西区役所

　西区役所は、区民に最も身近な行政組織として、区民が健康で安全・安心に地域で暮らし続けることができる取組の充実を基盤としながら、区の魅力発信等による「西区ファン」の拡大や地域全体で子どもたちを育む取組などを通じて、その子どもたちが地域に愛着をもち次世代の担い手となる好循環の創出を図り、地域の活性化や持続的な発展につなげることで、「住みたい・住み続けたい西区」をめざします。

　このことの実現に向けて、区民ニーズの的確な把握と迅速な対応、積極的な情報共有・情報発信を基本に、「区役所と本庁のあり方基本方針」に定めるあるべき区役所像の実現に向けた3つの取組方針で進めます。

　また、区役所が頼りとされる行政組織となるよう、個人情報の適切な取扱いの徹底など法令を遵守し、多様な区民ニーズに的確・迅速に対応できる職員の育成や意識改革に取り組みます。加えて、堺市職員ワーク・ライフ・バランス計画の推進により高付加価値の市民サービスの提供につなげることに向けて、管理職員のマネジメントを強化し、職員が働きがいのある職場環境の実現を図ります。

• DX推進員を中心に業務改善の検討を進め、業務効率の向上に取り組みます。
• マイナンバーカード利用による各種証明書のコンビニ交付について、時間外でも利用できることに力点を置き発信することで、より多くの区民に利便性の向上を実感してもらい、同時に区役所窓口の利用の適正化を図ります。
• 民間事業者等の資源を活用した効果的・効率的な西区の情報発信や取組を進めます。

　西区に所在する浜寺公園が令和5年に開設150周年を迎えることを契機に、歴史や文化、暮らし、地域による安全・安心の取組など西区が誇る魅力を、未来を担う子どもたちを中心に据えた地域ブランドとして区内外に発信し、西区への関心や愛着の醸成を図り、区役所と両輪となり地域で活動する「西区ファン」の拡大をめざします。

• 「浜寺公園設立150周年」を活かしたプレゼンスの向上

　西区のランドマーク的存在である浜寺公園において地域をはじめ多様な主体と連携し、子どもを中心に据えた取組を実施します。また、地域の歴史や文化、暮らしなどを学ぶ地域学や子どもの見守り活動など地域に根差した安心・安全に資する取組を西区ならではの安全安心ブランドとして区内外に発信します。

• 歴史文化を活かした賑わいの創出

　西区の玄関口であるJR鳳駅に近接する大鳥大社や奈良時代の高僧・行基、作家・山崎豊子などの歴史文化資源を地域や大学、企業、西図書館等と連携し、西区にゆかりがある偉人の功績等を知ってもらう取組を通じて、西区が豊かな歴史文化が根付いた地域であることを発信します。

　安全安心に暮らすことができる地域とするために、近年頻発する風水害や近い将来発生が予測されている「南海トラフ地震」などの自然災害に備えて地域防災力の向上に取り組みます。

　地域コミュニティにおける共助の推進を図るため、地区防災計画の策定や見直し、災害リスクに応じた校区自主防災組織への支援に取り組みます。

　大規模災害時に設置される区災害対策本部について、発災時に適切かつ円滑に機能するよう、発生頻度が高い風水害時を想定した対応から具体的な対応策の検討を進めます。また、区役所の防災力の維持・強化に向けて、指定避難所の風水害時の担当部署や地震時の担当職員を選定し、発災時に適切に対応できる体制を維持・管理を行います。また、併せて西区が抱える災害リスクを把握し発災時に必要となる対応が行える職員の育成に取り組みます。

　また、犯罪発生を抑止するため、西堺警察署等と連携し、公設防犯灯の設置を推進します。

　複雑・複合的な課題を抱えている市民に対し、困窮、高齢、障害、子ども等の区内の相談機関が分野横断的に相談支援するため、重層的相談支援体制の構築をめざします。また、ヤングケアラー等予防的な支援が必要な児童（イエローシグナル）を発見し福祉的支援につなげる仕組みの構築をめざし、堺市社会福祉協議会と連携し実践研究に取り組みます。さらに、SDGsの理念のもと子ども食堂の活動を活性化するために、大学、社会福祉協議会西区事務所と連携し、子ども食堂の周知や健康情報の提供などにより支援します。