外貨建て保険の契約は慎重に
更新日:2019年11月8日
相談内容
高齢の母が満期を迎える定期預金の運用相談のために銀行の窓口へ行ったところ、定期預金よりも利回りが良く、元本保証だと説明を受けて生命保険を契約した。
ところが、内容をよく確認すると「外貨建て保険」であり、途中解約すると解約料が発生するうえ、為替相場の変動により元本割れの可能性があることがわかった。
家族に説明も無く高齢者にリスクのある商品を勧めたことに納得できない。
このような相談が寄せられました。
アドバイス
「外貨建て保険」とは、積立金を外貨で運用する保険で、保険料の支払いや受け取りが外国通貨基準で行われます。
資産を円だけでなく海外の通貨に分散させることで、天変地異や経済動向により円の価値が下がった際に備えて資産の保全ができるとされています。
しかし一方で、為替相場の変動による影響を受けやすく、円に両替する際に契約者負担の手数料が生じることがあります。また、途中解約すると返戻金が支払った保険料を下回ることがあるなどリスクの高い保険です。
現在、銀行窓口では生命保険に限らず、さまざまな外貨建てや元本割れの可能性がある金融商品が販売されています。
勧誘された場合や契約する場合は、外貨建て金融商品の注意点やリスクを十分理解したうえで、慎重に判断しましょう。
なお、生命保険協会では「高齢者向けの生命保険サービスに関するガイドライン」を定めており、募集時の対応など基本的な考えや留意点を示していますので参考にしてください。
気になることや不安なことがあればできるだけ早く消費生活センターへご相談ください。
参考リンク
高齢者向けの生命保険サービスに関するガイドライン(一般社団法人 生命保険協会)
このページの作成担当
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