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エステサロンと医療行為

更新日:2023年12月1日

相談内容

  1. 肛門周りの光脱毛でやけどを負い、完治まで1年以上かかることもあると言われた。
  2. 結婚式直前に受けたエステサロンのHIFU施術で、顔に熊の爪で引っかかれたような3本のミミズ腫れができた。こんな機器をエステサロンで使用してよいのか。

ポイント

エステサロンでは様々な施術が行われますが、中には医療資格を有する者しかできない技術性の高いものがあります。例えば、

美容脱毛と医療脱毛について

脱毛においては、美容脱毛医療脱毛の2種類があります。

  • エステティシャンが行う美容脱毛は弱い出力の光を当てて毛根にダメージを与える施術なので、減毛・抑毛効果でとどまります。但し、痛みが比較的少なく、お肌に不安がある人に向いているそうです。
  • これに対して、医療脱毛は医療機関で、医療従事者しか取り扱いができない高出力の脱毛器を使用することで発毛組織を破壊するため、永久脱毛が可能です。但し、美容脱毛と変わらず全額自己負担で、やけど・硬毛化・毛嚢炎など副作用のリスクがあります。

HIFUについて

HIFU機器は、人体の表面を傷つけずに超音波を体内の特定部位に集中させることで加熱し、熱変性を生じさせることができることから、医療で前立腺の治療等に用いられているものです。
 
この点、エステサロン等でもホームページや施術前の説明でHIFU機器を用いて「脂肪細胞を溶解させる」、「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」等、皮下組織に直接影響を与えることで小顔、痩身や美顔等の施術ができるとうたっているものがみられます。その一方で、リスクについては説明がなく、「脂肪細胞を安全に破壊できる」等、消費者に安全な施術であると誤認させているエステサロン等もあります。
しかし実際には、施術者が解剖学等の知識を持って、機器の出力や照射方法を被施術者に合わせて調整して施術しない場合、皮下の神経や血管等を損傷するおそれがあります。
 
このような行為を医師資格のないエステティシャン等が行うことは問題です。

アドバイス


医療技術が必要な施術を無資格なエステサロンが行ってはなりません。そして、そのような悪質な業者を避けるためには、自分が受ける施術についていかなる資格が必要なのか自ら十分な情報収集を行う必要があります。
また十分な資格があっても美容施術にリスクはつきものであり、リスクが一切ないとうたっていたり、リスクについて記載がないホームページや広告などの情報をうのみするのは止めましょう。
施術前に施術資格やリスク等に関する説明を十分に求め、もし危害を受けてしまった場合には、すみやかに医師の診察を受けましょう。
 
困ったことがありましたら、消費生活センターにご相談ください。
また、医療機関ではないエステサロン等でHIFU施術などを受けてしまったことが判明、疑われた際には、保健所への相談、情報提供も併せて行うとよいでしょう。

このページの作成担当

市民人権局 市民生活部 消費生活センター

電話番号:072-221-7146(相談専用)

ファクス:072-221-2796

〒590-0076 堺市堺区北瓦町2丁4-16 堺富士ビル6階

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