスの例で、自然環境保全活動を市民と共に進めるにあたって、環境保全だけだと楽しさがなく人が集まらないので、健康作りをしようと。健康作りのために環境保全活動をして、体を動かして、その後に、懇親会のようなものがあって、コミュニケーションなどの楽しみもあって、こういうのをグリーンエクササイズという名前で活動し大々的にされている活動もありますので公園の管理活動、そういうものも短い時間であれば健康作り、体にいい活動だと思いますので、体にいいですよということとまちに貢献するということ、そしてその後に何か楽しい活動がある。そういうことをセットにしていくとうまく回っていくのかもしれないなという風に思います。その他何かご意見ございますか。
岩藤委員
資料2ですが、身近な公園や広場の充足度というところなんですけれども、これはトータルなので是非区ごとに、南区とか西区とか区によって分けていただくと不公平感が出ないかなと、もちろん南区が多くなってしまいますが、それも含めて ちょっと地区によって見せてもらうと全体像が見えてくるかなと。それから人口がこれから減少に入っていくことを考えると放っておいても目標値はどんどん上がっていくので、その辺の数字を加味しながら分かりやすいものにしていただけるといいかなと思います。以上です。
事務局(鹿室課長)
公園緑地整備課です。目標値についてですが、全体の表記をしておりますが、区ごとということで表記の仕方も踏まえて考えていきたいと思います。それから人口減少について、令和6年の4月1日時点の人口減少ということで、昨年度から減少しているという表記もさせていただいております。今後、人口減少も踏まえた中で目標に対する数値のあり方ということも踏まえて、どういった表記ができるのかを考えてご報告させていただきたいと思っております。以上でございます。
岩藤委員
ありがとうございます。
今西議長
はい、ありがとうございます。その他に何かございますか。大丈夫でしょうか。他にないようでしたら本日はこの案件につきましては以上で終了いたします。どうもありがとうございました。それでは進行を事務局にお返しします。
閉会
司会(岡本課長補佐)
ありがとうございました。
本日は、多岐にわたるご意見をいただき、ありがとうございます。本日いただきましたご意見につきましては、事務局で整理し、会議録と合わせて別途お送りさせていただきますので、お手数ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。
また、会議冒頭でお伝えしましたが、緑の基本計画の冊子につきましては貸出用ですのでお持ち帰りにならないようお願いいたします。
それでは、これを持ちまして令和6年度第1回堺市緑の政策審議会を終了いたします。本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。
閉会 (午前11時00分)
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